Google口コミを無効にすることは可能?書けないようにしたい方へ

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多くの消費者は、商品やサービスを選ぶ際、第三者の口コミを重要な判断材料としています。
特に、店舗に来店する前には、他の顧客の体験談を参考にすることが一般的です。
ある調査では、約76%のユーザーが購入前に口コミをチェックすると回答しており、この傾向は来店時でも同様です。
このため、MEO対策をはじめとした 店舗集客マーケティングにおいて、質の高い口コミを集めることは、集客マーケティングにおいて非常に重要な要素となっています。
しかし、口コミの中には、ポジティブな評価だけでなく、否定的な意見や、時には事実と異なる誹謗中傷に近い内容も含まれることがあります。
こうした ネガティブな口コミが増えると、店舗オーナーの中には「口コミを投稿できないようにしたい」「Googleの口コミ機能自体を閉鎖・非公開にしたい」と考える方も少なくありません。
ここでは、Googleの口コミを書けないようにしたい、口コミを載せたくないと考えている方に向けて、Googleの口コミの仕組みや考え方について整理します。
そのうえで、正しく口コミと向き合い、戦略的に活用してビジネスの成長につなげる方法について解説します。
Google口コミを書けないようにすることはできるのか?
結論から述べると、Googleビジネスプロフィール上の口コミ機能を完全に無効化したり、ユーザーが口コミを書けないようにすることはできません。
Google検索やGoogleマップに店舗情報が掲載されている以上、その店舗に対する口コミ投稿を禁止する手段は提供されていません。
仮に口コミを書かせないようにしようとすれば、Googleマップ上から店舗情報自体を削除するか、ビジネスを「閉業」扱いにするしか方法がありません。
しかしこれは現実的ではなく、店舗にとってデメリットしかありません。
さらに、ビジネスプロフィールのアカウントを削除しても、店舗情報自体はGoogleマップ上に残り続ける可能性が高く、オーナー確認の有無にかかわらずユーザーは口コミを投稿できてしまいます。
最悪の場合、店舗情報が第三者やGoogleによって再登録されてしまうこともあります。
つまり、口コミ機能を無理に止めようとすれば、かえって自分ではコントロールできない状態に陥るリスクにつながります。
Googleの口コミを無効・非公開にできない理由
では、なぜGoogleの口コミ機能はオーナーの意思で無効化できないのでしょうか。その背景にはGoogleのサービス方針に基づいています。
Googleは「ユーザーにオープンで公正な情報環境を提供する」ことを重視しており、その一環として誰もが自由に意見を共有できる口コミ機能が設けられています
GoogleマップやGoogleビジネスプロフィールにおける口コミが持つ主な役割やメリットは次の通りです。
- 誰でも自由に意見を共有できる場を提供する
実際に店舗を利用したすべての人が、自分の体験や意見を自由に書き込めます。オーナーにとって耳の痛い意見も含め、様々な声が集まる場です。 - リアルで多様な情報が集まる
店舗からの一方的な公式情報だけでなく、第三者から見た生の評価が蓄積されることで、よりリアルで多角的な情報源となります。 - 消費者にとって信頼できる判断材料となる
利用者の率直なクチコミは、他の消費者にとって商品・サービス選びの貴重な参考情報です。良い点も悪い点も含まれた情報は信頼性が高まります。 - 店舗オーナーにとって貴重なフィードバック
お客様から直接フィードバックを得られる機会でもあります。サービス改善のヒントや、自分では気づけない課題を知ることができます。
このようにGoogleの口コミ機能は、消費者に透明性の高い情報源を提供し、ビジネスオーナーにとっては顧客の声を収集・活用するための重要な手段となっています。
Googleが口コミ機能をオプトアウト可能にしないのは、こうした有益性を重要視しているためです。その仕組みを理解し前向きに活用していくことが求められます。
Google口コミの2つの重要な要素
Googleの口コミは、MEO対策において、以下の2つの重要な要素を持っています。
- ローカル検索ランキングにおける評価要素
- 来店などの意思決定に影響を与える要素
ローカル検索ランキングにおける評価要素
Googleの口コミは、店舗に関する信頼性の高い情報源として扱われます。
口コミ数が多く評価が高い店舗ほど、検索エンジンにより「人気があり情報価値が高い」と判断され、ローカル検索(Googleマップや検索結果のローカルパック表示)で上位に表示される傾向があります。
以下のローカルSEO調査レポートによると、ローカル検索ランキングにおいて「レビュー(口コミ)」は非常に重要な評価要因であることがわかります。

さらに、口コミの「新鮮さ(直近で投稿された口コミがあるかどうか)」も重要性が高
まっています。
Googleは常にビジネスがアクティブに運営されているかを評価しており、定期的に新しい口コミが投稿されているかどうかがその指標になります。
継続的に口コミが増えている店舗は、検索上でも有利になる可能性が高いと考えられます。
来店などの意思決定に影響を与える要素
言うまでもなく、口コミは消費者の購買行動や来店意思決定に直接的な影響を与えます。
多くのユーザーは商品を購入したり店舗を選んだりする前に、必ずと言っていいほど他の利用者のレビューや評価をチェックします。
以下の調査データによると、約76%のユーザーが購入前にオンライン上の口コミを確認していることが明らかになっています。
Q: あなたが何か商品を買いたい、サービスを利用したいと思った際に、オンラインの口コミ情報やSNSはご覧になりますか?
- よく見ている(23.1%)
- たまに見ている(52.8%)
- ほとんど見ない(17.9%)
- 全く見ない(6.2%)

この傾向は実店舗への来訪時にも当てはまります。
Google検索やマップでお店を見つけたユーザーは、ほぼ確実に口コミ評価や内容に目を通しています。
それは、能動的に調べなくても、経路検索などの導線を通じて自然に口コミ情報へアクセスする仕組みが整っているからです。
また、近年は単に星評価の平均だけでなく、口コミ本文の具体的な内容や新しさ、さらにオーナーからの返信まで確認するユーザーが増えています。
BrightLocal社の国際調査では、「あるビジネスを利用するか検討する際に好印象を持つ要因」として、
- 口コミにポジティブな体験が書かれていること(75%)
- 星評価が高いこと(58%)
に次いで、経営者が口コミに返信していること(55%)が3番目に重視されているという結果が示されています。

このように、口コミは検索評価の要因であると同時に、実際の集客に直結する要素です。
そのため、好意的で質の高い口コミを継続的に集めること、そしてネガティブな声に対しても誠実に対応していくことが、信頼性やブランド力を高め、集客アップにつながる重要な戦略となります。
特定の口コミを非表示・削除したい場合
前述の通り、Googleの口コミは完全に非表示にすることはできません。
ただし、口コミの内容がGoogleのポリシーに違反している場合、口コミの削除を申請することが可能です。
Googleのポリシー違反に該当する口コミとは、以下のような内容を含むものです。
- 関連性のないコンテンツ: このビジネスでの経験とは関係ないクチコミ
- スパム(虚偽): ボットまたは虚偽のアカウントからのクチコミ、あるいは広告かプロモーションを含むクチコミ
- 利害に関する問題: 該当のビジネスまたは競合するビジネスと関係するユーザーが投稿したクチコミ
- 冒涜的な表現: 汚い言葉、露骨な性描写、詳細な暴力描写を含むクチコミ
- いじめ、嫌がらせ: 特定の人を個人的に攻撃するクチコミ
- 人種差別、ヘイトスピーチ: 身元を理由に個人またはグループを中傷する表現を含むクチコミ
- 個人情報: 住所や電話番号などの個人情報を含むクチコミ
- 役に立たなかった: この場所に行くかどうかを決めるのに関係ないクチコミ
ただし、口コミが削除されるかどうかはGoogleの判断次第となるため、削除依頼が提出されたとしても、必ずしも削除されるとは限りません。
また一度却下されると原則再審査は難しいため(再申請は1回のみ可能)、本当にガイドライン違反と言える確かな根拠がある場合に絞って申請することが望ましいでしょう。
ネガティブな口コミが投稿された場合の対処法
ネガティブな口コミは、どんなに優れたビジネスであっても避けることができません。
人々の感じ方や感情の捉え方は多様であり、様々な意見が存在するのは自然なことです。
たとえば、同じ料理でも個人の好みによって「濃すぎる」と感じる人もいれば「薄味すぎる」と感じる人もいます。
これらの意見を排除するのではなく、一つのフィードバックとして受け止め、ビジネスに活かすことが重要です。
ネガティブな口コミは、改善点を示す貴重なヒントとなることもあります。
明らかにガイドライン違反の内容であれば削除申請を行うべきですが、そうでない場合は以下の対応を心がけましょう。
プロフェッショナルな口コミ返信対応を行う
Google口コミは、ビジネスプロフィールのオーナーから返信することが可能です。
そしてこの返信対応をどう行うかが、今や非常に重要な施策となっています。
Google公式も「口コミへの返信は顧客のフィードバックを重視していることの表れとなり、ポジティブな口コミと建設的な返信はビジネスを際立たせるのに役立つ」とガイドラインで推奨しています。
つまり、単に口コミを集めるだけではなく、返信まで含めて適切に運用できているかどうかが評価対象になり得るということです。特にネガティブな口コミへの対応は、店舗の姿勢を示す重要な場面です。
口コミは、投稿者だけでなく他のユーザー(未来の顧客)にも見られています。
そのため、事実に基づく内容であれば誠意をもって謝罪し、事実と異なる内容であれば、正しい情報を丁寧に伝えることが大切です。
どのような口コミにも誠実に対応することで、店舗の誠実な姿勢が他のユーザーに伝わり、信頼性や店舗の印象が向上します。
感情的にならず冷静に対応し、ピンチをチャンスに変える姿勢こそがプロフェッショナルな対応です。
具体的な返信のポイントは以下のコラムで解説しています。
口コミの返信に割くリソースがない場合
すべての口コミに丁寧に対応するのは大変で、「返信の文面を考える余裕がない」という方も少なくありません。
そのような場合には、Gyro-nが提供するAI搭載の「クチコミ返信アシスト」を活用する方法があります。
このツールは、口コミ内容に合わせてAIが適切な返信文案を自動生成します。日本語はもちろん、多言語対応や医療広告ガイドラインへの配慮も可能で、高品質な返信を提案します。
特に、ネガティブな口コミに対しても文脈を踏まえた丁寧な返答案が得られるため、返信作業の負荷を大幅に軽減しつつ、迅速で的確な対応が可能になります。
限られた時間の中でもしっかり口コミ対応したいという方は、こうしたツールの力も借りながら効率的かつプロフェッショナルに口コミ返信を行うと良いでしょう。
AIクチコミ返信でMEOを強化 | 多言語・医療広告ガイドライン対応
クチコミ返信アシストは、AIが口コミ内容に合わせた返信案を生成。 口コミ返信の負荷を軽減しながら、利用者との丁寧な対話をアシスト。 信頼感とブランド力を高めます。
好意的な口コミを増やす努力をする
ネガティブな口コミが目立つ場合でも、それ以上に好意的なポジティブ口コミの比率を高めることで、全体として悪い印象を打ち消すことが可能です。
多少の低評価があっても、高評価レビューが多数あればユーザーはさほど気にしなくなり、平均評価も自然と上がります。
ただし、業種や状況によっては口コミが自然に集まりにくいこともあります。多くの人は「良かった」と思っても、わざわざ投稿する習慣がないからです。
そのため、積極的に口コミを依頼・収集する取り組みが欠かせません。
Gyro-nによる口コミ獲得の新しいアプローチ:「キキコミ」
Gyro-nは、口コミに悩む顧客の要望を多くいただいており、店舗が質の高い口コミをより手軽に獲得するための仕組みを模索し、「キキコミ」を開発しました。
これは「アンケート」と「AI」を組み合わせた独自の仕組みで、ユーザーの負担を最小限にしながら口コミを生成をアシストするツールです。
多くの人にとって、口コミを書く最大のハードルは「文章を考えて書くこと」です。
Gyro-nの調査でも、口コミを書かなかった理由の上位は「文章を書くのが苦手・面倒(38.17%)」「書く内容が思い浮かばない(28.5%)」であり、過半数が「書く負担」を感じていることがわかりました。
クチコミを書かなかった理由は何ですか?

「キキコミ」では、ユーザーがアンケートに回答するだけで、その内容をもとにAIが自然な口コミ文章案を自動生成します。
ユーザーは提案された文案を確認・調整するだけでスムーズに投稿でき、結果として店舗側は具体性のある長文レビューや質の高い口コミを数多く獲得できます。
さらにこの仕組みは、景品表示法(ステマ規制)や医療広告ガイドラインにも配慮したクリーンで法規制リスクのない仕組みであり、特許出願中のサービスです。
短期的なレビュー量産ではなく、長期的にブランド力を高め、正当な評価を蓄積することを目的としています。
【特許出願中】アンケート×AIで手軽に良質なクチコミを集める「キキコミ」
クチコミの最も大きな壁と言えるのがクチコミの文章を「考え」て「書く」こと。「キキコミ」は、アンケート回答から、本人の意向を丁寧に汲み取ったクチコミ文章案を提示し、クチコミ投稿をアシスト。多様で価値の高いクチコミ獲得を推進します。
まとめ
Googleの口コミ機能を閉鎖することはできませんが、ネガティブな口コミへの適切な対応は、ビジネスの信頼性と顧客満足度を高める絶好の機会です。
ネガティブな声に耳を塞がず、真摯に受け止めて改善を重ねていけば、顧客との関係性は確実に強化されます。そしてその姿勢は他の利用者にも伝わり、「このお店は信頼できる」というポジティブなイメージ形成につながります。
さらに、良い口コミを積極的に集めていく取り組みは、検索エンジンでの評価向上だけでなく、新規顧客の集客にも直結する効果的な施策です。
口コミマーケティングとレピュテーション管理(評判管理)は、現代の店舗経営・ブランディングにおいて欠かせない取り組みとなっています。
近年では、GoogleマップやYahoo!マップにおいて口コミが要約され、固定的な情報として表示されるケースも増えています。誤った内容が事実のように扱われないためにも、利用者の正しい声を継続的に集めていくことの重要性はますます高まっています。
Gyro-nでは、MEO対策の基盤となるGoogleビジネスプロフィールの管理から、口コミの獲得・返信対応、さらにはAIを活用した効率化まで、ワンストップでサポートしています。
口コミに関するお悩みやご相談があれば、ぜひGyro-nまでお気軽にお問い合わせください。貴社の課題に合わせた最適なサポートをご提案いたします。