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ローカルSEO/MEOで、検索評価の獲得につながる要素と影響のない要素

2023/06/06
向井 重文
  • ローカルSEO
ローカルSEO/MEOで、検索評価の獲得につながる要素と影響のない要素

 記事更新日: 2025年5月12日

ローカルSEO/MEO施策におけるGoogleビジネスプロフィールの活用には、次の2つの観点を意識することが大切です。

  1. 店舗の魅力や特徴を適切に伝え、訪問や来店へのきっかけを作ること。
  2. あなたのお店をネット検索で見つけてもらいやすくすること。

これら2つの観点から施策に取り組むことで、お店へのお客様の来店を増やすことができます。

このコラムでは、一つめの「お店を見つけてもらいやすい状態を作る」ために、Googleビジネスプロフィールの設定・運用で検索評価の向上に貢献する項目と、一見重要そうに見えて実は検索評価にはそれほど、もしくはまったく影響しない項目について解説します。

Googleビジネスプロフィールの仕様や各種設定項目は、定期的にアップデートされています。本記事では、そうした変更に対応するため、内容を随時更新し、常に最新の情報を反映するよう努めています。

このコラム内容を資料で確認したい方はこちら(無料ダウンロード)

【お役立ち資料】検索評価の獲得につながる要素と影響のない要素

検索評価に影響を与えるGoogleビジネスプロフィールの項目

Googleビジネスプロフィールの各項目で検索評価に影響のあるものを解説します。

検索評価に影響を与えるGoogleビジネスプロフィールの項目

ビジネスカテゴリ

Googleビジネスプロフィールのビジネスカテゴリ
ビジネスカテゴリ

Googleビジネスプロフィールのカテゴリ選択は、検索評価に大きく影響する要素です。
あなたのビジネスの業種を正確に表すカテゴリを選ぶことが大切です。

Googleビジネスプロフィールでは様々なビジネスカテゴリがありますが、中には検索評価にそれほど影響を及ぼさないものや、そもそも検索されるニーズがないものもあります。

例えば、水道工事業者が「設備会社」とカテゴリ設定をしたとすると、間違っていないものの、実際に水道のトラブルがあって「設備会社」で検索する人はほとんどいない(検索ニーズは低い)でしょう。

業態として正しいものである必要はありますが、実際にユーザーの検索が想定されるキーワードに深く関連した「水道事業者」「ガス工事業者」などを選択しましょう。
検索結果に表示される可能性が高くなります。

どのカテゴリを設定したらいいか判断できない場合は、自社ビジネスに関連した主要なキーワードで実際に検索してみて、検索の上位に出ている同業他社がどのカテゴリを採用しているかを参考にすると良いでしょう。

追加カテゴリ(サブカテゴリ)

追加カテゴリも検索順位に影響を与える要素です。

追加カテゴリは、店舗でさまざまなビジネスをしている場合や、主要カテゴリだけではビジネスを完全に表現できない場合の補完に有効です。

例えば、「和食店」で飲食の提供だけでなく「和菓子」も販売している場合には、

  • 「主要カテゴリ:和食店 / 追加カテゴリ:和菓子屋」

結婚式場で着物やドレスのレンタルもしている場合には、

  • 「主要カテゴリ:結婚式場 / 追加カテゴリ:衣装レンタル業 」

といった具合に、お店のビジネスを正確に表現するものや、事業の範囲をカバーできるものをできるだけ設定してみましょう。

関連して検索に引っかかるキーワードが増えるなど、検索評価にプラスに作用する場合もあります。

追加カテゴリは最大で9つまで設定できます。
ただし、一部のカテゴリは組み合わせによっては主要カテゴリの影響力を減少させてしまうこともありますので、一気にすべての追加カテゴリを設定するよりは、一つずつキーワードへの影響を見ながら追加していくことをお勧めします。

万一主要なキーワードの検索数や順位などに悪影響が見られたらその追加カテゴリは外して使わないようにしましょう。

例、主要カテゴリ:ホテル / 追加カテゴリ:駐車場

このケースでは、「駐車場」というカテゴリが強く反映され、「ホテル」として検索結果に表示されにくくなることがあります。

カテゴリや追加カテゴリの設定で迷ったり、困った時には、Gyro-nまで一度ご相談ください。

電話番号

Googleビジネスプロフィールの電話番号
電話番号

電話番号は、検索した顧客が実際に来店予約をするなど、来店に直接影響する重要な情報ですが、検索エンジンにとってもとても重要な役割を果たします。

電話番号はNAP(店舗名/Name、住所/Address、電話番号/Phone)情報に当たりますが、検索エンジンはこのNAPをキーとしてそれぞれの店舗を特定し、広くインターネット上に散在するそのお店の情報を集めています。

Googleビジネスプロフィールや店舗公式ウェブサイトはもちろん、グルメサイトや予約サイト、情報サイト、SNSなど、インターネット上にお店の情報が出ているところでは可能な限り同じ電話番号を表示させるようにしましょう。

これにより、検索エンジンはよりさまざまなお店にまつわる情報を収集しやすくなり、より検索されやすい状況が生まれます。

追加の電話番号も登録できます。
これは検索結果(例えば、ナレッジパネル)に表示されるものではありませんが、NAP情報としてお店と関連付けるのに用いられるため、主要な電話番号以外にもお店への連絡先がある場合には、それも登録しておくとよいでしょう。

ただし、その電話番号は公式ウェブサイトにも掲載されていることが重要です。

【電話番号設定の注意点】

地域での検索評価獲得に有効だという理由で、フリーダイヤルやIP電話の番号よりも市外局番から始まる電話番号を推奨する業者やインターネット上の情報も見受けますが、Googleが市外局番を地域での評価に結びつける挙動は実際にはありません。
それよりも各所に出している統一された電話番号を入れる方が重要です。

インバウンド対策においての注意点

インバウンド対策を進めるうえで、電話番号の設定には注意が必要です。
店舗の連絡先をフリーダイヤル(0120、0800など)にしている場合、海外からは通話できない仕様になっており、外国人旅行者からの問い合わせが届かない可能性があります。

訪日外国人の需要が回復しつつある今、海外からの問い合わせに対応できるよう、国際通話が可能な番号(市外局番付きの通常番号など)を設定しておくことをおすすめします。

旅行前の問い合わせや予約希望など、訪日前のユーザーアクションを取りこぼさず対応できる可能性が高まります。

ビジネス所在地

Googleビジネスプロフィールのビジネス所在地
ビジネス所在地

住所もまた、NAP情報の一つです。

そのため、電話番号と同様に店舗情報を特定するキーとして重要ですし、また、記載された住所で検索された時には検索結果にも表示されやすくなります。

また、実際に検索して来店される方はそのまま地図アプリの経路検索を使うことも多いので、住所が不正確だとせっかくの来店を阻害することにもなります。

半角・全角や丁目以降の表記の違い(3丁目16−35 or 3-16-35)は、Googleマップ側で自動変換されるので気にしなくて結構ですが、建物名については文字列が一致するように注意が必要です。

【よくある「所在地」を使ったスパム行為】

この住所がキーワードとして機能してしまう仕組みを悪用し、住所にキーワードを埋め込むスパム行為(例:東京都港区六本木3−16−35 インプラント 歯科 インビザライン)がいまだに横行しています。

Googleビジネスプロフィールのガイドラインに違反するため停止されるリスクがあります。
絶対に行わないようにしましょう。

ビジネス名

Googleビジネスプロフィールのビジネス名
ビジネス名

ビジネス名は、カテゴリと並んで検索評価への影響が非常に大きい要素です。
ビジネス名は店舗の看板やウェブサイトに記載されている正式な名称で登録しなければなりません。

【ビジネス名の注意点】

検索に大きく影響するため、ビジネス名にキーワードを不適切に埋め込むスパム行為が広く見られます。

ビジネスプロフィールのガイドラインにも違反するため、Googleはこれを取り締まる活動を強化しています。
その結果以前に比べて減ってはきていますが、一部の店舗では未だにこのような悪質な行為がみられます。

ビジネス名に不必要なキーワードを埋め込んでしまうと、指名検索が減るか、ほとんどなくなってしまいます。

すでにお店の名前を知っているユーザーは、そのお店の場所や営業時間を知りたい時、お店の評判を知りたい時には店舗名(例「焼鳥やまちゃん」)で検索します。
これが指名検索と呼ばれるものです。

検索ユーザーは「焼鳥やまちゃん」とは検索してくれますが、「焼鳥やまちゃん|神戸 三宮 元町 花隈 安い 忘年会 新年会」とは検索しません。

結果的に実際に検索されている店舗名と「ビジネス名」に登録している店舗名とのマッチ率が低下し、認知度(視認性)の少ない店であると検索エンジンにみなされてしまい検索評価を得づらいというデメリットがあります。

ビジネス名に読みがなを追記するための( )や記号なども(例「Cote d’Azure(コートダジュール)」)、マッチ率の低下につながるため避けましょう。

また、こうしたキーワードの埋め込みは「ブラックハットな対策」に分類される施策です。
検索エンジンからペナルティを受け、ビジネスプロフィールが停止されるリスクがあるため、絶対に行わないようにしてください。

投稿

Googleビジネスプロフィールの投稿
投稿

投稿内の文章やキーワードは、店舗に紐づいた情報として検索にも影響します。

ここまで設定してきたビジネスカテゴリやビジネス名、住所に関連するキーワード以外でも、キーワードを含めて関連する内容を投稿することで、そのキーワードでの検索結果に表示されやすくなります。

投稿によるキーワードと店舗との紐付けは、先ほど挙げたビジネスカテゴリやビジネス名に比べるとそこまで強くはありませんが、カテゴリで補えないキーワードなどには、非常に重要な関連付けの要素になります。

定期的に関連した内容の投稿を重ねていくことが、キーワードやそれに関連するトピックとの関連性の強化につながります。

ただし、投稿にキーワードを過剰に詰め込むスパム的な行為は逆効果です。
キーワードを詰め込みすぎると逆に投稿の内容がぼやけてしまって検索評価には繋がりません。
また、あまりに高頻度な投稿も逆効果です。

投稿が実際に検索ユーザーにどの程度見られているかという点も検索評価に関係していると考えられ、投稿の頻度が高すぎると一定数閲覧される前に流れてしまい、評価されにくくなるためです。

よほど多くのユーザーに見られている人気の店舗でなければ少なくとも3日程度は間を空けた適度な頻度で投稿しましょう。

重複する内容の投稿にも注意が必要です。
重複内容はペナルティの対象にもなり得るため、同じキーワードを狙った内容の似通った投稿であってもコピーはせず、毎回多少のアレンジを加えましょう。

【投稿の写真に関する注意】

投稿で利用した写真を通常の店舗の写真としてアップロードすると、重複と判定される可能性があります。そのため、投稿で利用した写真をビジネスプロフィールの写真にも表示させたい場合は、画角や構図などを変えて写真のバリエーションを複数用意しておき、使い分けるなどの工夫が必要です。

口コミ・評価

Googleビジネスプロフィールの口コミ・評価
口コミ・評価

ユーザーが投稿する口コミや評価も検索エンジンから特に重視される情報源です。
この評価はますます重要視されています。

そのため、お店として検索してもらいたい具体的なキーワードを含んだ口コミをしてもらうことが、評価を向上させるための重要な戦略です。

Googleの口コミは、必ずそのお店を実際に利用した人が書かなければいけません。
来店されたお客様に、どのサービスや商品でどんな感想を持ったのかといったことを、口コミに具体的に書いていただけるようにお願いすることが大切です。

これにより、口コミに含まれたキーワードとの関連性が強化され、検索評価もあがっていきます。

ただし、口コミ投稿の見返りとして割引や無料サービスなどの利益を提供する行為はガイドライン違反です。

たとえば「口コミを書いたら10%OFF」や「ビール一杯無料」を条件に依頼することは避けてください。また、利益供与やサクラを使って口コミを集める業者も存在します。代行業者に依頼する際は、どのような手法で口コミを集めているかを必ず確認し、不正な方法に巻き込まれないよう注意が必要です。

しかしながら、口コミは放っておいても集まりにくく、放置しているとネガティブなものばかり集まりやすいという側面があります。

この課題を解決するのが、アンケートとAIを組み合わせた新しい口コミ収集ツール「キキコミです。ユーザーが口コミを投稿しやすい環境を提供するとともに、店舗側の依頼ハードルを下げ、自然な形で口コミを増やせる仕組みを実現します。

商品、サービス、メニュー

Googleビジネスプロフィールのメニュー
メニュー

ビジネスカテゴリによっては、「商品」「サービス」「メニュー」を設定でき、店舗の詳細情報に掲載できます。
これらの情報は検索評価にもプラスに働きます。

しかし、検索評価の獲得を目的とするだけではなく、閲覧してくれるユーザーに店舗の魅力を伝え、来店につながるように利用することが望ましいです。

扱っているすべての商品やメニューを登録しても、店舗情報の画面ではお客様もすべては見ませんし、本当にアピールしたいものが埋もれてしまい、結果的に魅力や特徴を伝えられなくなります。

例を言えば中華料理店で「ビール」「半ライス」などまでことごとく掲載してしまうと、それらに埋もれて肝心の「麻婆豆腐」「青椒肉絲」などが見られにくくなってしまいます。

大量のアイテムをリストアップするのではなく、特に人気のあるサービスやアピールしたい商品をピックアップして掲載するのが良い戦略となります。

施策ポイント

商品データを多数扱っていたり、Google ショッピングに出店している場合は、Google Merchant Center(GMC)を通じて在庫情報を適切に整備しておくことで、検索結果に表示されやすい環境構築につながります。

写真

Googleビジネスプロフィールの写真
写真

魅力的な写真は来店促進に貢献します。
検索ユーザーの来店意欲を高めるために、高品質な写真を積極的に追加しましょう。

また、 店舗を利用したお客様による投稿写真や、店舗オーナー自身による投稿写真は、Googleにとってビジネス情報の信頼性を高める重要な要素です。

こうした写真は検索評価にも影響を与えるため、自店舗に関する視覚的な情報はできる限り漏れなく、充実させておくことが重要です。

MEO施策においては、「検索評価を高める視点」と「ユーザーの意思決定を促す視点」の両軸を意識し、バランスよく対策を進めることが求められます。

Googleは独自の画像認識技術を活用しており、写真の内容をある程度把握できるようになっています。そのため、商品やサービスが明確に伝わる写真を掲載することが、検索評価の向上につながります。

たとえば料理の写真を掲載する場合は、料理そのものが中心となるよう構図を工夫し、背景に不要な風景や物が写り込まないよう配慮することが効果的です。検索エンジンが写真の内容を正確に認識しやすいよう、撮影の工夫を取り入れましょう。

ウェブサイト

Googleビジネスプロフィールの写真
ウェブサイト

店舗の公式ウェブサイトがある場合は、必ずGoogleビジネスプロフィールに登録しましょう。
MEO対策では見落とされがちですが、公式ウェブサイトの内容は検索評価に大きく影響します。

「食べログ」や「ホットペッパー」などのサードパーティサイトやSNSページではなく、自社ドメインで運用している公式サイトを登録するのが望ましいです。

Googleビジネスプロフィール内の「ウェブサイト」欄に登録するURLは、お店の魅力や特徴がわかりやすく伝わる内容のページを設定してください。

多くの場合トップページが指定されますが、店舗紹介ページなど、ユーザーや検索意図に合致する別ページの登録も可能です。

重要なのは、キーワードとの関連性が高く、正確なNAP情報(店舗名・住所・電話番号)やサービス内容がしっかり記載されているページを選ぶことです。

最適な登録を行うことが、検索エンジンからの評価向上につながります。

開業日

Googleビジネスプロフィールの写真
開業日

開業日の設定は、検索順位に直接影響する要素ではありませんが、オープン前の段階から検索結果に表示されるようにしたい場合は、Googleビジネスプロフィールを事前に登録しておくことが可能です。

そのため、開店日が決まったら、できるだけ早めにビジネスプロフィールの登録も進めておきましょう。

また、すでに営業している店舗でも、後から開業日を登録することができます。検索結果に「〇〇年営業」などと表示されることがありますが、運営年数の長さによって検索評価が有利・不利になることは特にありません。開業日は正確な情報を登録し、虚偽の申請は避けるようにしましょう。

営業時間

Googleビジネスプロフィールの営業時間
営業時間

店舗の営業時間を曜日ごとに設定できます。

検索結果には営業中のお店が優先的に表示されることがあります。
これは検索エンジンの仕組みからくるものです。

営業時間外に順位が下がったからといってお店の検索評価が下がったわけではありません。
検索上位を維持したいあまり虚偽の営業時間を登録することはやめましょう。

実際の営業時間外に検索したお客様がそのまま来店されると結果的に無駄足を取らせてしまい、お客様の店舗体験を損ねます。

集客に寄与しない時間帯の順位よりも実際に来店されるお客様の方がずっと大切ですので、営業時間は正確に登録してください。

また、ラストオーダーの時間や来店可能な時間など、主要な営業時間以外のものがある場合は、詳細な営業時間を登録することをおすすめします。

「祝休日の営業時間(特別営業時間)」は、曜日ごとに設定した通常の営業時間と異なる時間に営業する場合に、日ごとに営業時間を設定するものです。

定休日に臨時に営業する場合や、臨時に閉店を早める場合などに利用してください。

また、祝日に「特別営業時間」を何も設定していないと、検索結果では「営業時間が異なる可能性があります」という旨の注意書きが表示されます。

通常どおり営業していてもこの注意書きは表示され、検索したユーザーを混乱させてしまいますので、こうした場合は特別営業時間にも通常の営業時間と同じ時間を登録しておくとよいでしょう。

Q&A(質問と回答)

GoogleビジネスプロフィールのQ&A(質問と回答)
Q&A(質問と回答)

質問と回答(Q&A)に記述されたテキストやキーワードは、大きなシグナルではありませんが、検索評価に寄与します。

ただし、キーワードの戦略に固執した文章よりも、質問に対して誠実で理解しやすい文章で回答することを重視しましょう。

※質問と回答は、ビジネスオーナーだけでなく一般のユーザーも回答が可能です。

ビジネス情報の属性

Googleビジネスプロフィールのビジネス情報の属性
ビジネス情報の属性

ビジネス情報の属性(決済方法、トイレの設備、テイクアウト、デリバリーの対応など)は、ビジネスカテゴリに応じて登録できる項目が異なります。

これらの情報は、特定の項目では検索評価に寄与しますが、全く影響しないものもあります。

検索評価として影響があるものは、テイクアウトやデリバリーといったものが該当します。

属性情報は、検索エンジンが店舗をより深く理解する手段となり、特定の情報では検索結果やナレッジパネルに表示され、検索ユーザーがお店を選ぶ材料にもなるため、正確で最新の情報を提供しましょう。

ビジネスの説明

Googleビジネスプロフィールのビジネスの説明
ビジネスの説明

ビジネスの説明は、ユーザーがお店の特徴やサービス内容を理解するガイドラインとなる文章です。

ここに記述された文章やキーワードは、以前はランキングシグナルとしては仮に影響があるとしても計測できないレベルのものでしたが、徐々に、この説明文も検索評価に影響を与える要素として注目されるようになっています。

ただし、キーワードを不自然に詰め込んだ文章にするのはおすすめできません。ビジネスの説明は、検索順位だけでなく、ユーザーの来店意思決定にも大きく関わります。検索ユーザーにとって魅力的でわかりやすい内容を記載することが、結果的に集客につながります。

たとえば、「駅からの距離や所要時間」「人気の商品やサービス」「店内の雰囲気」「スタッフの接客スタイル」など、お客様が店舗を選ぶ際に参考にするような情報を盛り込むとよいでしょう。また、サービスの特性上、来店前に知っておいてほしい注意点や利用条件なども明記しておくことで、来店時のトラブル防止にもつながります。

さらに、説明文の書き出しにも注意が必要です。Googleビジネスプロフィールでは、ビジネスの説明が最初から全文表示されるとは限らないため、特に冒頭の数行でお店の特徴がしっかり伝わるように工夫しましょう。

検索評価に影響を与えない項目と誤った利用方法

ここからは、検索評価に直接的な影響を与えない要素について解説します。

これらの要素はしばしばその本来の目的から逸脱し、検索順位向上のために誤用されることがあります。 登録しているビジネスの内容を見直す際の参考にしてください。

口コミの返信

Googleビジネスプロフィールの口コミの返信
口コミの返信

検索順位を上げる施策として「口コミ返信が効果的」と謳う代行業者も見受けられますが、実際には、口コミ返信の文章内容は検索評価に直接的な影響を与えません。

とはいえ、口コミ返信自体は非常に重要です。
検索評価には寄与しないものの、店舗の信頼性や誠実な姿勢をユーザーに伝えることができ、来店の意思決定に良い影響を与える可能性があります。

口コミに対して返信する際は、投稿してくださった方に対して丁寧な対応や感謝の気持ちが伝わる内容を意識しましょう。また、口コミと返信のやり取りは、投稿者本人だけでなく、他の検索ユーザーも閲覧していることを忘れてはいけません。

例:「美味しかったけど量が多すぎてもったいないことをした。残念。」 →「当店では、若い男性のお客様でもご満足いただけるボリュームを意識していますが、ご希望の方にはハーフサイズのご注文も承っております。次回はぜひお試しください。」
このように、口コミ返信は検索エンジン対策ではなく、「顧客対応」として捉えるべきです。

投稿者との信頼関係を築くだけでなく、それを見た他のユーザーへの情報提供にもなり、来店促進にもつながります。正しい目的意識を持って、丁寧な対応を心がけましょう。

サービス提供地域

Googleビジネスプロフィールのサービス提供地域
サービス提供地域

サービス提供地域は使い方により検索評価への影響が異なります。

訪問型、出張型サービスを提供している場合にはサービス提供地域を設定しておくことで、エリア名を伴う訪問ビジネスのキーワードで検索表示されることがあります。

ただし、実際は出張サービスをやっていないのに検索エンジン対策として設定する意味はありません。
不適切なサービス提供地域の設定は逆にスパムと判定され停止されるリスクがあるため注意しましょう。

店舗での接客と出張・配達サービスを併用しているハイブリッド型のビジネスであれば、サービス提供地域を正確に登録することを推奨します。

広告の出稿

Googleビジネスプロフィールの広告の出稿
広告の出稿

Googleマップのローカル検索広告などを出稿しても検索評価に影響を与えることはありません。

しかし、広告には直接の流入を獲得すること以外に、ビジネスの露出を増やして認知度を上げる目的にも使用されます。

認知度が上がれば店舗について口コミなどで言及される機会が増えることもあるため、間接的には影響するとも言えます。

Googleビジネスプロフィール以外で検索評価への影響度の高いもの

公式ウェブサイト

Googleビジネスプロフィールの「ウェブサイト」に登録したウェブページの内容は、検索評価の向上に大きく寄与します。

海外のデータですが、その影響度が年々増加傾向にあることを示す最新の調査データもあります。
参考としてご紹介します。

ローカルパック/ローカルファインダーのランキング要因(2023年) 出典:Brightlocal
ローカルパック/ローカルファインダーのランキング要因(2023年) 出典:Brightlocal

このグラフの水色の線が示す「オンページシグナル(公式ウェブサイト)」の影響度は、2021年から2023年にかけて他のシグナルが全体的に下がっている中で、17%から19%に伸びています。

店舗ビジネスではウェブサイトの更新を怠ってしまいがちですが、検索評価目的だけでなく、集客施策として公式ウェブサイトに最新情報を追加していくなど、更新を定期的に行うことはとても重要です。

まとめ

Googleビジネスプロフィールの項目が検索評価にどのような影響を与えるのか、または逆に影響を与えないのかについて解説しました。

検索評価に影響を与える項目の情報整備をしっかりとやっていくことはもちろん重要ですが、直接的に検索評価に影響を与えない項目であっても無視したり、更新を怠ったりするべきではありません。

検索評価に影響があるものもないものも、すべての項目は検索ユーザーや来客するお客様にとって重要な情報を提供します。

なぜ項目が用意されているのか、その目的を理解し、検索評価の向上(検索エンジン対策の目線)と、実際のお客様の来店促進(お客様目線)の両方に配慮した情報提供をしていくことが重要です。

さいごに、解説した項目について、検索評価に影響するかどうか一覧でチェックできるリストを掲載しておきます。

Googleビジネスプロフィールの各項目が検索評価に与える影響度

Googleビジネスプロフィールの項目検索評価に与える影響度
ビジネスカテゴリ ◯(強く影響する)
追加カテゴリ(サブカテゴリ) ◯(強く影響する)
電話番号 ◯(強く影響する)
ビジネス所在地 ◯(強く影響する)
ビジネス名 ◯(強く影響する)
投稿 ◯(影響する)
口コミ・評価 ◯(強く影響する)
商品、サービス、メニュー ◯(影響する)
写真 ◯(影響する)
ウェブサイト ◯(強く影響する)
開業日 ◯(新規開店の場合は影響する)
営業時間 ◯(影響する)
Q&A(質問と回答) ◯(影響する)
ビジネス情報の属性 △(項目によっては影響がある)
ビジネスの説明 ◯(影響する)
口コミの返信 ×(影響しない)
サービス提供地域 △(事業形態によって影響がある)
広告の出稿 ×(影響しない)
 

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この記事を書いている人

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