新規店舗開業前にGoogleビジネスプロフィールを登録する方法と注意点
Googleが提供する無料のローカルビジネス登録サービス「Googleビジネスプロフィール」は、店舗の認知拡大や集客につながるローカルSEO/MEOにおいて欠かせないツールです。
Googleビジネスプロフィールは、すでに開店、営業している店舗の登録だけでなく、新規オープン前の店舗の開業前登録もできます。
オープンの90日前からビジネスプロフィールが公開でき、開店前に様々な情報発信もできるため、ぜひ活用しましょう。
ここでは、Googleビジネスプロフィールの開業前登録の方法と、その注意点について詳しく解説します。
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Googleビジネスプロフィールは開業前登録が可能
Googleビジネスプロフィールは、店舗の開業前でも登録できます。
開業前から情報発信を行うことで事前に顧客との関係を築き、プロモーションを有利にすすめられます。
これから新規店舗オープンの準備をしている場合は、ぜひビジネスプロフィールの事前登録を行うことをおすすめします。
開業前登録のメリット
Googleビジネスプロフィールを開業前に登録するメリットは大きく3つあります。
開業予定日の90日前から検索結果に表示させられる
Googleビジネスプロフィールでは、開業日は1年先の日付まで登録でき、検索結果には開業予定日の90日前から表示されるようになります。
オープンの約3ヶ月前からビジネス情報を公開できることになるため、開店前から商圏内でのアピールや、地域のコミュニティの認知度を上げる施策などを先行して始められます。
開業前から写真を掲載できる
開業前からGoogleビジネスプロフィールに写真を掲載できます。
使い方次第ですが、店舗の建築過程の様子や内装工事の様子など、普段は見られない様子を公開していくことで顧客の興味関心を引き出し、来店モチベーションのアップなどが図れます。
ただし、Googleビジネスプロフィールに投稿する写真にはガイドラインがあるため、それを遵守して公開するよう注意してください。
ビジネスと関係のない写真や個人を特定できプライバシーが保護されていない写真、また現実と大幅に異なる加工を施した写真などは、ポリシー違反として公開拒否される場合があります。
開業前に投稿で情報発信ができる
開業前でもGoogleビジネスプロフィールの投稿機能が利用できます。
ビジネスプロフィールの投稿は、ビジネスオーナーが唯一自由にテキストで訴求できる機能です。
「最新情報の案内」、「イベントの告知」、「クーポン(特典)」の配布が可能です。
これを利用して、開業前に様々な角度からお店のアピールを配信してプロモーションが行えます。
写真と同様に、投稿についてもガイドラインがあるため、こちらも必ず遵守してください。
開業前登録の注意点
開業予定日を設定してからオーナー確認を行う
Googleビジネスプロフィールの新規ビジネス登録時には、開業日の項目が表示されません。
そこで、オーナー確認(ハガキ等)に進む前にビジネス登録をいったん中断して、開業予定日を先に設定する方法を取ります。
開業予定日を設定せずにオーナー確認を進めてしまうと、一時的に営業中として表示されてしまいますので気をつけてください。詳しい作業の流れは後述します。
アカウントによってはオーナー確認方法を選択できず先に進んでしまい、開業日を設定できないまま情報が公開されてしまう場合もあります。
一時的に営業中と表示されてしまいますが、この場合は速やかに開業予定日を設定してください。
営業中と表示されてしまう期間を最小限に抑えることができます。
オーナー確認を早く済ますには、電話番号を早めに取得しておく
オープン予定の店舗の電話番号が、公式サイトの店舗情報ページなどにすでに掲載されているなどしてGoogle側がある程度信頼をおける状況にある場合の新規店舗登録では、ハガキではなく電話でオーナー確認ができるケースがあります。
できるだけ早く開業前登録してビジネスプロフィールを公開したい場合は、店舗の電話回線の設置と、公式サイトや各情報媒体などへの電話番号の掲載をしておくことをおすすめします。
チェーンブランドなどの新規出店の場合は、店舗を確認できる公式ページも用意しておく
オーナー確認では、Googleは申請された店舗の存在を裏付けるデータを必要とします。
それには主にそのチェーンブランドの公式ページが使われます。
新規出店前からビジネスプロフィールの準備を進めていても、公式サイト上には開店時まで情報を掲載しないことも多いため、Googleが店舗情報を公式サイトで確認できずオーナー確認が進まなかったり、あるいはオーナー確認がいったんできてもその後停止されてしまうケースもあります。
Googleビジネスプロフィールのオーナー確認手続を始める前に、必ずオープン予定の新規店舗のページを公式サイトにも作成しておき、そのURLをビジネスプロフィールの「ウェブサイト」に登録するようにしてください。
Googleビジネスプロフィールの開業前登録方法
Googleビジネスプロフィールの開業前登録は以下の流れで行います。
- Google検索/Googleマップにすでに新規オープン店の情報が出ていないか確認する
- 新規オープン店のビジネスプロフィールを作成する
- ビジネスオーナー確認を一旦スキップする
- 開業日を入力する
- ビジネスオーナー確認をする
Google検索/Googleマップにすでに新規オープン店の情報が出ていないか確認する
新規オープン予定の店舗の情報がGoogleマップやGoogle検索結果にすでに掲載されている場合は、重複店舗となる可能性があるため注意が必要です。
まず始めに、Googleのウェブ検索とGoogleマップで新規オープン店を検索してみて、それがすでに掲載されていないかを確認してください。
オープン前であっても現地に建物や看板がすでに完成していたり、開店案内のチラシをまいている、ホームページ上開店の告知をしてあるといった場合、一般の方やローカルガイドの方が先に新規店舗登録をしてしまっているケースがあります。
ローカルガイドとは?
Googleマップで口コミを投稿したり、写真を共有したり、質問に回答したり、場所の追加や編集を行ったり、情報を確認したりするユーザーの世界的なコミュニティです。
Google検索画面に店舗のビジネス名を入力して、検索画面右側にビジネスプロフィール(ナレッジパネル)が表示されていなければ未登録です。
新規オープン店のビジネスプロフィールを作成する
Googleビジネスプロフィールで新しいビジネスを作成します。
初めてGoogleビジネスプロフィールを作成する場合は、以下のコラムを参考に「ビジネスオーナー確認」の画面まですすめてください。
すでにビジネスプロフィールを管理している店舗があり、別の店舗を追加登録する場合は登録をスタートする画面が異なります。
Googleビジネスプロフィールマネージャから新規店舗を追加する場合は、「ビジネス情報を追加」から「ビジネス情報を1件追加」から進めます。
Google検索結果の管理画面から新規店舗を追加する場合は、三点リーダーのプルダウンに表示される「新しいビジネスプロフィールを追加」から進めます。
ビジネスオーナー確認を一旦スキップし後で確認するを選択する
開業予定日を登録するためにビジネスオーナーの確認を一旦スキップします。
中断してもこの操作はいつでも再開が可能です。
ビジネスオーナーの確認方法の画面で、「その他の設定」を選択します。
※確認方法の選択画面が出ず、次に進んでしまうパターンもあります。
この場合は一旦スキップして先に開業日を設定する方法が取れません。
「後で確認」ボタンが表示されるのでクリックします。
その後、ウィザードで表示される以下の項目をすべてスキップします。
(必要であれば入力してください。後からでも再設定可能です。)
- 営業時間の設定
- メッセージの追加
- ビジネスの説明の追加
- ビジネスの写真の追加
- 無料広告クレジットの獲得
ウィザードの初期設定項目がすべて終了すると、検索結果画面のビジネスプロフィール管理項目が表示されます。
確認方法の画面が表示されなかった場合は、設定項目を最後まで進め、後から開業予定日を設定してください。
開業予定日を入力する
「プロフィールを編集」をクリックして、開業日を設定します。
開業日となる日付を入力します。
開業日は1年先までの日付が入力できますが、検索結果に公開されるのは開業日の90日前からとなります。
保存すると、Googleによる審査が開始されますが、問題なければ数分〜数時間程度で承認され、ビジネスプロフィール(ナレッジパネル)に開業日が表示されます。
開業日の設定後、ビジネスオーナーの確認をする
開業日の設定ができましたら、スキップしていたオーナー確認を再開してください。
検索画面の管理画面に表示されている「オーナー確認を行う」からスキップしたオーナー確認操作を再開できます。
Googleビジネスプロフィールマネージャにアクセスして行うこともできます。
ステータスが「オーナー確認が必要」の状態でビジネスが表示されます。
「オーナー確認を行う」から、スキップしたオーナー確認の操作を再開できます。
なお、ハガキによる認証となった場合、新規オープン店では開店準備の都合などで認証ハガキが届いても受け取れず、オーナー確認ができないトラブルも起こりがちです。
路面店の場合はわかりやすい位置に簡易ポストを設置しておく、テナントの場合は同じ住所にあるモール・ビル等の管理事務所に受け取りを依頼しておく、などの対策をしておきましょう。
宛先となる店舗住所もビル名など含めて分かりやすく登録しましょう。
ビジネスが先に公開されてしまっても慌てずに、同じ手順で開業日を設定する
電話番号を入力した場合など、アカウントによっては新規ビジネスを登録すると即時オーナー確認が承認されることがあります。
その場合は、一時的に「営業中」の状態でビジネスプロフィールが公開されてしまいますが、速やかに開業日を設定すれば数分〜数時間程度で開業日が反映されますので安心してください。
公開状態で開業日を未設定のまま放置すると、営業中の店舗であるという間違った情報が検索ユーザー・顧客に案内されてしまい、実際に来店してお客様に無駄足を踏ませるなどの負担をかけてしまうことにもつながるため、くれぐれも注意してください。
開業前にビジネスプロフィールでやるべきこと
開業前登録のメリットとしてお伝えした、投稿や写真の掲載以外にも、ビジネスプロフィールでは開業前から利用できる機能や登録情報があるので、こちらもしっかり活用しましょう。
- 投稿
- 写真の追加
- ビジネス情報の入力
- メニュー・サービス・商品の入力
ビジネス情報の「ビジネスの説明」では、店舗のビジネスの概要を細かく伝えられます。できる限り詳しく書き込みましょう。 最大750文字まで入力が可能です。
メニューやサービスなども、確定しているのであれば情報として先行公開し、検索ユーザー・潜在顧客に開業前からあらかじめ興味をもっておいてもらうようにしましょう。
クチコミは、開業前の期間は利用できません。
新規店舗の開店後には、Googleビジネスプロフィールの各設定項目を正しく詳細に登録することでカテゴリやキーワードとの関連度向上と検索評価アップにつながります。
各項目の設定ポイントと注意点について以下のコラムで解説していますので参考にしてください。