Googleビジネスプロフィール「インサイト」の見方と分析のポイント

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MEO対策では検索順位の変動状況の確認はもちろんですが、ユーザーに自社ビジネスがどのくらい認知され、見つけられたかをGoogleビジネスプロフィールの「インサイト」から確認し、効果検証することが重要です。
インサイトはMEOにおけるアクセス解析データです。
店舗情報の閲覧状況を分析するために非常に重要な機能ですので、インサイトの主要項目の見方や分析のポイントについて解説します。
2022年11月より、Googleビジネスプロフィールは管理画面(Googleビジネスプロフィールマネージャ)での管理から、検索結果画面での操作に変更されました。
これに伴い、「インサイト」機能には原則としてアクセスができなくなっており、それを代替するものとして「パフォーマンス」データが提供されるようになっています。
旧インサイトデータ(ビジネスを検索する方法(直接検索・間接検索・ブランド検索)、写真の閲覧、ルートリクエスト等)は複数店舗を管理してるアカウントでは一部ダウンロード可能な動線と、APIでのデータ取得が残っていますが基本的には閲覧不可となっています。
旧インサイト情報は、Gyro-n MEOでは出力可能です(2022年12月現在)。
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目次
- Googleビジネスプロフィールの「インサイト」とは?
- Googleビジネスプロフィールの「インサイト」の見方
- 複数店舗まとめてインサイトデータを分析するには
- インサイトデータのチェックすべきポイントと分析例
Googleビジネスプロフィールの「インサイト」とは?
Googleビジネスプロフィールのインサイトは、MEOにおけるアクセス解析データです。
店舗のビジネス情報を見つけたユーザーの行動、検索の種類や閲覧回数、キーワードの種類、電話やルート検索などの具体的なアクション(コンバージョン)の数値など多くのデータを確認できます。
インサイトのデータをしっかり確認することで、店舗の認知度や集客の状況を把握できます。また施策を行った後の効果検証など、使える範囲は非常に広いです。
Googleビジネスプロフィールの「インサイト」の見方

Googleビジネスプロフィールにログインし、店舗のビジネス情報から「インサイト」をクリックします。
新しいプロフィールのパフォーマンス
Googleビジネスプロフィール情報がどのような経路で、どれくらい、どんなプラットフォームで閲覧されているかを確認できます。
※2022年12月現在、原則としてビジネスプロフィールに関するすべての計測情報はこの「パフォーマンス」に集約されてきています。

【用語解説】
- ビジネスプロフィール
- ビジネスブロフィールとは、Googleビジネスプロフィールに登録した1店舗分のビジネス情報一式のことを指します。
ビジネス プロフィールで実施されたインタラクション
指定した期間内にユーザーが行なった電話やメッセージ送信、ルート検索などの回数をグラフで表示します。
これらの回数の推移がチェックできます。
最大6ヶ月までの期間指定が可能です。

【用語解説 】
- インタラクション
- インタラクションとは、ユーザーがGoogleビジネスプロフィールを経由して行った、店舗への電話やメッセージ送信などのアクションのことです。
ユーザーがビジネスを見つけた経路
Google検索またはGoogleマップで店舗の自社のビジネスプロフィールを表示したユーザーの数が表示されます。
ビジネス プロフィールを閲覧したユーザー数

プラットフォーム(Google検索・Googleマップ)やデバイス(パソコン・モバイル)別にどれくらいのユーザー数、割合で閲覧されているか確認できます。
このデータでは半数以上がモバイルのGoogle検索から閲覧しているユーザーであることがわかります。
ビジネス プロフィールの表示につながった検索

自社のビジネスプロフィールが検索結果に表示された際にユーザーが使用していた検索語句(キーワード)一覧が表示されます。
ユーザーが自社ビジネスをどのようなキーワードで検索しているのか、クエリの傾向やタイプなどの分析や、対策ワードのチェックに非常に重要なデータです。
Gyro-n MEOは、Googleビジネスプロフィールの「表示につながったキーワード」を取得し、 集計・分析・グラフ化・CSV出力ができます。
ローカルSEO/MEOではインサイトデータの分析・活用は、検索評価の向上や集客施策の改善をするために欠かせません。

Gyro-n MEOでは、「ビジネス プロフィールの表示につながった検索数」にあるキーワードの過去データを取得し、集計・分析・グラフ化・CSV出力ができます。
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メニューのコンテンツを閲覧したユーザーの数
Googleビジネスプロフィールのメニューのコンテンツ(料理の詳細情報、メニュー写真、ビジネス プロフィール上のメニューのリンク)の閲覧ユーザー数のグラフです。
ビジネスプロフィールのビジネスカテゴリで飲食関連カテゴリを選択している場合のみ表示されます。

ビジネス プロフィールからの通話
Googleビジネスプロフィールの通話ボタンのクリック数のグラフです。

ビジネス プロフィールから送信されたメッセージ
Googleビジネスプロフィールの問い合わせから送信されたメッセージ数のグラフです。
メッセージを受け取るには、メッセージ機能を有効しておく必要があります。

ビジネス プロフィールからの予約
Googleビジネスプロフィールから予約された数のグラフです。
予約できるようにするには、予約機能を有効しておく必要があります。
※業種やカテゴリによっては、予約機能を利用できない場合があります。

ビジネス プロフィールからのルート検索数
Googleビジネスプロフィールから店舗へのルートを検索したユーザー数のグラフです。
※この指標はユニークユーザー数です。

ビジネス プロフィールからのウェブサイトへのクリック数
Googleビジネスプロフィールからウェブサイトへのリンクをクリックした数のグラフです。

ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法
ユーザーが自社のビジネス情報を3つの検索タイプ(直接・間接・ブランド名)のどれで検索してきたかを、検索総数と割合で確認できます。
- 直接検索:店舗名、住所など直接キーワードで検索したユーザー数
- 間接検索:サービス名やカテゴリなどの間接キーワードで検索したユーザー数
- ブランド名:ビジネスに関連するブランドで検索してきたユーザー数

カテゴリやサービス名、商品の検索でMEOが成功している場合には「間接検索の割合」が増加します。
店舗名でのブランディングが進み、知名度が高くなっている場合には「直接検索の割合」が増加します。
ブランド検索は、複数の拠点を運営しているビジネスで表示されることが多くなります。
Googleビジネスプロフィールのインサイトでは、データの表示期間は1週間・1ヶ月・四半期からの選択です。現状の把握はできるものの、期間を指定したチェックや比較分析ができません。
Gyro-n MEOでは、インサイトデータを日別、月別に分解し、自由にデータの期間抽出や比較が行えます。
また、最大18ヶ月間の期間データも抽出可能です。

施策した内容をGyro-nでメモをしてインサイトグラフ上にピンを表示させ、対策した内容が順位だけでなくインプレッションやアクションにも影響したかどうかの検証もできます。
関連記事:MEOレポート機能 - GBPのインサイトをレポート化 (日別・月別・期間比較)

Gyro-nでは、エリア・都道府県ごとなどのグループ別に複数店舗をまとめて合算したインサイトデータの出力ができます。
ユーザーがビジネスを見つけた Googleサービス
Googleの自然検索(オ―ガニック検索)経由か、Googleマップ経由か、ユーザーがどちらでビジネスを検索してきたかを確認できます。
カテゴリ・サービス等のワード(間接検索)でのMEO施策が成功すると、検索リスティングの表示が伸びる傾向があります。

Gyro-n MEOのインサイト機能では、検索表示回数について、月間の推移など長期間のデータの分析が可能です。前年比較のレポート出力もできます。

ユーザーの反応
ユーザーが自社のビジネス情報を見つけてから行ったアクション(行動)を確認できます。アクションは以下の4種類で測定されます。
- 登録しているWebサイトへのアクセスしたユーザー数
- 位置情報から店舗の行き方(ルート)をリクエストしたユーザー数
- 直接電話をかけ、通話したユーザー数
- ビジネスプロフィール情報からメッセージを送信(質問と回答)したユーザー数

ルートのリクエスト
ルート検索をしたユーザーの地域を表示します。
業種によっては広範囲での地域からルート検索されている場合があり、ターゲットユーザーのいる地域を確認できます。

電話
ユーザーがビジネスプロフィールから電話ボタンをクリックして通話した曜日や時間帯を表示します。

写真の閲覧
自社のビジネスプロフィールにアップされた写真の枚数と閲覧回数が、同業他社と比較して表示されます。
写真の枚数や表示回数は、ユーザーのアクティブな行動として店舗の人気度を測る評価の指標としての意味があります。
魅力的な写真の訴求は、ユーザーが能動的にレビューや写真をアップしたくなる仕掛けとなります。MEO対策において非常に重要です。

写真の枚数
自社のビジネスプロフィールにアップされた写真の枚数が、同業他社と比較して表示されます。

インサイトの写真の枚数では、1日にどのくらいの写真数が閲覧されているかなど、詳しくは判断できませんが、Gyro-n MEOのインサイト機能では、日別や日別でどのくらい閲覧されているか詳しい推移をチェックできます。

複数店舗まとめてインサイトデータを分析するには
Googleビジネスプロフィールのインサイトからは、1店舗分のデータしかチェックできません。複数店舗を運営していても、各店舗の数値を合算したり、エリア別に分けたりする確認作業ができないのが難点です。
Gyro-n MEOでは、これら各店舗のインサイトのデータを店舗グループごとに合算した数字を表示でき、またCSVデータエクスポートも可能です。
Googleビジネスプロフィールのインサイトでは、1店舗ずつのデータしか確認できませんが、Gyro-n MEOでは、任意の複数店舗の数字を合算したレポートが作れます。

インサイトデータのチェックすべきポイントと分析例
インサイトでは幅広いデータを取得できますが、それぞれの指標ごとにどのような数値が伸びているのか、その割合はどのように推移しているのかを確認しましょう。
Gyro-n MEOでインサイトデータをエクスポートすると、それぞれの指標ごとの割合なども自動的に抽出できます。
検索数の指標
直接検索、間接検索、ブランド名検索それぞれの検索数の数値と割合をチェックします。
こちらの例では、3ヶ月間の検索数に大きな変化はありませんが、直接検索、ブランド名検索の割合が増えています。
店舗のビジネス名での指名検索が増加していることから、店舗への来店モチベーションの高い検索が増えていると想定でき、ルート検索や電話などのアクションにも繋がりやすくなっていると考えられます。

リスティング別の指標
マップのリスティング、検索リスティング、どちらのGoogleサービスで店舗が表示されたか、その回数と割合をチェックします。
こちらの例では、3ヶ月間で検索リスティングの割合が向上していることから、店舗の情報を具体的に検索して調べているユーザーが増えてきていると考えられます。

アクション別の指標
ユーザーの行動に関する数値と反応率をチェックします。
こちらの例では、3ヶ月間でアクション数、反応率ともに増加傾向が見られます。

全体を通してみると、
- 検索リスティングの割合が増えている
- その中で、直接検索やブランド名検索が向上している
- 電話やルート検索などのアクションも増えている
- 効果的な集客に繋がっている
といった状況が確認できます。
Googleビジネスプロフィールのインサイトでは、店舗をどのように見つけてもらえているかを詳細に確認できる重要なデータが取得できます。
Gyro-nのインサイトデータも活用し、MEO対策の検証や分析を進めてください。
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ローカルSEOの施策は、順位計測からGoogleビジネスプロフィールの管理・運用、投稿や公式ウェブサイトの管理、クチコミ獲得、サイテーション管理など、幅広い管理が必要です。
Gyro-n MEOは、それらすべてをワンストップで運用できるMEOツールです。
Gyro-n MEOは、Gyro-n SEOの拡張機能です。Gyro-n SEOのアカウント登録が必要です。
※アカウント登録後すぐにご利用いただけます。
Gyro-n SEOは3ヶ月無料(スタータープランの場合/無料期間終了後月額500円)でご利用できます。
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