【2023年最新】SEOとは?上位表示を目指す具体的なSEO対策ポイント

2023/04/24 向井 重文
  • SEO
SEOとは?上位表示を目指す具体的なSEO対策ポイント

記事更新日:

ウェブサイト(ホームページ)を運営している方なら、検索エンジンを意識して、検索順位アップ・上位表示に結びつける「検索エンジン最適化=SEO」を行う必要があります。

なぜなら、ウェブサイトへの集客は依然として検索行動からの流入が多く、検索上位を獲得することはWebプロモーション成功の大きな鍵となっているからです。

また、検索行動によってサイトに流入したユーザーは問題解決への目的を持つため、コンバージョン(成果)に繋がりやすい傾向にもあります。

SEOは正しい知識をもって行わなければなりません。
ここでは、SEOについて基本的な定義からGoogleの考え方、SEO対策の種類と具体的な上位表示のための対策方法を、初心者にもわかりやすく解説します。

SEOはその考え方や対策方法も常に変化しており、最新のトレンドや検索エンジンのアップデートに対応することが重要です。
本コンテンツは、2023年度以降の最新のSEO対策の傾向を含めて情報をアップデートしています。

目次

  1. SEOとは
    1. ユーザーにとって価値あるコンテンツとは?
  2. SEO対策とは
  3. SEOの目的
  4. SEOのメリット
    1. コストが抑えられ、コンテンツ資産が増える
    2. コンバージョン率が高いユーザーの流入が増える
    3. 高いブランディング効果を得られる
  5. SEOのデメリット
  6. SEOを行う上で最も重要なこと
  7. SEOの基本となるGoogleの考え方
    1. Googleが最重要視する評価基準「E-E-A-T」
    2. YMYL
    3. モバイルファーストインデックス(MFI)
  8. 検索順位が決定される仕組み
    1. クロール
    2. インデックス
    3. 検索アルゴリズムによるランキングの決定
  9. SEO対策の種類
  10. 内部対策
    1. クロールの最適化(クローラビリティの促進)に関する施策
    2. インデックス最適化に関する施策
    3. ページエクスペリエンスの改善に関する施策
  11. 外部対策
  12. コンテンツSEO
  13. SEOにおいて欠かせないツール
    1. Google Search Console(Googleサーチコンソール)
    2. Google Analyitics(Googleアナリティクス)
    3. 検索順位チェックツール
  14. SEO対策で上位表示を目指す具体的な対策ポイント
    1. 検索意図に捉えた有益なコンテンツの作成(コンテンツSEO)
    2. インデックスの正確さを向上させるためのHTMLタグの最適化(内部対策)
    3. 内部リンクによるテーマ性の強調(内部対策)
    4. 外部被リンク・サイテーションによる評価の獲得(外部対策)
    5. ユーザビリティ・ページエクスペリエンスの改善(内部対策)
    6. SEOにおけるマイナス要素を排除する(内部対策)
  15. SEO対策でやってはいけないこと
  16. 2023年以降の最新の検索エンジンの動向
  17. 2023年以降の最新のSEO対策の傾向
    1. ボイスサーチ(音声検索最適化:VSO)の対応
    2. 動画コンテンツの活用
    3. AIや機械学習の活用
  18. まとめ

SEOとは

SEOとは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字を取った略称で、検索ユーザーが求める価値あるコンテンツを提供するとともに、検索エンジンにページ内容を正確に理解・評価されるよう技術的およびコンテンツ面でWebページを最適化し、検索ランキング向上を目指すことです。

ユーザーにとって価値あるコンテンツとは?

検索目的を持つユーザーに対し、関連性のある情報や解決策、有益な知識を提供するコンテンツは、SEO対策の基本的な前提です。

コンテンツがユーザーの検索意図に沿ったニーズを満たさない限り、上位表示は見込めません。
SEOにおける最新の考え方では、コンテンツが検索意図に対して明確な価値を提供し、ユーザー体験を向上させることが最も重要です。

SEO対策とは

SEO対策とは、特定のキーワードで検索された際に上位表示を目指し、サイトへの流入を増やすための総合的な取り組みです。

SEO対策は主に2つの要素に分けられ、「内部対策(オンページ対策)」と呼ばれるウェブページやサイト自体を検索エンジンが適切に理解し、評価されるように最適化する部分と、「外部対策(オフページ対策)」と呼ばれる外部サイトからの被リンク獲得や評価を集める部分があります。

SEOの目的

SEOの目的は、単にホームページを検索上位に表示させることだけではなく、全体的なマーケティング戦略の一部です。

検索エンジン対策で上位表示を実現することはWeb集客の入り口になりますが、最終的にはコンバージョン(成果)につながることが、SEOマーケティングの成功となります。

そのため、検索から流入したユーザーの検索意図を把握し、ユーザーニーズに応えるコンテンツの作成、目的ページへの簡単な遷移、効果的なナビゲーション配置など、サイト設計を綿密に行うことが重要です。

SEOのメリット

SEOにはメリットとデメリットがあります。それぞれ確認しておきましょう。

集客コストを削減できる

SEO対策では、ウェブページを最適化することで自然な検索結果により上位表示を目指すため、広告にかかる費用をかけずに集客効果が期待できます。
長期的に見た場合、集客コストを大きく削減することができます。

コンテンツ資産が増える

SEOでは、ユーザーニーズに対応した質の高いコンテンツを継続的に作成することが重要です
。その結果、ウェブサイトには価値あるコンテンツが蓄積されます。

これらのコンテンツが上位表示を獲得できると、中長期的に安定した集客(検索流入)が期待できます。

コンテンツが増えることで、流入につながる資産を増やすことが可能になります。
コンテンツ資産は、ユーザーに価値を提供し続けるだけでなく、検索エンジンからもポジティブな評価を得ることにつながるため、検索順位の向上に寄与しSEOの大きなメリットとなります。

コンバージョン率が高いユーザーの流入が増える

SEOは検索行動に基づく集客方法であるため、問題解決や情報収集などの目的を持ったユーザーが多く訪れます。このため、成果(コンバージョン)につながる可能性が高くなります。

高いブランディング効果を得られる

現在の検索エンジンは、経験を踏まえた内容で信頼性が高く品質の優れたサイトを評価(E-E-A-T評価基準)するため、多くのキーワードで上位表示されることでサイトの認知度や信頼性が向上します。

オウンドメディアを運用している場合、サイト名やブランド名が広く知られるようになり、認知度が上がる効果が期待できます。

地域特化型の集客ができる

ビジネスの種類によっては、ローカルSEO対策を実施することで、地域に特化した集客が実現できます。
Googleビジネスプロフィールを併用することで、地域のニーズに合ったターゲット訪問者の集客が期待できます。

SEOのデメリット

SEOのデメリットは以下のものが挙げられます。

  • 効果が現れるまでに時間がかかり、短期的な成果を得にくい
  • キーワードによっては上位表示の難易度が高い場合がある
  • 一定程度の専門知識が必要とされる
  • 検索エンジンのアルゴリズム変更やアップデートにより順位が影響を受けることがある

このように、SEOで順位向上に成功すると、コンテンツのストック資産が増え、質の高いユーザーの安定したサイト流入が見込める大きなメリットがあります。しかし、それに到達するまでには時間的コストがかかるといったデメリットも存在します。

SEOにおける時間的コストとストック資産増加によるサイト流入期待のグラフ
SEOにおける時間的コストとストック資産増加によるサイト流入期待のグラフ

SEOを行う上で最も重要なこと

SEOを行う上で最重要となるポイントは、

「検索ユーザーに対して高品質なコンテンツを提供し、同時に検索エンジンに内容を正確に伝える」

ことです。

つまり、SEOではユーザーファーストであることと、検索エンジンフレンドリーであることが両立しなければなりません。

検索行動をとるユーザーに対して満足度の高いコンテンツ(問題解決、新しい情報の提供、専門的な知識の獲得など)を提供できなければ、どんなSEO対策を行っても上位表示は期待できません。

コンテンツの品質を向上させ、ユーザーに対して有益で分かりやすい文章を提供する(ユーザーファースト)と同時に、検索エンジンが理解しやすい文章・記述にする(検索エンジンフレンドリー)ことが重要となります。

SEOでは、ユーザーファーストと検索エンジンフレンドリーが両立することが重要
SEOでは、ユーザーファーストと検索エンジンフレンドリーが両立することが重要

SEOの基本となるGoogleの考え方

検索エンジンは、日本においてはGoogleとYahoo!の2つの検索エンジンがほぼ9割のシェアを占めています。
Yahoo! JAPANはGoogleの検索アルゴリズムを利用しているため、機能的には事実上Googleの寡占状態と言えます。

つまり、検索エンジン最適化(SEO)は、主にGoogle対策を意味します。
このため、SEO対策を行う際には、Googleのガイドラインやアルゴリズム変更に注意を払い、最新のSEO戦略を適用することが重要となります。

SEOを行うには、基本となるGoogleの考え方をしっかりと理解しておかなければなりません。

Googleの検索に関する考え方は、「検索品質評価ガイドライン」で詳しく公開されています。 必ず内容を一読しておきましょう。

Googleの検索評価における重要な概念として「E-E-A-T」と「YMYL」、「MFI(モバイルファーストインデックス)」を理解しておく必要があります。
これらの概念を把握し、それに基づくSEO対策を行うことが、効果的な検索エンジン最適化に繋がります。

Googleの検索評価における重要な概念「E-A-T」「YMYL」「MFI」
Googleの検索評価における重要な概念「E-E-A-T」「YMYL」「MFI」

それぞれ解説します。

Googleが最重要視する評価基準「E-E-A-T」

Googleはウェブサイトの品質を評価するために、4つの評価基準(E-E-A-T)を重視しています。
元々の3つの基準である「E-A-T」に加え、新たな基準として「Experience(経験)」が導入されました。

  • E:Expertise(専門性)
  • E:Experience(経験)
  • A:Authoritativeness(権威性)
  • T:Trustworthiness(信頼性)

コンテンツ作成者がその主題に関する実践的な経験を持っていることを示すExperience(経験)は、ユーザーに対して役立つ情報や具体的なアドバイスが提供されていることを意味します。

これにより、検索エンジンはユーザーにとって価値の高いコンテンツを提供するウェブサイトをより正確に評価できるようになります。
そのため、SEO対策においてE-E-A-Tの向上は重要な目標となります。

このように、E-E-A-TはSEOを行う上で欠かせない重要な考え方となっており、コンテンツやサイトを作成する上で、この4つの評価基準を満たしていくことで高品質なサイトとして評価されやすくなります。

YMYL

YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字をとった略語で、直訳すると「あなたのお金やあなたの生活」となります。これは、ユーザーの健康や財産、幸福に大きな影響を与える可能性のあるテーマを指します。

YMYLに含まれるテーマ・ジャンルは、以下のようなものを指します。

  • 最新ニュースや国際的な時事問題、重要なトピック
  • 法律や政治など市民権利に関わるトピック
  • 高価な商品や高額なサービス等のコンテンツ
  • 医療・医薬など健康に関わるコンテンツ
  • 保険・金融など財産に関わるコンテンツ
  • 人の集団(人種・宗教等)に関わるコンテンツ

検索エンジンは、これらのテーマに対して厳格な評価基準を適用し、ユーザーにとって最も信頼性の高い情報を提供することを目指しています。

もしあなたの運営しているサイトがYMYLカテゴリに属するテーマである場合、非常に高い基準でのE-E-A-Tレベルを求められることになります。

モバイルファーストインデックス(MFI)

Googleはモバイルユーザーの増加に伴い、モバイル検索ユーザーとモバイルサイトの内容のミスマッチが起こらないよう、インデックス対象ページをPCページからモバイルページに移行する「モバイルファーストインデックス(MFI)」を導入しました。

現在では、大部分のサイトでMFIが適用されています。
そのため、SEO対策において以下の要素が重要となります。

  • モバイルでの表示が使いやすいレイアウト(レスポンシブデザイン)になっているか
  • モバイル表示スピードが速く、アクセスや表示にストレスがないか

これらの利便性の高さ(モバイルフレンドリー)は、検索エンジンの評価要因としてますます重要になっています。サイト運営者は、モバイルユーザーにとって使いやすく快適なサイトを提供することが求められます。。

検索順位が決定される仕組み

SEOを行うには、実際にウェブページが検索結果に表示されるまでのプロセスを正しく理解しておく必要があります。

Googleの場合、検索順位の決定は以下のような流れで行われます。

  1. クローラー(Googlebot)がウェブページをクロールし、テキスト情報を読み取る
  2. クロールしたウェブページをインデックスする
  3. インデックスされたページの中から検索キーワードとの関連性やE-E-A-T基準などを評価し、検索アルゴリズムに従ってランキング表示する

たとえ優れたコンテンツでも、Googlebotによってクロールされず、また正しくインデックスされなければ検索結果に表示されることはありません。

そのためSEO対策においては、Googlebotが容易にクロールできるサイト構造を整えることが重要です。

検索順位・ランキングを決定するまでの検索エンジンの動き
検索順位・ランキングを決定するまでの検索エンジンの動き

クロール

クロールとは、クローラーと呼ばれるロボット(Googlebotなど)がウェブページを発見・巡回し、そのページの内容を読み込み、コンテンツや画像・ファイルなどを収集することです。

インターネット上には膨大な量のコンテンツが日々公開されています。
そのため、自分のコンテンツがクローラーに見つけられ、クロールされるようにする必要があります。

クロールされやすくするための最適化の方法については後述します。

インデックス

インデックスとは、Googleがウェブサイトをクロールし、ウェブページに記載されたテキスト、画像、動画ファイルなどを検索エンジンが解析し、検索アルゴリズムに適した状態でデータベースに登録することです。

近年、クロールはされるもののインデックスされないケースが増えています。

Googleは全てのコンテンツをインデックスするわけではなく、インデックスすべき品質のコンテンツと判断されるページのみを対象としており、この傾向はますます顕著になっています。

このため、E-E-A-Tの考え方に基づいた高品質なコンテンツの作成は重要であり、さらに、技術面でも検索エンジンフレンドリーな適切な処理を行ってサイト全体の品質向上に努めることが必要です。

検索アルゴリズムによるランキングの決定

クロールによって収集されインデックスされたページ情報は、Googleの検索アルゴリズムに従って、関連性が高く信頼性や品質の高いページがランキング表示されます。

検索エンジンのアルゴリズムは200以上の要素(ベビーアルゴリズム)の組み合わせで構成されており、これらの要素を基にページの価値を評価し、ランキングを決定しています。

検索アルゴリズムの5つの要素

  • 検索クエリの意味・検索意図の把握
  • コンテンツとキーワードとの関連性
  • コンテンツの品質(E-E-A-T)
  • ユーザビリティ・ページエクスペリエンス
  • ユーザーの状況や環境の考慮

SEOではこれらの要素をしっかり理解した対策が重要です。

また検索アルゴリズムは常にアップデート・更新が繰り返され変化し続けています。

Mozの調査で、2009年に年間350〜400回程度(1日に1回程度)だったアルゴリズムの調整回数が、2018年では3,234回にもなっており、10年間で9倍近く増えています。

こうしたこれらのアルゴリズムの調整には大きなものから、ごく小さなものまで含まれますが、1日に9回近くの更新が行われているということになります。

年間のGoogleアルゴリズム更新・調整回数の推移(参照参考:Mozブログ「How Often Does Google Update Its Algorithm?」)
年間のGoogleアルゴリズム更新・調整回数の推移(参照:Mozブログ「How Often Does Google Update Its Algorithm?」

SEO対策の種類

SEOには良質なコンテンツの作成からページ公開、その後のメンテナンスまで幅広い範囲で行うべき施策がありますが、SEO対策として以下の3つをしっかり理解し対策しましょう。

SEO対策3つの種類(コンテンツSEO、内部対策、外部対策)
SEO対策3つの種類(コンテンツSEO、内部対策、外部対策)
SEO対策の種類対策の概要
内部対策
  • クロールやインデックスを促進するための、HTMLタグ最適化
  • 内部リンク構築と最適化
  • 構造化マークアップの活用
  • ページエクスペリエンスの改善
外部対策
  • 関連性の高いサイトからの被リンク(バックリンク)獲得
  • 口コミや評判など好意的に言及されたサイテーションの獲得
  • SNS(ソーシャルメディア)やプレスリリースなどの露出、情報発信
コンテンツSEO
  • 検索意図とターゲットユーザーを明確にした高品質なコンテンツ作成
  • 検索ニーズに合致したキーワードの最適化
  • 過去記事のメンテナンス(最新情報へのアップデート)

それでは一つずつ解説していきます。

内部対策

SEOにおける内部対策とは、ウェブページが検索エンジンに迅速かつ効果的にクロールされ、正確にインデックスされ、検索ランキングを向上させるためにコンテンツの関連性と品質を適切に評価させる取り組みです。

内部対策には非常に多くの施策がありますが、以下の3つの視点から主要な施策を見ていきます。

  1. クロールの最適化(クローラビリティの促進)に関する施策
  2. インデックス最適化に関する施策
  3. ページエクスペリエンスの改善に関する施

クロールの最適化(クローラビリティの促進)に関する施策

クロールは定期的に適切な頻度で行われることで、正確なインデックスが実現されます。 そのため、クロールを促進させる施策を行う必要があります。

インデックス最適化に関する施策

インデックス最適化は、検索エンジンがサイトのページを正確にインデックスできるようにする施策です。
適切なHTMLの設定や構造化、重複コンテンツの解消などを行う必要があります。

W3C(World Wide Web Consortium)とは、Web技術の標準化を行う団体です。
W3CのValidatorで、正しいコーディングで作成されているかどうかチェックしましょう。

ページエクスペリエンスの改善に関する施策

SEOにおいて、コンテンツの質だけでなく、ユーザーがサイトを訪れた際に快適な体験を提供することも重要です。
そのため、ページスピードをはじめとしたユーザー体験(UX)の指標も評価対象となります。

  • Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の指標によるページスピードの改善
  • モバイルフレンドリー対応
  • HTTPSによるセキュア通信

これらの非常に重要である内部対策の技術的な20項目のポイントについて、以下のコラムで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

外部対策

SEOにおける外部対策とは、テーマやトピックに関連のある他のサイトから被リンクを獲得し、クロールの促進や第三者からの評価(ページランク)を得るための施策です。

Googleは「多くのサイトからリンクされいてるサイトは良いサイトである」と考えており、被リンクを人工的でなく自然に獲得することがSEO対策として重要です。

さらに、被リンクだけでなく、ブランド名や製品名、サービス名などで好意的に言及されている情報が多くある場合は、オンライン上の評判やメンション(サイテーション)として外部評価に繋がります。

このようなサイテーションを含めた外部対策による評価を得るためにも、SNSやプレスリリースなどを活用し、情報を拡散してPRを継続して行うこともSEO外部対策として有効です。

コンテンツSEO

今までにも述べている通り、SEOではユーザーの検索意図にどれだけ対応し、明確な回答を提供できるかが重要です。

検索ユーザーにとって価値のある情報を提供するコンテンツを作成し、SEO評価を向上させて検索上位を目指す手法を「コンテンツSEO」と呼びます。

SEOにおいては、ターゲットユーザーを明確にし、どのようなキーワードで検索されるのかを把握し、必要とされる有益な情報をコンテンツ化することが最大のポイントです。

コンテンツの品質が不十分であれば、どのようなSEO対策を行っても上位表示を目指すことは困難です。
コンテンツ作成のポイントについては後述します。

SEOにおいて欠かせないツール

具体的にSEOを管理していく上で欠かせないツールがあります。
Google Search Consoleと、Google Analytics、検索順位をモニタリングするための検索順位チェックツールです。

Google Search Console(Googleサーチコンソール)

Google Search Console(Googleサーチコンソール)

日本では通称「サチコ」とも呼ばれている、SEO管理者にとって欠かせないウェブサイト管理ツールです。
Googleがウェブマスター向けに無料で提供しており、ウェブサイトがGoogle検索エンジンにどのように認識されているか、特に内部対策部分に関する詳細なデータを把握することができます。

Google Analyitics(Googleアナリティクス)

Google Analyitics(Googleアナリティクス)

通称「GA」と呼ばれている、Googleが無料で提供しているウェブサイトのアクセス解析ツールです。
このツールを利用することで、SEO戦略に関連する重要なデータを取得できます。

例えば、ウェブサイトへの流入がどのように発生したか、特にオーガニック流入をチェックし、検索エンジン経由から来たユーザーのアクセス状況、コンバージョン率などを分析することができます。

検索順位チェックツール

Gyro-n SEO(ジャイロンSEO)

SEOでは、対策を行うキーワードに対する検索順位がどの位置にあるのか、どのように変動しているのかを常にモニタリングする必要があります。
これにより、施策の効果を確認し、必要に応じて最適化を行うことができます。

また、競合サイトの検索順位もベンチマークとしてチェックすることが重要です。順位変動を分析することで、検索エンジンの動向やアルゴリズムの変化を読み取ることができ、自社サイトのSEO戦略に活かすことが可能です。

Gyro-n SEO(ジャイロンSEO)は検索順位を自動計測するだけでなくSEOに必要な情報を効率的に分析・チェックできるSEO管理におけるノウハウを詰め込んだSEOツールです。

SEOのノウハウを詰め込んだ、高機能SEOツール「Gyro-n SEO」

SEOのノウハウを詰め込んだ、高機能SEOツール「Gyro-n SEO」

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SEO対策で上位表示を目指す具体的な対策ポイント

ここからは、具体的なSEO対策のやり方、上位表示のポイントとなる対策方法を解説します。

  • 検索意図に捉えた有益なコンテンツの作成(コンテンツSEO)
  • 正確にインデックスされるためのHTMLタグの最適(内部対策)
  • 内部リンクによるテーマ性の強調(内部対策)
  • 外部被リンク・サイテーションによる評価の獲得(外部対策)
  • ユーザビリティ・ページエクスペリエンスの改善(内部対策)
  • SEOにおけるマイナス要素を排除する(内部対策)

検索意図に捉えた有益なコンテンツの作成(コンテンツSEO)

SEOで上位表示に繋がる要素としてコンテンツの内容と品質が大部分を占めます。
以下の上位表示のためのコンテンツ作成ポイントを参考にしてください。

対策キーワードを明確に選定する

キーワード選定は、SEOを実施する上で最初に取り組むべき重要作業です。 適切なキーワード選定を行うためには、以下の点に注意してください。

  1. 検索ニーズのあるキーワードを選ぶ:
    キーワードは、ユーザーが実際に検索している検索ニーズのあるワードなのか、検索意図や検索状況を踏まえコンテンツとマッチするキーワードを選択します。
  2. 競合性と検索ボリュームを考慮する:
    検索ニーズが高いキーワードは競合性が高く、上位表示が難しい場合があります。競合性があまり高くなく、検索ボリュームが適度にあるキーワードが狙い目です。
  3. キーワードを細分化したテールワード(ロングテールキーワード)を選定する:
    検索意図や目的が明確になるように、キーワードを細分化し、2種類以上のキーワードの組み合わせを利用することで、上位表示が狙いやすくなります。
    これらの組み合わせをロングテールキーワードと呼びます。

検索意図を捉える

検索ユーザーは、特定の目的(検索意図・インテント)を持って検索を行います。
上位表示を目指すには、検索キーワードから想定される検索意図を理解し、ユーザーが何を求めているのか、それらのトピックをカバーする充実したコンテンツにしなければなりません。

関連トピックを網羅する

コンテンツの主題を詳細に説明するためには、関連するトピックも網羅的に取り扱うことが重要です。
検索エンジンに評価される優れたコンテンツは、関連トピックを総合的にカバーし、各トピックを十分に掘り下げて解説した専門性の高いものです。

独自データなど一次情報を含めオリジナル性を高める

単なる情報の寄せ集めでは評価されません。
Googleが重要視するE-E-A-Tの「Expertise(専門性)」の評価基準を満たす必要があります。

検索ユーザーに必要な情報をまとめるだけでなく、独自データや独自の見解、圧倒的な情報量など、他社が真似できない要素をコンテンツに取り入れてください。
競合サイト(上位サイト)と比較して、情報が網羅されたコンテンツであることが重要です。

Googleは質の高いサイトの基準として23項目のポイントを明示しています。
これらの項目を自サイトの対して、一つひとつ再確認し、品質の高いサイト作成をしてください。

コンテンツの信頼性を担保できる情報を明記する

コンテンツが優れた内容であっても、信頼できる情報かどうか、また著者やウェブサイト運営者が信頼できる人物や企業であるかを判断できる必要があります。

先に述べたE-E-A-Tにおける、「Trustworthiness(信頼性)」は重要性は年々高まっており、質の高いコンテンツであっても発信者が重要視されます。

著者のプロフィール情報、企業情報、実績など、信頼性を保証する情報を明確に記載しましょう。

その他、信頼性を高めるための方法としては、専門家や業界団体からの引用、言及を取り入れたり、信頼性の高い外部リンクを提供することなどがあります。
YMYLカテゴリに属するコンテンツの場合は、特に重要視されます。

過去の記事をリライトして最新情報に更新する

検索順位が下落する要因は、検索エンジンのアルゴリズム更新だけでなく、検索意図や検索トレンドの変化によって、コンテンツと検索評価トピックが乖離することにもあります。

コンテンツ内に古くなった情報や、関連度が低くなった情報が存在すると、検索評価にネガティブに働く場合や、正しい評価を得られにくくなります。

過去記事のリライトやメンテナンスを行って、最新の情報に更新し、高品質なコンテンツに維持し続けることが重要です。

コンテンツのリライトは、SEO対策において非常に効果的であり、検索順位アップにつながる即効性のある手法です。

インデックスの正確さを向上させるためのHTMLタグの最適化(内部対策)

価値の高いコンテンツを作成しても、適切なHTMLタグが使用されていなければ、検索エンジンに正しく評価されません。

Googleは、SEO対策の技術的な方法を「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」として公開していますので目を通しておきましょう。

検索エンジンにページの内容を正確に伝えるには、的確なHTMLタグを使ったコーディングを行う必要があります。

ページタイトルを30文字前後で的確に記述し、セクションごとに見出しや画像、リスト、テーブルなど、検索エンジンが正しく理解できる文書構造で記述するようにしましょう。s

SEOに効果的なHTML記述ポイント

  • ページタイトルを最適化し、キーワードを含ませる
  • トピックごとにセクションを分け、見出しを使用する
  • 見出しタグ(hタグ)の順番は、文書構造を守って正しい階層にする
  • 要点を絞って箇条書き(リスト形式)にする
  • 情報のまとまりは表組み(テーブル形式)にする
  • CSSは外部ファイルに記述する
  • リンク<a>タグは、アンカーテキストにする
  • 画像にはalt属性を記述する
  • 構造化データをマークアップする

長い文章をダラダラと書くのではなく、要点を絞って箇条書きにしたり、内容を表組みに整理するなど、HTMLタグが持つそれぞれの役割を適切に活用し、ユーザーに対しても検索エンジンに対してもコンテンツを正しく理解できるようにしてください。

内部リンクによるテーマ性の強調(内部対策)

内部リンクはページタイトル同様、SEO内部施策においてとても重要な要素です。
内部リンクを適切に設置することで以下のメリットが得られます。

  • コンテンツ間の関連性が高まり、テーマ性が強調され評価されやすくなる
  • クローラーがサイトの各ページへ巡回しやすくなる
  • 必要なページへの移動を促進し、ユーザーの滞在時間やページ遷移が向上する

コンテンツに関連性のあるページへのリンクは、ユーザーの情報閲覧をサポートするだけでなく、クローラビリティを向上させる効果もあります。

さらに、SEO効果を最大限に高める内部リンクの設置方法は、コンテンツ内からのテキストリンクです。
文脈に沿って必要なページへ内部リンクを構築することで関連度が向上し、トピックの強化につながります。

外部被リンク・サイテーションによる評価の獲得(外部対策)

外部被リンクは、クローラビリティの要素だけでなく、ページランクの向上によるSEO評価(ランキングシグナル)の改善に大きく寄与します。
また、Googleが重要視するE-E-A-Tの「Authoritativeness(権威性)」の向上に繋がります。

ただし、外部リンクは自然な(ナチュラル)リンクである必要があり、自作自演や購入リンクなどの不自然なリンクは、ガイドライン違反となり不正行為とみなされ、ペナルティの対象となります。

また、すべての外部リンクが良いわけではありません。以下の点に注意が必要です。

  • テーマやトピックの関連性が高いサイトからリンク(参照)されていること
  • 有効なリンクタグ(aタグ)で記述されており、nofollowなどのrel属性が適切に使われていること

これらの注意点を踏まえ、自然な外部被リンクを増やすことで、SEO評価が向上し、検索順位の改善が期待できます。

外部リンクを集める方法の例

外部リンクを集める前提として、自サイトのコンテンツが専門性が高く、第三者に紹介したいと思われる価値ある高品質なページである必要があります。 まずはサイトの品質を高めることに専念してください。

  • コンテンツをSNSやメルマガなど拡散する
  • プレスリリースを活用する

SNSからの直接的なリンクは、nofollow属性のため被リンク対象となりませんが、多くのユーザーに情報を届けることで、第三者から紹介してもらえる可能性が高まります。

コンテンツが自社の独自情報や有益な情報である場合、プレスリリースを活用して多くのメディアに取り上げてもらえる可能性が高まります。

ブランド名やサービス名で言及されることでサイテーション評価につながり指名検索が増えやすくなります。 ブランド認知向上も、外部対策として重要です。

ユーザビリティ・ページエクスペリエンスの改善(内部対策)

ページエクスペリエンス(Page Experience)は、ウェブページの見やすさ、読みやすさ、操作性、表示速度など、ユーザー体験全体を評価するシグナルです。
2021年8月以降、すべてのサイトに適用され、検索ランキングに影響を与えるシグナルとなりました。

Googleは、関連性が同程度のページが多数存在する場合、ページエクスペリエンスの指標がさらに重要になると言及しています。

つまり、検索上位を目指すには、ページエクスペリエンスの向上が不可欠な要素となっています。

※自サイトのページエクスペリエンスは、Google Search Consoleから確認できます。

ページスピードを改善する

Googleは、ページの読み込み・表示速度をできるだけ速くすることを推奨しており、Core Web Vitals(コア・ウェブ・バイタル)を具体的なランキング要因として評価に取り入れています(2021年9月導入完了)。

表示速度が速いページは、UX(ユーザー・エクスペリエンス/ユーザー体験)が向上し、離脱率の低下やコンバージョン率の向上など、多くのメリットが得られます。

特にモバイル環境では、さらに高速なページスピードが求められます。
ページスピードを向上させることは、結果的にSEOで成果を上げることに大きく寄与します。

最新のSEO対策においては、Core Web Vitalsの3つの指標(Largest Contentful Paint(LCP)、First Input Delay(FID)、Cumulative Layout Shift(CLS))に注力し、ページスピードの改善に努めることが重要です。

具体的な改善方法としては、画像の最適化やキャッシュの活用、CSSやJavaScriptの圧縮・最適化、遅延読み込みの導入などが挙げられます。
これらの施策により、ページスピードを向上させることができ、SEOでの成果につなげることができます。

  • ファイルの圧縮・軽量化:
    画像ファイルやJavaScript、CSSファイルを圧縮して軽量化します。
  • 次世代画像ファイル形式の活用:
    WebPやAVIFなどの次世代画像ファイル形式を使用します。
  • 画像の遅延読み込み:
    画像の読み込みを遅らせることで、ページの読み込み速度を向上させます。
  • imgタグの属性記述:
    imgタグにはwidth/height属性を記述することで、レイアウトシフトを防ぎ、Core Web Vitalsの「視覚要素の安定性(CLS)」を改善します。
  • ブラウザキャッシュを活用:
    キャッシュを利用して、再訪問時のページ読み込み速度を向上させます。
  • AMPの活用:
    Accelerated Mobile Pages (AMP)を使用して、モバイルページの表示速度を向上させます。

ページスピードのチェックはGoogleが提供している「PageSpeed Insights」を利用してください。
このツールを使って、ページのパフォーマンスを評価し、改善点を特定することができます。

SEOにおけるマイナス要素を排除する(内部対策)

SEOにおいては、検索エンジンに評価されやすく最適化することが重要ですが、同時にマイナス要素やネガティブ要因を排除することも必要です。

SEOにおいて取り除くべきマイナス要素は以下の通りです。

  • 重複コンテンツを作らない、量産しない
  • 低品質コンテンツをインデックスから除外する
  • 孤立ページやリンク切れ(デッドリンク)の排除

重複コンテンツを作らない、量産しない

重複コンテンツとは、サイト内(同じドメイン内)で内容が同じ、またはまたは非常に類似しているものを指します。

検索エンジンは、類似コンテンツが複数存在する場合、どのページを評価すべきか判断が難しくなり、評価が分散されることがあります。

これを避けるために、重複や類似コンテンツが存在する場合は、URL正規化を行い、検索結果に表示すべき正規ページを検索エンジンに伝えましょう。

コンテンツを制作する場合、多くの人が好き勝手に作成すると、似たようなコンテンツが量産されてしまい、評価されないサイトになる危険性があります。

全体をディレクションする役割の担当者を必ず配置し、コンテンツがどのページと関連して存在しているか全体を理解しながら重複コンテンツが生じないように気をつけて運用する必要があります。

低品質コンテンツをインデックスから除外する

低品質コンテンツとは、情報量(文字数)が少ない、他のページに比べて重要性が低い、またはユーザーに対して検索結果に表示する必要がないページを指します。

基本的には低品質コンテンツを作らないように注意することが重要ですが、情報量が少なくてもコンテンツとして必要なページは存在します。

低品質コンテンツに該当する可能性があるページは、「noindex」タグをすることでインデックスから除外することが望ましいです。 これにより、サイト全体のインデックスされたページの品質を維持することができます。

孤立ページやリンク切れ(デッドリンク)を排除する

孤立ページとは、どこからもリンクされていないページのことです。 特定の理由でリンクを設定していない場合を除き、リンクされていないことで検索エンジンがページを見つけにくくなり、結果として重要性が低いページとみなされインデックス除外の対象となります。

検索ユーザーに対して必要なページであれば、内部リンク構築を見直しましょう。

ウェブサイトを運営していると、古いページの削除やURLの変更が必要になることがあります。 その結果、内部リンクがリンク切れとなり、それが放置されていることがよくあります。

リンク切れは、ユーザビリティにもクローラビリティに悪影響を与え、放置しておくことは最終的にSEO評価の毀損につながるため気をつけてください。

定期的にウェブサイトのリンクをチェックし、リンク切れを修正してください。
リンク切れを検出するツールやサービスを利用することで、問題の発見と修正が効率的に行えます。

SEO対策でやってはいけないこと

SEOは過去には、検索エンジンを騙す行為(ブラックハットSEO)で検索上位を獲得できた時期がありましたが、現在ではパンダアップデートやペンギンアップデートにより、検索エンジンのアルゴリズムが大幅に改善されています。

Googleはウェブマスター向けガイドラインで、ペナルティにつながる不正行為を明記しています。ブラックハットSEOの例として以下のものが挙げられます。

  • リンクプログラム(リンク購入)への参加
  • 検索エンジン向けに特別なページを表示するクローキング
  • 不正なリダイレクト
  • 隠しテキストや隠しリンクの使用
  • 誘導ページの作成
  • コピーコンテンツの使用
  • キーワードの過剰な詰め込み

現在では、ガイドラインに沿わないSEO手法はペナルティ対象となり、検索結果から永久に除外される可能性があります。そのため、このような手法は絶対に避けるようにしてください。

正しい知識を持ち、ユーザーに最大限の価値を提供できるサイト作り(ホワイトハットSEO)に専念しましょう。

2023年以降の最新の検索エンジンの動向

2022年8月25日 Helpful Content Update(ヘルプフルコンテンツアップデート)のリリース以降、Googleのコアアルゴリズムアップデートは頻繁に行われています。

  • 2022年8月 Helpful Content Update(ヘルプフルコンテンツアップデート)のリリース
  • 2022年9月 Googleコアアップデート
  • 2022年12月 リンクスパムアップデート
  • 2023年2月 製品レビューの更新
  • 2023年3月 Googleコアアップデート
  • 2023年4月 レビュー更新

Googleは常にユーザーに対する検索品質を向上させるためアルゴリズムを改良しアップデートをしています。
Helpful Content Updateは、ユーザーの役に立つ満足度の高いコンテンツを評価し、検索エンジン対策に焦点を当てたトラフィック目的のコンテンツの評価を下げるアップデートです。

Googleは常に検索ユーザーに付加価値を提供する独自のコンテンツを評価しており、これらの品質がさらに重要視される傾向はこの先も変わりません。

SEOでは常に「ユーザーに役立つコンテンツとは何か、必要とされる情報は何か」を模索し、独自の見解で述べていくことが、今まで以上に重要となっていきます。

加えて、E-E-A-Tの評価がより重要になってきており、コンテンツ作成における経験と専門性、権威性に裏づけされた高い信頼性がもとめられます。

2023年以降の最新のSEO対策の傾向

本稿で述べたSEOの基本的な対策をベースに、2023年以降の最新のSEO対策における傾向や重要ポイントをあげます。

ボイスサーチ(音声検索最適化:VSO)の対応

音声検索の普及に伴い、ウェブサイトをボイスサーチに対応させることが今後ますます重要になります。 自然な言葉での検索に対応したコンテンツや、構造化データを活用することで対応が可能です。

動画コンテンツの活用

動画コンテンツの需要は年々増加しており、ウェブサイトにおける重要なコンテンツ形式となっています。
動画を通じた説明や案内をページに組み込むことで、ユーザーの理解が深まり、ページ滞在時間が延びるなど、ユーザー体験が向上します。

この結果、SEOパフォーマンスが向上し、コンバージョンへの貢献も期待できます。

AIや機械学習の活用

人工知能(AI)や機械学習を活用することで、より効果的なキーワードリサーチやコンテンツ最適化が可能になり、SEO戦略の立案や運用を高速化し、効果的な結果を生み出すことができます。

Googleは、AI生成に関するガイダンスを公開しており、コンテンツがどのように制作されたかではなく、その品質に重点を置くという指針を示しています。

Googleは新しいテクノロジーで人々の可能性を広げることについて、Googleの理念と一致しており、AIをSEOやコンテンツ作成に有用に活用することはますます重要となってきます。

ただし、AIの活用は人間の監督が不可欠であり、生成されたコンテンツが正確かどうかをチェックすることが必要です。
ユーザーに対して誤った情報を伝えないよう、最新の注意を払いながら運用することが求められます。

まとめ

SEOを行う上で多くのポイントを説明しましたが、常に以下の2つの視点でウェブサイトをチェックするようにしてください。

  • ユーザーが求める検索意図を明確にした、関連性の高い情報を提供できているか?
  • そのページはユーザビリティが高く、高品質な検索体験を提供できているか?

このようにGoogleの方向性に合った正しいサイト制作とユーザビリティの高いサイト設計を行っていれば自然とSEO評価を受け順位アップが見込めるようになります。

SEO(検索エンジン最適化)には即効性のある施策はありませんが、地道にコツコツ積み上げることで大きな成果をもらしてくれます。
継続的な努力と最新のSEO傾向に対応した戦略を実施し、ユーザーに価値あるコンテンツを提供することが成功への鍵となります。

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この記事を書いている人

ユニヴァ・ジャイロン:向井 重文

Gyro-nデジタルマーケティングエンジニア:向井 重文

自社サービスGyro-nシリーズのマーケティング、SEOを統括する傍ら、自らの経験からSEO担当者の業務負担を軽減するSEO管理プラットフォーム「Gyro-n SEO」を企画・設計。2016年よりセミナー講師としても活躍中。

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