マーケティング専門家集団×開発力【ジャイロン】

インバウンドMEO(ローカルSEO)で訪日外国人を集客するポイント

2023/04/27
向井 重文
  • ローカルSEO
インバウンドMEO対策(ローカルSEO)で訪日外国客を集客するポイント

記事更新日:

飲食店や宿泊施設など観光ビジネスに関わる業種では、訪日外国人によるインバウンド集客はビジネスの拡大に欠かせない要素です。

訪日客数は、コロナウイルスのパンデミックの影響で大きく減少しましたが、回復の動きが見えてきています。

ここでは、ローカルSEO/MEOによるインバウンド集客について、詳しく解説します。

このコラム内容を資料で確認したい方はこちら(無料ダウンロード)

【お役立ち資料】インバウンドMEO 訪日外国人を集客するポイント

インバウンドとは?

「インバウンド」は、すでに日本でも定着した言葉ですが、「外国人による日本への旅行者=訪日外国人」という意味で使われています。

訪日客数が大きく増加しはじめた2015年頃からインバウンドがクローズアップされ、日本へ旅行し多くのお金を消費していく「爆買い」という言葉が流行したことは記憶に新しいでしょう。

訪日外国人旅行者数・出国日本人数の推移(観光庁)

しかしながら、2020年に突如発生したコロナウイルスのパンデミックの影響で、世界各国で出入国が制限され、インバウンドだけでなく多くのビジネスが大打撃を受けました。

2023年、インバウンド需要が急速に回復している

2022年ではパンデミックも一時的ではあるものの、ある程度落ち着きを取り戻し、人々の買い物需要や旅行需要などインバウンド集客のニーズも復調の兆し見えていましたが、2023年に入りインバウンド需要は急速に回復に向かっています。

「インバウンド」のキーワードトレンドも、急速な回復の動きと見通しが見られ、確実に検索ニーズは高まってきています。

Googleトレンドによる「インバウンド」の人気度のグラフ
Googleトレンドによる「インバウンド」の人気度のグラフ

「インバウンド」のGoogleの検索ボリュームデータからも、月間検索回数は急激に回復傾向にあります。

Gyro-nによる「インバウンド」の月間検索ボリュームのグラフ
Gyro-n MEOによる「インバウンド」の月間検索ボリュームのグラフ

実際の訪日外客数も、2021年7月の東京オリンピックの開催以降、徐々に回復し2022年10月以降大きく回復しています。

訪日外客数の推移グラフ(日本政府観光局JNTOよりGyro-n作成)
訪日外客数の推移グラフ(※直近は推計を含む)(日本政府観光局JNTOよりGyro-n作成)
訪日外客数の推移グラフ(日本政府観光局JNTOよりGyro-n作成)
国・地域別の訪日外客数2021年度比較(※2022年10月まで集計)(日本政府観光局JNTOよりGyro-n作成)

注意

訪日外客数とは、法務省集計による出入国管理統計に基づき、算出したものである。訪日外客は、外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者のことである。駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外客に含まれる。 なお、上記の訪日外客には、乗員は含まれない。(日本政府観光局JNTOより)

インバウンド需要の回復に向け、訪日外国客の集客となるMEO対策の準備をしておく必要があります。

インバウンドビジネスの成功に必要なMEOとは

MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称で、Google検索の際に店舗や施設情報に絡んだ語句で検索したり、Google Mapsで店舗や施設を探す、いわゆる「地域検索(ローカル検索)」の際に地図検索での上位表示など改善を目指して行う最適化施策のこととして使われることが多い用語です。

しかしながらGyro-nでは、順位だけが利用促進に繋がる指標とは考えておらず、もっと広い領域でローカル検索からの来店までの一連の流れすべてを改善する施策を指してMEO、あるいはローカルSEO(Local Search Engine Optimization)と定義しています。

MEO(ローカルSEO)がインバウンド集客に効果的な理由

Googleマップでの検索視認性を上げるMEOが、インバウンド集客に効果的である理由を詳しく見ていきます。

Googleマップは世界で最も利用されている地図アプリ

Googleマップの月間ユーザー数は1億5440万人にのぼり、こちらの統計によると、すべてのスマートフォンユーザーのうち67%がGoogleマップを好んで利用していることがわかります。

MOST POPULAR NAVIGATION APPS(出典:THE MANIFEST)
MOST POPULAR NAVIGATION APPS(出典:THE MANIFEST)

Googleマップは旅行系アプリの中でもっともダウンロードされている

「Apptopia」による、旅行系アプリのダウンロードランキングでは、Googleマップが最も多く、2021年には1億600万ダウンロードされています。

10 Most Downloted Travel Apps in 2021(出典:Apptopia)

Googleマップは世界220以上の国と地域でサービスを提供している

Googleマップは日本を含む220を超える国と地域でサービスを提供しており、74の言語をサポートしています。

Googleマップの言語選択メニュー
Googleマップの言語選択メニュー

このように、Googleマップは世界中で提供され、旅行先でのナビゲーションや店舗検索などに幅広く利用されているサービスです。

訪日外国人のみならず、多くの旅行客が利用するGoogleマップに自店舗を検索表示させていくことで、集客につながることが期待できます。

インバウンドMEOの施策内容

それでは、インバウンド集客に効果的なMEOについて解説します。
まず、基本的なローカルSEOの評価ポイントを押さえておきましょう。

ローカルSEOの3つの評価ポイント

ローカルSEOでは、検索評価を得る要素として以下の3つが重要です。

  • 検索キーワードとの関連性
  • 検索される場所から店舗との距離
  • 店舗や企業の知名度(視認性)

「関連性」は、キーワードとビジネスとの関連度がどのくらい高いかが評価されます。

「距離」は、検索しているユーザーの位置情報や、検索キーワードに含まれる地域名から見た店舗との距離の近さが評価要因です。

「知名度(視認性)」では、ビジネスがどれくらい認知されているか、ウェブ上に口コミサイテーション(言及されたコンテンツ)などの店舗情報が多く存在しているかを評価します。

これらの評価を担保するためGoogleビジネスプロフィールをしっかり最適化した上で、インバウンド向けの対策を行う必要があります。

具体的なMEOの施策については以下のコラムで解説しています。

インバウンドMEO①:Googleマップのビジネス名を多言語登録する

Google検索やGoogleマップの検索結果に表示される施設、店舗情報は、ユーザーの端末言語に連動して表示され、基本的な情報や口コミ等は翻訳して表示されます。
ただし、一部機能は翻訳されなかったり、もしくは、されないこともあったり、されるとしても翻訳がいつ行われるかコントロールできなかったり、さらにビジネス名などは、それが正確なものになる保証もなく、検索結果に不自然な翻訳で表示されてしまうことも起こります。

英語環境で検索した場合にビジネス名が最適化されていない例
英語環境で検索した際にビジネス名が最適化されていない例

このように、せっかく検索結果に自店舗がランキングしているのに日本語で表示されていると、外国の方には認知してもらえず、集客の機会損失が発生してしまいます。

そのため、Googleマップ上で、自店舗の情報を多言語設定し最適化しておく必要があります。

Googleマップのビジネス名を多言語設定する詳しい手順は以下のコラムで解説しています。

インバウンドMEO②:翻訳されないビジネス情報には、英語を併記する

Googleビジネスプロフィールの情報には、商品やメニューなど、一部自動翻訳されないものがあります。

ビジネスプロフィールで自動翻訳されない主な項目

  • ビジネスの説明
  • 商品
  • メニュー
  • サービス

そのため、インバウンド集客をメインとしている場合、ビジネス名は英語、中国語など、来店が想定される方の言語レコードにも設定しておきましょう。
また、ビジネス説明や商品など、それぞれの情報は英語など多言語を併記し、外国人でも理解できるようにしておくことで、外国人ファーストな印象を与え、集客につながる可能性が高まります

ビジネスプロフィールのメニューを多言語で併記している例
ビジネスプロフィールのメニューを多言語で併記している例

インバウンドMEO③:Googleマップだけでなく、海外で利用されるアプリに店舗登録する

訪日外国客が使うアプリやツールは、Googleマップだけとは限りません。
日本では馴染みの少ないものでも、海外で広く使われている人気の旅行系アプリはたくさんあります。

Googleマップ以外でよく利用されるアプリ

  • TripAdvisor
  • Apple Maps
  • Baidu
  • Foursquare

海外向けのサービスですが日本のロケーション情報(店舗情報)も無料で登録できるものが多いため、できる限り登録しておくことをおすすめします。

インバウンド客と店舗とのタッチポイントをGoogleマップ以外にも幅広く用意しておくことで顧客リーチが広がり店舗の認知度も高まります。

また、国際的に評価されているサービス群のため、中にはローカルSEOのサイテーション評価としての効果も期待できるものもあります。

Gyro-nでは、Yext(イエクスト)を使うことで、これらのアプリ・情報サイトに店舗情報を一括で掲載できます。
ご希望の場合はお問い合わせください。

インバウンドMEO④:キャッシュレス決済を充実させ、決済情報を設定する

各国で広く浸透しているApple PayやGoogle Payなどのスマホ決済や、中華圏で広く普及しているAlipay・Wechat PayなどのQR決済、UNION Pay(銀聯)、韓国のKakao Payなどは対応する言語によっては外国人検索者が非常に知りたい情報になります。

一括で複数のキャッシュレス決済を行うサービスを導入していると、これらの決済も実は使用可能なことが多いです。一度確認してみてください。
もしまだ導入されていない場合は、この期に導入を検討しても良いでしょう。

Goolgeビジネスプロフィールには属性情報から「お支払い」に関する決済手段を設定できます。

Googleビジネスプロフィール「お支払い、決済に関する属性の設定」
Googleビジネスプロフィール「お支払い、決済に関する属性の設定」
Googleマップの店舗詳細情報の画面
Googleマップの店舗詳細情報の画面

お支払いの設定情報は、Googleマップの店舗情報の詳細から確認できますが、属性情報に設定できない決済方法もあったり、そもそもここを見るユーザーがあまり多くはないという事情もありますので、ビジネスの説明や、投稿、質問と回答などで利用できる決済手段を積極的にアピールしておくといいでしょう。

まとめ

インバウンドMEOは、ウェブサイトやGoogleビジネスプロフィールなどの店舗情報を、外国人ファーストな対応でより理解しやすいものに最適化することが大切です。

MEOだけでなく、

  • 店内表示や看板に英語表記を追加する
  • メニューやサービス一覧も外国語対応する
  • 外国人旅行客向けのチラシやポップを作成する

など、インバウンド集客を成功させるためには、いかに外国人旅行客に対して安心感を与えられるかという、おもてなしの気持ちが重要です。

まずは、できるところからしっかり対策をしていってください。

多言語に対応した検索順位チェックなど、インバウンドに対応したMEOツール「Gyro-n MEO」

訪日外国人が検索する検索言語プラットフォーム(英語・中国語)での検索順位取得など、Gyro-n MEOはインバウンドに対応したMEOツールです。Googleビジネスプロフィールの管理・運用、投稿や公式ウェブサイトの管理、クチコミ獲得やサイテーション管理など、MEO対策に必要なすべての機能が揃っています。

店舗集客を成功に導く、Mapエンジン最適化(MEO)ツール

2週間の無料トライアルOK!Gyro-n MEOの魅力を存分に体験していただけます。ぜひこの機会に、MEO対策を強化してみませんか?

次の記事
MEOとは?具体的なMEO対策方法と上位表示のポイント
前の記事
E-E-A-T(E-A-T)とは?SEOにおけるGoogleが重要視する4つの評価基準

Gyro-n MEO 2週間無料トライアル はこちら

ご利用の方に「2023年最新版:MEO対策17のチェックリスト」無料進呈!

ローカルSEO/MEO対策17のチェックリスト

Gyro-n MEOは、Googleマップの順位チェックだけでなく、Googleビジネスプロフィールとの連携による管理・設定・分析、インスタグラム連携投稿まで、MEO施策に必要な機能がすべて揃います。

※Gyro-n MEOはGyro-n SEOの拡張機能のため、Gyro-n SEOのアカウント登録が必要です。

登録にはGyro-n利用規約個人情報保護方針に同意が必要です。

※ Gyro-n SEOは(1)法令に反する(2)公序良俗に反する(3)Googleガイドラインに抵触するサイト・ロケーションではご利用いただけません。
※ 3ヶ月無料特典はスタータープラン限定です(プラン・オプション変更をした時点で無料期間は終了します)。

株式会社ユニヴァ・ジャイロンでは、MEO対策代理店、販売パートナーを募集しています。

この記事を書いている人

ユニヴァ・ジャイロン:向井 重文

Gyro-nデジタルマーケティングエンジニア:向井 重文

自社サービスGyro-nシリーズのマーケティング、SEOを統括する傍ら、自らの経験からSEO担当者の業務負担を軽減するSEO管理プラットフォーム「Gyro-n SEO」を企画・設計。2016年よりセミナー講師としても活躍中。

twitter

インバウンドMEO 関連ページ

インバウンドに対応したMEOツール「Gyro-n」

Gyro-n MEOは、多言語での検索順位を取得でき、インバウンド対策ができます。

インバウンドに対応したMEOツール「Gyro-n」
Googleマップのビジネス名を多言語化するには?

インバウンド集客に必要なGoogleマップの店舗名を多言語(英語・中国語)で表示させる方法を解説

Googleマップのビジネス名を多言語化するには?
上位表示を目指すMEO対策の方法とは?

Googleマップ検索で上位表示を目指すためのMEO対策方法を解説

上位表示を目指すMEO対策の方法とは?