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ローカル検索とは?順位決定のしくみと検索順位の取得方法

2022/07/05
向井 重文
  • SEO ローカルSEO
ローカル検索とは?順位決定のしくみと検索順位の取得方法

Google検索では、検索ユーザーの現在地・地域によって、検索結果が異なります。
特にスマートフォンでは、ユーザーの現在地の地域情報が検索結果に色濃く反映されます。

このように、地域によって異なる検索結果返すしくみを「ローカル検索」と言います。

ここでは、ローカル検索のしくみと、ローカル検索順位の取得方法について解説します。

ローカル検索とは?

ローカル検索とは、場所に関するキーワードや場所の影響を受けるキーワードで検索された場合に、位置情報が考慮された最適な検索結果が表示されるしくみのことです。

例えば、同じキーワードを検索しても、東京と大阪での結果は異なります。

Gyro-n SEO lab.による、キーワード(弁護士事務所)で東京と大阪を比較した検索結果
Gyro-n SEO lab.による、キーワード(弁護士事務所)で東京と大阪を比較した検索結果

この例では、1ページ目の検索結果は、10件中8件の検索結果が異なっています。

東京で検索した人に対して、大阪などまったく異なる地域の情報は必要性の少ないもので、検索の利便性は低くなってしまいます。
そのため、Googleは検索者のいる地点を考慮した検索結果を表示させているのです。

このようなローカル検索のしくみは、ヴェニス・アップデート、ピジョン・アップデートと呼ばれるGoogleの地域検索アルゴリズムのアップデートによって、現在ではその品質がだいぶ向上してきました。

地域や場所の影響を受けるキーワード

すべてのキーワードが地域の影響を受けるわけではありません。地域に密着したサービスを提供しているような業種に関連するキーワードでは、位置情報の影響を受けやすくなります。

地域情報に影響を受けるキーワードの例

  • 飲食店(居酒屋、レストラン、カフェ、ラーメン店…)
  • 教育施設(塾、カルチャーセンター、英会話、パソコンスクール…)
  • 医療施設(病院、眼科、耳鼻科、歯科、整骨院…)
  • 地域に密着する店舗・施設(美容院、スポーツジム、クリーニング…)
  • 士業(弁護士、税理士…)
  • 地域で緊急対応が必要な業態(鍵修理、水のトラブル…)
  • 地域名で検索されるポータルサイト(不動産、人材・求人ポータル…)

位置情報の影響を受けるローカル検索は、一般のウェブページの検索結果だけではありません。
Webページの検索結果の上には、「ローカルパック」と呼ばれる、Googleビジネスプロフィール(旧・Googleマイビジネス)に登録されている店舗が3件程度、地図と一緒に表示される枠があります。

位置情報の影響を受けたローカル検索結果ページ(SERPs)の例
位置情報の影響を受けたローカル検索結果ページ(SERPs)の例

ローカルパックとは?

ローカルパックとは、地域の影響を受けるキーワードや「地域名+業種」などで検索した場合に、地図情報とともに検索画面の最上部に表示される3つのビジネスリスト(3パック)の検索結果です。

このローカルパックに表示される情報は、Googleビジネスプロフィールに登録されている店舗情報(ビジネスリスティング)です。

ローカル検索では、MEOの重要性が高まっている

店舗ビジネスを運営する業種・カテゴリでは、ローカル検索結果における地図検索への掲載を図り、そこから集客につなげていくMEOの重要性が高まっています。

一般に中小規模のビジネスでは、大手のポータルサイトや多店舗展開しているチェーンブランドにSEO(オーガニック検索)で勝って検索上位を取っていくのは非常に難易度が高いです。

こうした状況でも、地図検索結果では検索している地域を商圏とする店舗のみが対象となってくるため、競合性が低く、検索表示もされやすい傾向があります。

ローカル検索の順位を決定するしくみ

それでは、これらローカルパックを含めたローカル検索のランキングが決まるしくみについて説明します。

ローカル検索の3つの評価ポイント

  • 検索キーワードとの関連性
  • 検索地点からの店舗の距離
  • ビジネスの知名度(視認性の高さ)

「検索キーワードとの関連性」とは、そのキーワードに対して店舗がどれくらい関連しているかが評価されます。
直接的なキーワードだけでなく、そのビジネスカテゴリや周辺のトピックが網羅的に関連していることが重要です。

ウェブサイトにも、Googleビジネスプロフィールにも、キーワードに関連した情報をしっかり公開しておく必要があります。

「検索地点からの距離」は、ユーザーの検索している地点から店舗がどれくらい近い距離にあるかが評価されます。
ウェブサイトにも、Googleビジネスプロフィールにも、住所に関する情報をしっかり明記・設定しておく必要があります。

「ビジネスの知名度(視認性の高さ)」では、その店舗がウェブ上でどれくらい言及されているかが評価に加味されます。
好意的な口コミを集めたり、多くの関連した情報サイトに店舗情報を掲載する(サイテーション)などの施策が有効とされています。

検索されるキーワードの意図・目的により、これらの3つの要素がそれぞれ作用して検索順位に大きな影響を与えます。

ローカル検索の順位チェックの重要性

店舗ビジネスを運営している場合は、ローカル検索の順位をしっかりチェックする必要があります。

SEOで一般的に利用される検索順位チェックツールで取得している順位・検索結果は、こうした地域性に依存しない条件で検索されていることが多く、店舗がターゲットとしている地域のユーザーが実際に見ている検索結果と必ずしも同じではありません。

SEO管理者は、地域情報が加味された検索結果とそうでない検索結果との違いや、地域ごとに異なる競合サイトの順位も把握し、ローカル検索でもしっかりと自サイトを上位に表示させる対策をとっていく必要があります。

ローカル検索結果を調べる方法

ローカル検索結果を調べるには、いくつかの方法があります。
ここではGoogleデベロッパーツールを使う方法と、Gyro-nを活用する方法を紹介します。

Googleデベロッパーツールでローカル検索結果を調査する

まず検索したい、地域の緯度経度をGoogleマップから取得します。

ここでは例として大阪駅周辺の検索を想定しましょう。
地図上の検索地点にポインタを合わせて右クリックをし、緯度経度をクリックするとクリップボードにコピーされます。

Googleマップで緯度経度を取得
Googleマップで緯度経度を取得

これをいったんメモ帳にペーストしておきましょう。
※左の数値が緯度(Latitude)、右の数値が経度(Longitude)です。

取得した緯度経度の値
取得した緯度経度の値

次にGoogleでキーワードを検索します。
ここでは「弁護士事務所」を例にしています。

現在地の位置情報に基づいた検索結果が表示されます。

東京都港区で検索した検索結果
東京都港区で検索した検索結果

右クリックから「検証」を選択するか、F12でデベロッパーツールを起動します。

右上、三点リーダーから「その他のツール(More tools)」ー「センサー(Sensors)」を選択します。

Googleデベロッパーツール「 その他のツール(More tools)」
Googleデベロッパーツール「 その他のツール(More tools)」

センサー(Sensors)のタブが表示されるので、「場所(Location)」ー「その他(Other)」をクリックします。

Googleデベロッパーツール「 センサー(Seneors)」
Googleデベロッパーツール「 センサー(Sensors)」

緯度(Latitude)、経度(Longitude)のフィールドに、先ほどコピーした値をペーストします。

Googleデベロッパーツール「 センサー(Seneors)」
緯度(Latitude)、経度(Longitude)のフィールド

ブラウザをリロードすると、指定した位置情報に基づいた検索結果が表示されます。

大阪市北区で検索した検索結果
大阪市北区で検索した検索結果

検索結果のフッター付近に表示されている位置情報を確認すると、指定した緯度経度の地域が指定されています。

検索の位置情報の表示
検索の位置情報の表示

このように、ローカル検索結果をチェックするには、かなり複雑な操作が必要で、多くのキーワードの検索結果をチェックするにはあまり現実的な作業方法ではありません。

そこでGyro-nのローカル検索機能を使うと、地域を指定した検索結果を簡単に取得できます。

Gyro-nを利用してローカル検索結果(SEO検索順位)を取得する

高機能SEOツールのGyro-n SEOでは、検索地点を指定したローカル検索結果(SEO検索順位)を自動で毎日取得します。

ローカル検索結果(SEO検索順位)を取得する手順

  1. 検索対象のドメインでサイト登録する
  2. 検索したい地点を登録する
  3. キーワード登録時に、検索地点を指定する
  4. 毎日、指定した地点の検索結果が自動的に取得される

まず、サイトドメインを登録し、検索したい地点を登録します。
マップから検索するか、直接場所をクリックすることで選択できます。

Gyro-nの検索地点登録画面
Gyro-nの検索地点登録画面

SEOのキーワード登録時に、さきほど登録した検索地点を指定します。

SEOキーワード登録時に、検索地点を紐付ける
SEOキーワード登録時に検索地点を紐付ける

あとは毎日、指定した地点での検索結果が自動で取得されていきます。
地点を指定してあるキーワードは後ろに「ピンマーク+地点名」が表示されます。

位置情報に基づいたローカル検索順位(SEO検索順位)を取得
位置情報に基づいたローカル検索順位(SEO検索順位)を取得

同じウェブサイトでも、検索する地点によって、検索順位が大きく異なります。実際のターゲットユーザーが見ている検索結果をしっかりチェックしておきましょう。

※各地点の検索結果画面(SERPs)を検索結果プレビューで確認できます。

Gyro-nを利用してローカル検索結果(MEO検索順位)を取得する

Gyro-nのMEOツールでは、指定した検索地点のローカルパックを含む、Googleビジネスプロフィールの地図検索順位も自動で毎日取得できます。

ローカル検索結果(MEO検索順位)を取得する手順

  1. 検索対象のGoogleビジネスプロフィールを店舗登録する
  2. 検索したい地点を登録する
  3. キーワード登録時に、検索地点・検索時間帯を指定する
  4. 毎日、指定した地点の検索結果が取得される

登録した店舗とGoogleビジネスプロフィールを連携します。

位置情報に基づいたローカル検索順位(SEO検索順位)を取得
店舗とGoogleビジネスプロフィールを連携する

MEOのキーワード登録時に、登録した検索地点と検索時間帯を指定します。

MEOキーワード登録時に、検索地点を紐付ける
MEOキーワード登録時に、検索地点を紐付ける

毎日、指定した地点の検索結果が取得されます。

位置情報に基づいたローカル検索順位(MEO検索順位)を取得
位置情報に基づいたローカル検索順位(MEO検索順位)を取得

まとめ

店舗集客には、ウェブサイトからの集客とGoogleビジネスプロフィールを活用したMEOでの集客のどちらも重要です。

そのためには、ローカル検索のしくみをよく理解してウェブサイトや店舗情報の検索評価を向上させ、集客につながる対策をすすめてください。

店舗集客につながるMEO対策の具体的な方法についてはこちらのコラムで詳しく解説しています。

マップ検索にランキングさせるMEO対策の具体的な方法

マップ検索にランキングさせるMEO対策の具体的な方法

地図検索結果にランキングさせる具体的なMEO対策の方法について解説しています。

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Gyro-n MEOは、Googleマップの順位チェックだけでなく、Googleビジネスプロフィールとの連携による管理・設定・分析、インスタグラム連携投稿まで、MEO施策に必要な機能がすべて揃います。

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登録にはGyro-n利用規約個人情報保護方針に同意が必要です。

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