サイテーションとは?SEOやMEOでの効果と獲得方法について

2022/05/20 向井 重文
  • SEO ローカルSEO
サイテーションとは?SEOやMEOでの効果と獲得方法について

Googleマイビジネスは、2021年11月に「Googleビジネスプロフィール」に名称変更されました。

SEO対策MEO対策ではサイテーションの重要性が高まっています。

Googleのガイドラインでは、サイテーションは、ローカルSEO/MEOにおいてランキング要因として影響があると触れています。

ここでは、サイテーションとは何なのか?サイテーションの効果事例と獲得方法について解説します。

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サイテーションとは?

サイテーション(citation)とは「言及、引用、例証」といった意味の言葉です。

自サイトの「社名」「ブランド(店舗)名」「サービス名」「住所」「電話番号」といった特定の固有情報やその関連情報が、インターネット上で記載(言及)されている状態を指します。

サイテーションは、あくまで文字情報としてそのビジネスが言及されている状態であり、リンクを伴う必要はありません。

サイテーションはそのブランドや店舗、ビジネスに関する文言が記載されているコンテンツです。
被リンク(外部リンク)されているものとはまったく別の扱いとなります。

SEOにおいて外部リンクとは、他サイトからリンク(<a>タグ)でURLが参照されていることを意味します。

被リンクを受けているコンテンツは、第三者からも評価されている質の高いコンテンツであると検索エンジンに認識され、SEOのアルゴリズムでも評価の大きな要因を占めています。

※外部リンク(被リンク)は、関連するテーマやトピックを持つサイトからされていることが重要です。
関連のないサイト(自作自演の相互リンクや有料リンクなど)からのリンクは評価されません。場合によってはマイナス評価となります。

なぜ、SEOでサイテーションの評価が必要なのか?

SEOにおいて被リンクがあることは重要なランキング指標ですが、だからといって被リンクがないサイトは評価されないのでしょうか?

昨今ではSNSも普及しており、Twitterやfacebookなどでは個人が多くの情報を発信できます。

ただ、これらのSNSでは一般にリンクがあったとしても、nofollow処理をされているため外部リンクとしての評価を一切受けません。

とはいえ現実には、多くのユーザーにブランドやサービスについて言及されているものを検索エンジンがまったく評価しないのは情報に偏りが生まれ、正確な評価とは言えません。

そのため、検索エンジンはリンクがなくても、多く言及されているのであれば一定の評価を与えていると考えられます。

MEO対策におけるサイテーションの重要性

Googleは、ローカル検索結果のランキングを改善する方法の一つに「視認性の高さ」を明言しています。
ビジネスがどれくらい広く知られているか、知名度が高いことは上位表示の一つの要因となります。

視認性の高さ

視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。
ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。
たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。
Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。
クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。
ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。

Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法(視認性の高さ)

サイテーションのタイプ

サイテーションの対策には、大きく2つのタイプがあります。

ブランドや店舗に関してポジティブに言及されたコンテンツを獲得する

ブランドや店舗に関しての好意的でポジティブな感想や口コミ、評価などを多くのユーザーに発信してもらうことでサイテーション効果を獲得します。

特に口コミサイトやSNSを活用して、そこで多くの情報発信をしてもらえるような環境を作ると良いでしょう。

ブランドや店舗のNAP情報を元にした登録情報を獲得する

自分のビジネスに関する業種カテゴリのまとめサイトや店舗検索サイトなど、サードパーティのディレクトリ登録サイトに正しく自店舗の店舗情報を公開、管理しましょう。こうしたサイトに展開される評価はこの登録された店舗情報をもと同じ店舗として紐づけられ、サイテーション効果を獲得できるようになります。

NAPとは?

NAPとは、店舗の名称(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone)の頭文字をとった言葉です。リンクが構築されていないインターネット上の情報と、店舗情報とはこのNAPが一致するかによって検索エンジンは紐付けをおこなっています。
NAPの3つの文字情報をGoogleビジネスプロフィールや公式ウェブサイト、各SNSや情報サイト、口コミサイトで正確に統一させておくことで、それが関連のあるサイテーション情報であることを検索エンジンに伝えることができます。

サイテーションの効果事例

海外のデータですが、NAP情報を最適化したディレクトリサイト登録による効果を検証した興味深いデータがあるのでご紹介します。
アメリカの企業「Moz」の検証データです。

参考:Does Listings Management Still Matter for Local SEO? An analysis of 115,000 business locations

サイテーションが可視性に与える影響

この調査では、115,000のビジネスロケーションからランダムに6,000の場所を抽出し、

  • 4つのサイテーションサイト(Googleビジネスプロフィール、Facebook、Bing、Appleマップ)に店舗情報を登録したグループ
  • それらを含めてさらに10サイト以上のサイテーションサイトを店舗情報を登録したグループ

の2つのグループに分け、13ヶ月間(2019年9月〜2020年10月)の検索タイプごとの視認性(見つけもてもらいやすさ)を分析したものです。

検索タイプは、以下の4つ。

  • Direct Search(直接検索:ビジネス名や住所で検索された回数)
  • Indirect Search(間接検索:サービス名やカテゴリなど関連ワードで検索された回数)
  • Maps View(Map表示数:Googleマップで表示された回数)
  • Search View(検索閲覧数:Google検索で表示された回数)

サイテーションが可視性に与える影響 出典:Moz.

サイテーションが可視性に与える影響 出典:Moz.

グラフからわかる通り、サイテーションサイトを10以上登録したグループでは、すべての項目においてパフォーマンスが大きく向上しています。

  • 直接検索では、+89%
  • 間接検索では、+77%
  • Map閲覧数では、+65%
  • 検索閲覧数では、+91%

中でもGoogle検索での表示回数において非常に大きな伸びを見せる結果となっています。

サイテーションがユーザーアクションに与える影響

さらにユーザーの3つのアクションについても調査していますが、こちらも大きくパフォーマンスを伸ばす結果となっています。
視認性が高まっているため、これは当然の結果とも言えます。

  • Directions(ルート検索):+102%
  • Phone Call(電話をかける):+13%
  • Website Click(ウェブサイトへのクリック):+87%

サイテーションがユーザーアクションに与える影響 出典:Moz.

サイテーションがユーザーアクションに与える影響 出典:Moz.

これらの検証データから、Googleからある程度情報源として評価されいてるサイテーションサイトをNAP情報を統一した状態で管理することは、検索エンジンから好意的な評価が得やすくなると考えられます。

多くの媒体に店舗情報やブランド情報が正しく登録されていれば、検索エンジンはそれらを同一の店舗・ブランドの情報と見なし、視認性の高さ(知名度や人気度)の評価につながります。

引用の正確さと、検索視認性の相関性

以下のグラフは、引用が正確に登録されているものと不正確なものとでは、検索視認性が18倍も差があることを示しています。

サイテーションがユーザーアクションに与える影響 出典:Moz.

引用の正確さと、検索視認性の相関性 出典:Moz.

このデータからも、すべてのサイテーション媒体で正確なNAP情報を管理して登録しておくことが非常に重要であることがわかります。

サイテーション評価を獲得する具体的な方法

ここまではサイテーションが与える影響とその有用性について解説してきました。

では、これらのサイテーションをどのように獲得していけばよいのか、その具体的な方法とやり方について説明します。

Googleビジネスプロフィールに登録する

あなたのビジネスがローカル検索の対象となるビジネスカテゴリ(店舗運営を伴う事業)であれば、Googleビジネスプロフィールの登録は必須です。

なぜなら、Googleの検索結果に表示される店舗情報の枠(ローカルパック)に表示される店舗情報を管理できるのはGoogleビジネスプロフィールだけだからです。

NAP情報を統一する

サイテーションでは、リンク関係がないウェブ上の情報とGoogleビジネスプロフィールの店舗情報とを同一のものとしてマッチさせることが必要です。

そのため、ビジネス名や住所、電話番号などの固有情報が関連付けられるように、NAP情報を各媒体で統一しておくことがとても重要です。

例えば、我々であればビジネス名(=会社名)が「ユニヴァ・ジャイロン」なので、あまり他に同じような名前は存在しません(オリジナル性が高い)。
このため、比較的簡単に関連付けもされます。

しかし、たとえば「田中商店」「田中医院」のようなビジネス名であれば、全国に同じ名前の店舗が無数にあると考えられます。この場合、ビジネス名だけではウェブ上の「田中医院」が、どの「田中医院」なのかを関連付けることが難しくなります。

そこで重要になってくるのがNAPの残り2つ、住所と電話番号です。これらNAPのすべてを正しく一致させることで、サイテーション情報を関連付けることができるようになります。

GoogleビジネスプロフィールのNAP情報
GoogleビジネスプロフィールのNAP情報

構造化データを自サイトに追加する

公式サイトで住所のビル名を省略している場合などで、ビジネス名や住所、電話番号などに表記揺れがあると、NAP情報の関連付けに影響が出る可能性があります。

サイトのボリュームが大きければ大きいほど、こうした表記揺れをすべて調整、管理していくのは現実的ではありません。

このようなケースでも、構造化データを公式サイトに設置しておくとNAP情報の一元化ができます。

通常、構造化データの設置には技術的な知見が必要ですが、後述する「Yext(イエクスト)」を活用すればWebページにタグを挿入するだけで簡単に実装できます。

サードパーティサイトに登録する

サイテーション対策では、より多くのユーザーに認知してもらう、視認性を高める施策を打つ必要があります。

そのため、公式サイトだけではなく、口コミサイトやまとめサイト、業種別検索サイトなどの、サードパーティが提供する多くのディレクトリ登録サイトにも積極的に店舗情報を掲載・発信していきましょう。

できるだけ多くの媒体に自店舗の情報を掲載していくとユーザーとのタッチポイントが増えて視認性が高まり、最終的にはアクション(経路検索、ウェブサイトへのクリックなど)につながっていくことが先程の検証データからもわかります。

ポジティブな口コミを獲得する

口コミの獲得は、サイテーション対策とは別の施策ですが、広義では認知度や人気度獲得のための近い施策です。

自店舗のGoogleビジネスプロフィールでの口コミ獲得は、ローカルSEOの評価を高める上でとても重要な施策です。
これとは別に、サードパーティサイトでの口コミ獲得や、SNSでブランドやビジネスについて感想などを言及してもらうことは、その媒体からの直接の流入に役立つだけでなく、サイテーション評価の獲得にもつながっていくため、見落としてはならない重要な施策です。

特に好意的でポジティブな感想や口コミは、ポジティブな評価要因となります。

サイテーションの注意点

サイテーションは、広く捉えると自社の情報をウェブ上に多く発信する、または発信してもらうことです。

その関連付けのためにはNAP情報の統一が必要ですが、これをどのくらい一致させるべきかで悩む方もいらっしゃいます。
もちろん可能なら文字列の完全一致が望ましいところですが、実際のところそれを完全に一致させる必要はありません。
店舗の情報が正しく識別できる範囲の揺れであれば問題ないでしょう。

ただしできるだけシンプルに関連付けられるように、ブランド名やサービスはわかりやすい名称にするなど工夫していくことは大切です。

サイテーション対策ならYext(イエクスト)

サイテーションの対策は検索数やアクション数に大きく影響を与えます。

しかし、現実的には多くの媒体に自社情報を掲載したり、間違った情報を修正・管理するのは大変な手間がかかります。

そこで、店舗情報管理ツールの「Yext」の活用をおすすめします。

Yextは、Googleも情報源として評価する国際的な数多くの媒体(日本市場対応では約30媒体)に、一元管理した正確なNAP情報などの店舗情報を自動で登録・管理・保護できる管理ツールです。

Gyro-n×Yextで管理できる媒体の一覧
Gyro-n×Yextで管理できる媒体例

まとめ

サイテーション効果事例や、その獲得方法について解説しました。

サイテーションはSEOにも効果がありますが、特にローカルSEO/MEOでは必須の考え方であり、対策です。

自社ブランドを多くのユーザーに認知してもらい、サイテーションを獲得できるように施策していくことをおすすめます。

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