SEOとは? 押さえておくべき24のSEO対策方法とポイント

ウェブサイト(ホームページ)を運営している方なら誰もが検索エンジンを意識して、検索順位アップ・上位表示に結びつける対策をする必要があります。
なぜなら、ウェブサイトへの集客は依然として検索行動からの流入が多いのが現実であり、検索上位を獲得することはWebプロモーション成功の大きな鍵になっているからです。
また、検索行動によってサイト流入したユーザーは問題解決への目的を持つため、一般的にモチベーションが高く、コンバージョン(成果)に繋がりやすい傾向にもあります。
高機能SEOツール「Gyro-n SEO」を提供しているGyro-n(ジャイロン)サイトでも、SEO施策、特に内部対策を積極的に行い、検索エンジンからのアクセスを大きく増やすことに成功しています。
ここでは、Gyro-nサイトで実際に行っているSEO対策ついて、上位表示のための押さえておくべき24の内部対策方法とポイントをご紹介します。
※SEOは検索エンジンが改良されていく中で常に変化し続けており、SEOの考え方や対策方法も変化しています。本コンテンツでは2020年度の最新情報を含め、常に情報をアップデートしています。
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目次
- SEOとは?
- 1-1. SEOの目的
- 1-2. SEOのメリット
- 1-3. SEOのデメリット
- 1-4. 日本における検索エンジンのシェア
- SEO対策する上で最も重要なこと
- 2-1. SEO内部対策と外部対策
- Googleの考え方を知ろう!
- SEO対策において欠かせないツール
- 4-1. Google Search Console
- 4-2. 検索順位チェックツール
- SEOを始める前に抑えるポイント
- 5-1. 検索キーワードを調査・選定する
- 4-2. キーワードの検索ボリュームを確認する
- 4-3. キーワードの検索クエリタイプを理解する
- 基本的なSEO対策1:Googleから適切に評価してもらうために
- 6-1. コンテンツの品質と量
- 6-2. ページタイトルを最適化する
- 6-3. h1タグの重要性
- 6-4. metaタグの注意点
- 6-5 タイトル・metaデータの重複エラーをなくす
- 6-6. 内部リンクをしっかり構成する
- 6-7. キーワードバランスと共起語
- 6-8. ページ評価が分散していないかチェックする
- 6-9. 被リンクの調査(低品質サイトの除外)
- 6-10. ページスピードを意識する
- 基本的なSEO対策2:きちんとインデックスさせる
- 7-1. インデックスとは?
- 7-2. 低品質コンテンツをインデックスから除外する
- 7-3. URL正規化でインデックスページの重複をなくす
- 基本的なSEO対策3:サイトへクロールしてもらいやすくする
- まとめ
1.SEOとは?
SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字を取った略称で、優良な被リンクを集めたり(外部施策)、ユーザーに価値あるコンテンツを提供し、適正に検索エンジンにページ内容を理解・評価されるよう技術的にWebページを最適化(内部施策)することで、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードが検索された場合に、自サイトが上位に表示されるようにすることを意味します。
オーガニック検索からの流入は、特定のキーワードの検索行動から目的の情報を探し自ら商品やサービスを探してウェブサイトへ訪れるユーザーが多いため、成果(コンバージョン)に繋がりやすい傾向にあります。
このようにモチベーションの高い、質の高いユーザーの安定したサイト流入が見込めるため、SEOの成功はWebプロモーションの成功の大きなカギを握っています。
実際にGyro-nサイトでは、SEO内部対策を徹底的に行っており、全体流入のうちSEOによるオーガニック検索流入のアクセスが、全体の85%以上を占めています。
Webプロモーションの種類
1-1 SEOの目的
SEOの目的は、ホームページを検索上位に表示させることだけではありません。
検索エンジン対策として、上位表示させることはWeb集客のための一つの入口に過ぎず、最終的にはWebサイトの最終目標となるコンバージョン(CV)の達成に繋がることで初めてSEOが成功していると言えます。
つまり、SEOの目的は、「CRO(コンバージョン最適化」)の一つの手段として考えなくてはなりません。
そのため、検索から流入したユーザーがどのような目的でサイトを閲覧しているか(検索意図)を読み取り、ユーザーニーズを満たすコンテンツの作成や目的ページへ遷移しやすい構成、ナビゲーション配置など、緻密にサイトを設計する必要があります。
では次に、SEO対策をするとどういうメリットがあるのかをまとめてみたいと思います。
1-2 SEOのメリット
- 広告とは異なるためコストが抑えられる、または無料で施策ができる
- 検索結果でランキング上位に表示されると中長期的に安定した集客が低コストで見込める
- 検索行動からの集客となるため成果に結びつきやすい、コンバージョン率が高いユーザーの流入が得られる
- 上位表示されることにより高いブランディング効果を得られる
ではデメリットはどうでしょうか?
1-3 SEOのデメリット
- SEO対策を行っても効果が現れるまでに時間が掛かる、即効性に欠ける
- 1ページに対し1テーマが基本なので、緻密に行うにはコンテンツ作成などの人的コストがかかる
- キーワードによっては上位表示の難易度が非常に高い場合がある
- 検索エンジン側のアップデートやアルゴリズム変更により順位が左右される場合がある
このように、SEOで順位アップが成功すると質の高いユーザーの安定したサイト流入が得られますが、そこに到達するまでには人的・時間的コストがかかります。
SEOのメリット、デメリット
1-4 日本における検索エンジンのシェア
検索エンジンは、日本においてはGoogleとYahoo!の2つの検索エンジンでほぼ9割のシェアを占めています。
それぞれの割合は、 Googleが79.24%(昨年76.29%)、Yahoo!が13.32%(昨年15.51%)、Bingが6.91%(昨年7.43%)となっています。
(※2020年9月データより)
Googleの圧倒的なシェアが際立っており、昨年よりもさらにシェアを伸ばしていることがわかります。
引用元:http://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/japan
日本における検索エンジンのシェア
さらに、現在Yahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを利用しているため、しくみとしては事実上Googleの寡占状態と言えます。
そのため検索エンジン対策としてはGoogleの検索結果が非常に重要となり、それ以外の検索エンジンの動向についてはそれほど重要視する必要はないと言えます。
つまり、「SEO対策 = Google対策」と考えてよいでしょう。
2020年2月 日本における主要検索エンジンシェア【PC/モバイル】
検索エンジン PC モバイル 88.17%(昨年比-3.9%) 99.30%(昨年比+0.2%) Bing 11.27%(昨年比+4.1%) - Baidu - 0.23%(昨年比-0.1%) ※言葉の定義として、検索エンジンとは検索クエリを提供する会社、ブランドを指します。具体例を挙げると、日本では最も人気のあるポータルサイトの一つ「Yahoo! JAPAN」は、検索エンジンとしては「Google」という扱いとなります。
※アウンコンサルティング調べ
https://www.auncon.co.jp/corporate/2020/0225.html
2.SEO対策上、最も重要なこと
SEOに関してはいろいろな情報が溢れかえっていますが、何が正しいのか明確な答えはありません。
しかし、SEOを行う上で最重要となるポイントは、
「良質なコンテンツを作成しユーザーに対して価値のある情報を提供し、検索エンジンに正しく内容を伝える」
ことです。
検索行動をとるユーザーにとって満足感のあるコンテンツ(問題が解決できる、新しい情報を得られる、専門的な知識を得られる等)を提供できなければ、どのようなSEO対策を行っても上位表示は見込めません。
コンテンツのクオリティを上げ、さらにそこから
- ユーザーに対して分かりやすい文章にする
- 検索エンジンに対して認識しやすい文章・記述にする
ということが重要です。
ユーザーに対しても、検索エンジンに対しても理解・認識しやすい記述にする
2-1 SEO内部対策と外部対策
SEOには、良質なコンテンツを作成後に行う対策として、大きく内部と外部の2つの施策があります。
内部対策とは、Webページの内容を検索エンジンにしっかりクロール、インデックスしてもらい、テーマ性を正しく評価させる施策です。
外部対策とは、他のサイトから被リンクを受け、クロールの促進や第三者からの評価を得るための施策です。
SEOにおいては基本的に「内部対策」が重要であり、外部対策(=被リンク獲得)は自分ではコントロールしづらい施策です。
ここでは、主にGyro-nサイトで行っているSEO内部対策について、押さえるべきポイントと注意すべき内容を紹介します。
Webサイトへの集客はSEOだけとは限りません。
マーケティング手法として、リスティングなどの検索連動型広告やフィードを利用したデータフィード広告、アフィリエイト、記事広告などの広告による集客、SNSでの拡散を狙ったソーシャルメディアマーケティングなど、多くの集客手法があります。
ターゲットユーザーを見極めながらこれらの手法とSEOをうまく組み合わせて、効率よく集客していくことが大切です。
また、ターゲットユーザーが検索する地域でMAP検索結果に店舗のGoogleマイビジネス情報をランキングさせるMEO対策は、店舗集客につながるチャネルとして注目されています。
3.Googleの考え方を知ろう!
あなたが検索結果に上位表示したいと思っているページは、果たしてそのキーワードで検索をしたユーザーにとって本当に価値のあるものでしょうか?
検索結果の上位に表示されているページを全てチェックしてみてください。
現時点でGoogleが考える「ユーザーにとって価値のあるページ」が上位に表示されています。
その順位へ近づけるためには、自サイトのページをそれ以上に価値のある、独自性の高い、高品質で網羅的なコンテンツにしていく必要があります。
3-1 Googleが最重要視する3つの評価基準 E-A-T
Googleの検索品質評価ガイドラインでは「E-A-T」の重要性が述べられています。
Googleが最重要視する3つの評価基準(E-A-T)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
コンテンツやサイトを作成する上において、この3つの要素をしっかり取り入れることで高品質なサイトとして評価されやすくなります。 反対にこれらの要素が大きく欠如している場合は、低品質とみなされる可能性があります。
3-1-1.Expertise(専門性)とは?
専門性とは、テーマが統一されており、問題が解決できる、新しい情報を得る、情報が網羅されているなど、深く価値を得られる高品質なコンテンツであること。
特に専門性・高品質が求められるもの:YMYL(Your Money or Your Life:お金や生活)
「YMYL」とは、医療や医薬、金融など、健康的な生活(身体的、経済的、安全性など)に大きな影響を与える可能性があるページやテーマを持つサイト
3-1-2.Authoritativeness(権威性)とは?
権威性は、信頼できる第三者から評価されているコンテンツは、価値の高いコンテンツであること。
3-1-3.Trustworthiness(信頼性)とは?
信頼性は、オリジナル性が高く、コピーや模倣されたコンテンツではなく、専門家としての認知や信頼性が得られていること。
著者(コンテンツ作成者・サイト運営者)の専門性・信頼性も影響を与える
特に、「YMYL」に関連するカテゴリは、著人・企業)の者(個専門性・信頼性も大きく影響するためサイト運営企業のブランディングも重要です。
E-A-Tとは?Googleが重要視する3つのSEO評価基準
3-2 Google が掲げる10の事実とは?
Googleは、会社の理念として10の理念を掲げています。
これらの要素はGoogleという会社がどのように世の中を考えているのかを理解する上で重要であり、SEOを行う上でも大切な考え方です。
Googleが掲げる10の事実
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能します。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
- コンテンツは、何よりもユーザー目線(ユーザーファーストであるべき)
- 専門性・独自性を高め、網羅する(質の高いコンテンツ)
- ページスピードを上げる(ユーザビリティの重要性)
- 人気のあるページは評価が高い(被リンクの重要性)
- 検索行動は様々な状況で行われる(検索意図の重要性)
これらの内容をしっかり押さえ、検索ニーズを満たす高品質な価値あるコンテンツ(問題が解決できる、新しい情報や専門的な知識が得られる等)を作成し、多くの人から紹介される(=リンクされる)ことで自然と検索エンジンからの評価が上がり、ユーザーに提供すべき価値のあるページとして検索上位に表示されるようになってきます。
SEO対策で重要と考えられる5つのポイント
4.SEOにおいて欠かせないツール
では、具体的にSEOを管理していく上で欠かせないツールがあります。
Google Search Consoleと、検索順位をモニタリングするための検索順位順位チェックツールです。
4-1 Google Search Console(Googleサーチコンソール)

日本では通称“サチコ”とも呼ばれている、SEO管理者には必須のWebサイト管理ツールです。
GoogleからWebマスター向けに無料で提供されており、WebサイトがGoogleからどのように認識されているか、とくに内部対策部分において詳細なデータを把握できます。
後述する具体的なSEO対策のポイントのところで、サーチコンソールの使用頻度の高い機能を紹介します。
4-2 検索順位チェックツール
SEOでは、実際に対策するキーワードで検索順位がどの位置にあるのか、どのように変動しているのかを常にモニタリングする必要があります。
合わせて、ベンチマークすべき競合サイトの検索順位もチェックし、順位変動から検索エンジンの動向を読み取る必要もあります。
検索順位チェックを行うツールは多くのものがありますが、Gyro-n SEO(ジャイロンSEO)は検索順位を自動計測するだけでなく必要な情報のみを効率的に分析・チェックできるよう、Gyro-nのSEO管理におけるノウハウを詰め込んだインハウスSEO担当者・マーケッター向けのSEOツールです。
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5.SEO対策を始める前に押さえるポイント
具体的なSEO施策に入る前に検索キーワードについて理解しておかなければなりません。
キーワード選定はSEOを始める前の一番重要な作業です。
キーワードは、なんとなく集客できそうなものを選んでしまいがちですが、果たしてそれがニーズのあるワードなのか、ユーザーの検索状況や意図を踏まえコンテンツとマッチしたキーワードであるのかを精査する必要があります。
また、SEO対策ワードは1つのページに対し1ワードが基本です。
1つのページで多くのキーワードの検索上位をとり、幅広く流入させたいという気持ちはわかりますが、無理に様々なキーワードに対応した要素を1ページに詰め込んでしまうと、かえってキーワードテーマがぼやけてしまうために検索エンジンからの評価が上がらず、どのキーワードでも検索順位アップが見込めない結果となってしまいます。
SEO対策ワードは1つのページに対し1ワードが基本
5-1 検索キーワードを調査・選定する
Gyro-nサイトでのキーワード選定の流れは、まず候補となるキーワードをできるだけ多く書き出し、その検索ボリュームをチェックするところから始めています。
候補となるキーワードがなかなか出てこない場合は、Googleのキーワードサジェスト機能を利用して洗い出すのも有効な手段です。
キーワード候補機能
キーワードのトレンドをつかみ、対策すべき重要ワードを発見します。
管理しているキーワードに関連して検索エンジンからサジェストされるキーワードを可視化します。
サジェスト期間も表示されるためトレンドの分析・把握ができ、最近表示されてきたニーズの高まっているキーワード、また逆に表示されなくなったワードなど、SEO対策が必要なキーワードを漏らすことなく管理できます。
5-2 キーワードの検索ボリュームを確認する
検索ボリュームの確認はGoogleが提供しているキーワードプランナーで行います。
検索ニーズの高いキーワードは競合性が高く上位表示が困難な場合がありますので、
競合性があまり高くなく、検索ボリュームがほどほどにあるキーワードが狙い目です。
また、より検索意図・目的が明確になるように、キーワードを細分化(2種類以上の掛け合わせ)しテールワードにすることで上位表示が狙いやすくなります。
検索ボリューム調査機能
Gyro-n SEOは登録したキーワードの検索ボリュームや年間のトレンドなどの幅広いデータも調査できます。
Gyro-n SEOの検索ボリューム調査機能
5-3 キーワードの検索クエリタイプを理解する
Googleの検索アルゴリズムが進化するにつれ、検索意図とコンテンツの関係がますます重要視されてきています。
検索意図を知る上で、「検索クエリタイプ」をしっかり理解しておかなければなりません。
キーワードには大きく3種類のタイプがります。
- Doクエリ
ユーザーが何らかのアクション(商品購入、資料請求、会員登録、ダウンロード等)をするために利用するキーワードです。
直接コンバージョンに繋がりやすいキーワード群と言えます。
トランザクショナルクエリ(取引型)とも呼ばれます。- Knowクエリ
ユーザーが何らの問題に対して知識や方法、ノウハウなどの情報を集めるために利用するキーワードです。
例えば、レシピ、価格、スペック、言葉の意味など。
インフォメーショナルクエリ(情報型)とも呼ばれます。
コンテンツSEO、コンテンツマーケティングで重要視されるキーワード群です。- Goクエリ
ユーザーが特定のブランドやウェブサイトを見つけるために利用するキーワードです。
例えば、楽天、Amazon、Yahoo、Facebookなど。
ナビゲーショナルクエリ(案内型)とも呼ばれます。
選定したキーワードはどのクエリタイプなのか、 また、検索上位にはどのようなクエリタイプのページが多いのかをチェックし、 Googleがキーワードに対して評価しているクエリタイプに沿ったページコンテンツにしていく必要があります。
6. 基本的なSEO対策1:Googleから適切に評価してもらうために
SEO対策のやり方で基礎的なポイントとなる10個の内部対策方法を解説します。
6-1 コンテンツの品質と量
Googleは専門性の高い内容を評価する傾向にあります。
検索上位にあるウェブサイトには、独自の切り口で深く掘り下げた内容で、キーワードテーマに関するトピックスを網羅したコンテンツが多くあります。
またコンテンツ量(文字数)は統計的にみて多い方が上位表示に有利です。
それは、テーマを幅広く掘り下げたコンテンツは関連トピックを網羅し、結果としてコンテンツ量が多くなっているからです。
たとえコンテンツ量があっても闇雲に文字数が多いだけでは意味がありません。
コンテンツの品質は保ち、ユーザーにとって満足のいく内容(問題が解決できる、新しい情報を得られる、専門的な知識を得られる等)でなければなりません。
具体的な文字数の正しい答えはありませんが、800~1,000文字程度あれば低品質なものにはならず、内容の濃いコンテンツであると認識されやすくなるでしょう。
Gyro-nサイトの実例では、比較的難易度の高いキーワードでも2,000~4,000文字程度のコンテンツが順位アップにつながっています。
対策ポイント1
- そのキーワードで検索するユーザーに必要と思われるトピックスを網羅し、充分なコンテンツ量にする
事例
対象キーワード:「ランディングページ」
順位が伸び悩む状態だったため、コンテンツを再度チェックし、キーワードから必要とされる情報量を追加した結果、順位アップに繋がった。
【修正前】 ページ公開時点のコンテンツ文字数 1,746文字
① 順位が一定の範囲から伸びないためコンテンツの追加修正を行う。
② 修正後、不安定な順位が続くも13位まで上位。
【修正後】 コンテンツ追加修正後の文字数 4,065文字
③ その後、徐々に順位を伸ばし、1ページ目にランクイン(6位まで上昇)。
6-2 ページタイトルを最適化する
ページタイトル(<title>タグ)はSEOにおいて最重要ポイントです。
対策キーワードを必ず含め、全角35文字程度、Googleの場合は30文字程度でできるだけ簡潔に記述する必要があります。
クリック率(CTR)を上げるためにも、コンテンツから得られるベネフィットを完結に入れることも重要です。
ページタイトル作成で見落としがちなポイント
スマートフォンでは検索結果に表示される文字数がかなり省略される場合があります。(全角約20文字程度)
そのため、重要なワードや伝えたいポイントはできるだけ前方に配置し、省略されても内容が理解できるように工夫しておく必要があります。
対策ポイント2
- ページタイトルには上位表示させたいキーワードを必ず含め、できるだけ前方に配置し長くならないようにする
キーワードをタイトルに含めるだけで順位が上昇するケースも非常に多くあります。
事例
1.キーワードをタイトルに含めるだけで順位が上昇したケース
①タイトルにキーワードを含んでいない場合、平均40位前後
②タイトルにキーワードを含めた直後、一気に18位まで上昇。その後徐々に上昇し1ページ目(7位)へランクイン。
キーワードをタイトルに含めるだけで順位が上昇したケース
2.キーワードをタイトルの後方から前方へ配置することで順位が上昇したケース
①キーワードがタイトルの後方に位置している場合は、平均30位前後
②キーワードを前方へ配置変更した後、徐々に順位が上昇。その後1ページ目(10位以内)へランクイン。
キーワードをタイトルの後方から前方へ配置することで順位が上昇したケース
対策ポイント3
- 自サイトのページタイトルと競合や上位サイトのページタイトルとを見比べる
ユーザーは、検索結果画面に並ぶタイトルを上から順番に見て、それをクリックするかどうか検討します。
上位にあるページのタイトルにも見劣りのしない、クリックしたくなる素晴らしいタイトルを入れてください。
SEOに効果的なタイトル最適化!順位アップのための5つのポイントとは?
対策しているキーワードの検索結果を全て手動で確認するのは困難ですが、Gyro-n SEOには設定したキーワードにごとの検索結果画面(SERPs画面)がどのように表示されているかをプレビューできる機能があります。
検索結果プレビュー
Googleで検索しなくても、実際の検索結果画面に表示されている内容が全て確認できます。
自分のサイトがランキングされた順位結果(Google、Yahoo!、スマートフォン)に加え、1~100位までの全検索結果が閲覧できます。
過去の検索結果も全て保存されているので、以前は上位に表示されていなかったサイトが現在どのように変化しているか、検索順位に変動が起きたがどのようなサイトの評価が上がっているかなど、検索エンジンの動向を調査するSERPs比較分析ができます。
事例:ページタイトルを変更し、クリック率が伸びた例
ある程度の順位を獲得しているのに流入が伸びない場合は、必ずクリック率をチェックしましょう。
Google Search Consoleの検索パフォーマンスから検証ができます。
対策内容:CTR改善のため、タイトルの一部を変更(8/13)
変更前 | 変更後 | |
---|---|---|
タイトル変更内容 | スマホサイトの入力フォームで成果を出す7つのチェックポイント! | スマホサイトの入力フォームで注意すべき7つのチェックポイント! |
平均CTR | 3.65%(7/13~8/12) | 5.56%(8/13~9/12) |
変更前の1ヵ月間のCTRに比べ、変更後1か月間のCTRは「1.91ポイント」の改善結果が得られた。
Google Search Consoleの検索パフォーマンスより、クリック率の比較検証を行う
6-3 h1タグの重要性
タイトルと同様、h1タグもGoogleがページを評価する大切なポイントです。
できるだけ対策キーワードを含めるようにしてください。
また、h1は1ページに対して一つだけ使用します。
定型文(テンプレート)のあとに、h1タグからメインコンテンツを始める形式は、どこからメインコンテンツが始まるかを検索エンジンに伝える⼿助けになるとみられています。
その他のhxタグ(h2~h6)も同様ですが、テールワードであればできるだけhxタグにはキーワードやそれに関連する語句を入れておくことでサイトのテーマ性の強調・統一に役立ちます。
hxタグの順番は、文書構造を守って、正しく使いましょう。
Googleがページをクロール・インデックスする際に、正しくページ内容を正しく読み取ることに繋がります。
対策ポイント4
- h1タグにはキーワードを含め、その他のhxタグも同様にキーワードや関連語句を含める
- 文書構造の流れを正しくする
テキスト分析機能
Gyro-n SEOのテキスト分析機能では、Webページのキーワードの出現数・出現比率や、見出しタグ、強調タグなどのテキストを一覧表示できます。
文書構造や全体の見出しの内容の流れを把握するのに非常に便利です。また競合サイトや上位サイトの傾向を読み取ることにも利用できます。
6-4 metaタグの注意点
meta description(メタ ディスクリプション)
meta descriptionには、検索ユーザーに検索結果ページの内容がどのようなものかを端的に伝える役割のほか、Googleにとってもページ内容を判断する手助けとなる役割があります。
ページへの流入を増加させる(CTRを上げる)ために、競合・上位ページと比較し、文字数は80~120程度で、ユーザーから見て魅力ある素晴らしい内容にまとめて下さい。
ページタイトル同様、ここでもコンテンツから得られるベネフィットや結論を述べることで、CTR改善に役立ちます。
スマートフォン検索結果画面では80文字程度までしか表示されない場合があります。
そのため、メタ ディスクリプションも重要な単語やポイントはできるだけ最初に方に書いておくようにしましょう。
対策ポイント5
- meta descriptionにはページの内容を文字数80~120文字程度に簡潔にまとめ、キーワードを含める。
- 上位サイト・競合サイトと比較し、より魅力的にすることで流入促進(CTR)を高める。
検索結果プレビュー
検索結果プレビュー画面より、上位サイトや競合サイトがどのように検索結果に表示されているかを把握できます。
スマホの検索結果プレビュー画面では、少ない文字数でも重要な部分が正しく表示されているかチェックできます。
meta keywords(メタ キーワード)
現在Googleはページの評価指標にmeta keywordsを利用していません。
したがって、記載がなくても問題ありません。
また、無駄なHTMLソースを削減するためにあえて記載しないという判断をとっても問題ありません。(Gyro-nサイトでは記述していません)
6-5 タイトル・metaデータの重複エラーをなくす
Googleはページ内容の重複を非常に嫌います。
ページの内容が他のページと重複している場合は、noindex処理などの対策をすべきですが、ページタイトルやメタデータの重複がある場合も評価が分散されますので、Google Search Consoleで重複が検出されている場合は至急修正をおこなってください。
対策ポイント6
- ページタイトル、メタデータの重複が発生していないかを確認し、重複している場合は速やかに修正する。
※この機能は、Google Search Consoleのアップデートに伴い、現在は利用できなくなりましたが、タイトル&ディスクリプションの重複はSEOにおいてマイナス要因となりますので、重複しないよう的確に記述・管理しましょう。
Google Search Consoleの「検索での見え方 - HTMLの改善」より、タイトル、メタデータの重複エラーを確認できます。
重複が検出されていない場合は、以下のように表示されます。
重複を修正した場合は、できるだけ早く再クロールしてもらうため、Google Search Consoleの「URL検査ツール」から、再クロールを促しましょう(後述)。
Google Search Consoleの「検索での見え方 - HTMLの改善」
6-6 内部リンクをしっかり構成する
内部リンクはページタイトル同様、SEO内部施策において非常に重要な要素です。
内部リンクを適切に設置することで以下のメリットが得られます。
- コンテンツのテーマ性を関連付けることで評価されやすくなる
- サイトのクロールを促すことに役立つ
- ユーザーが必要な情報のあるページへ移動する手助けとなる
コンテンツに関係のあるページへのリンクは、ユーザーの情報閲覧の手助けとなるばかりでなく、クローラビリティを促進する効果もあります。
内部被リンク数の多いページは重要なページであると認識されます
対策ポイント7
- リンクはできるだけテキストリンクにし、キーワードやリンク先のページの内容を表すアンカーテキストにする
- リンクテキストは定型(パターン)化せず、ユニークにする
※同じページに向けて貼られているリンクが全て同じ決まったテキストだと定型文(テンプレート)とみなされ、内部リンクの効果を発揮できないだけでなく、過剰な場合はロボットによるスパム行為とみなされる可能性もあります。
出来るだけバラエティに富んだテキストにしてください。
対策ポイント8
- コンテンツの最後に関連ページへのリンクを付ける
コンテンツ内のリンクのほか、コンテンツの最後に関連ページへのリンクを配置することもクローラビリティの促進・テーマ性の強調に繋がります。
Gyro-nサイトでは、各コンテンツの最後に2~3程度の関連ページへのリンクを配置し、ユーザーに最適なコンテンツへの導線を提供しています。
内部リンク構造としても効果的です。
対策ポイント9
- 内部リンクは一方向のリンクではなく、クローラーがリンク元ページに戻りやすいように相互リンクにしましょう
- パンくずリストは必ず設置しましょう
内部リンクは戻れることが大切
6-7 キーワードバランスと共起語
キーワード出現数(出現比率)は、SEOの指標として重要度は低くなってきていますが、ある程度の比率を保ってキーワードをバランスよく配置することはSEOに効いた文章を書く上で必要です。
また、ロングテールワードの順位表示にはキーワード出現比率の影響が出やすい傾向にあります。
ワード比率に固執する必要は全くありませんが、検索上位にのサイトと比べて大きな差があるようであれば自然な形で調整しましょう。
また、同じ単語の繰り返しを極力減らし、類似語、関連語句、共起語などを意識し構成単語を増やすようにしましょう。
共起語とは?
共起語とは、ある単語に対して、合わせて用いられることが多い語句を指します。
例えば、一般的な文章として「太陽が燦々と降り注ぐ」と使われますが、
「雨が燦々と降り注ぐ」とは言わないので、「太陽」に対して「燦々と」は共起しており、
「雨」に対して「燦々と」は共起していません。
このように、ある単語と共に使われやすい単語を共起語といい、テーマとの関連性を強調するのに役立ちます。
対策ポイント10
- キーワードの比率が偏っていないか適度なバランスに調整し、同じ単語の繰り返しを減らし共起語など関連語句をうまく利用する
- 上位サイト・競合サイトと比べキーワード比率に大きな差がある場合は調整し、動向を見る
テキスト分析機能
Gyro-n SEOの「テキスト分析機能」では、対策ページのキーワード含有率や単語総数・構成単語数などチェックできます。
また検索上位サイトや競合サイトとの比較分析によりコンテンツ強化のチューニングに役立てることもできます。
6-8 ページ評価が分散していないかチェックする
検索順位をチェックする際、対策キーワードのランキングだけを見ていませんか?
検索結果に表れる自サイトのページ(検索結果ページ)の入れ替わりや、複数ページのランクインまで確認できていますか?
サイトに新規コンテンツを追加していった結果、結果的によく似たコンテンツができてしまうと、Googleからもそれは似ているコンテンツ(類似コンテンツ)であるとみなされ評価が分散してしまう場合も少なくありません。
検索順位がなかなか上がらない原因として、同じキーワードに対しての評価が複数ページに分散してしまっていること(評価分散)があります。
しっかり検索結果チェックしていないとこのような状況の発生を見逃すことになります。
キーワードに対するコンテンツページが複数マッチして定まらないことが順位を伸ばせない要因の場合がある
対策ポイント11
- 検索結果ページが入れ替わっていないか確認する
- 複数ページがランクインしていないか把握する
検索結果ページが入れ替わるパターン例
パターン1
似たページが検索結果で入れ替わっている
ランクインページが複数ある場合、両者のコンテンツの系統が同じか、異なっているかを判断します。
クエリの種類 | 評価 |
---|---|
DoクエリとDoクエリが混在 | 評価が分散している可能性がある |
KnowクエリとKnowクエリが混在 | 評価が分散している可能性がある |
DoクエリとKnowクエリが混在している | 系統別に評価されている |
パターン2
目的ページと異なるページが上位にランクインしている
※TOPページを検索結果に表示したいのに、カテゴリページが上位に来ているというパターン
パターン1は評価が複数のページに均等に分散、パターン2では目的と異なるページに評価が偏っているので、目的ページへの評価が強まるようにキーワードやコンテンツの調整を行います。場合によってはあえて目的ページでない方の評価を弱めるような調整もあり得ます。
これらのページごとの調整がうまく結果に反映しない場合は、内部リンクの調整なども必要となってきます。
評価分散シグナル機能
Gyro-n SEOでは、検索結果に複数ページがランクインしている場合や、検索結果ページが入れ替わった場合など、評価が分散している状況を知るシグナル(評価分散シグナル)がチェックできます。
検索結果ページが変化した場合、どのページが入れ替わったのかもチェックできます
6-9 被リンクの調査(低品質サイトの除外)
外部被リンクは以前は、被リンク数の量が順位アップにつながる要因でしたが、現在では評価指標としては被リンクの質(サイトとの関連性)が重要です。
関連性のあるサイトや高品質なドメインから被リンクを獲得することは、SEO対策として重要であることに変わりはありません。
ただし、低品質サイトからの被リンクが多い場合は、順位アップを阻害する要因(マイナス要因)になっている可能性があります。
外部被リンクを調査し、自サイトのページとは全く異なるテーマのコンテンツから大量にリンクが貼られているなど、不審なリンクを発見した場合は「バックリンクの否認」を行いましょう。
対策ポイント12
- リンクを精査し、低品質なサイト・ページからのリンクを否認し、ネガティブに影響する可能性のあるものを全て排除する
外部リンクの調査方法
Google Search Consoleの「検索トラフィック > サイトへのリンク」から「自サイト内のページにリンクしているドメイン」、「他のドメインからリンクされているページ」を確認できます。
表示制限があることに注意
「自サイト内のページにリンクしているドメイン」は1,000件まで、
「他のドメインからリンクされているページ」は200件までとなっています。
バックリンクの否認とは?
削除できない PageRank を操作する意図のある悪質なリンクや品質の低いリンクがある場合は、そのリンクを否認することができます。つまり、Googleでサイトを評価する際に特定のリンクを考慮に入れないように依頼することができます。
※Google Search Console ヘルプより抜粋
このように、リンク元のサイトが不明だったり運営者にコンタクトが取れないために削除依頼ができない場合や、削除依頼に応じてもらえない場合など、Googleに直接依頼が可能です。
悪質なサイトや、テーマと無関係な低品質なサイトからのリンクはしっかり除外しましょう。
6-10 ページスピードを意識する
Googleはページの読み込み・表示速度をできるだけ速くするように推奨しており、ランキング要因の一つであると明言しています。
但し、ページスピードが少し遅いからと言って、順位が下がる、または上がるということはありません。
表示が速いページはUX(ユーザー・エクスピリエンス/ユーザー体験)が向上するため、離脱率の低下やコンバージョン率の向上など、多くのメリットが得られます。
特にモバイルではより一層のスピードが求められます。
ページスピードを速くすることは、結果的にSEOで成果を上げることに大きくつながります。
対策ポイント9
- ページスピードをチェックし、判定が遅い場合は、画像や参照ファイル(css、Javascript等)を軽量化する
ページスピードのチェック方法
Googleが提供している「PageSpeed Insights」を利用することで、ページスピードのチェックと合わせてモバイルフレンドリーのチェックが行えます。
ページスピードを上げるには、多くのテクニックが紹介されていますが、基本となる作業は以下の2点です。
- 画像ファイルを圧縮し軽量化する
(画像ファイルの圧縮ツールTinyPNG、JPEGmini) - JavaScriptやCSSファイルをミニファイ(minify)して軽量化し、HTMLに直接記述している場合はできるだけ外部ファイルにする
(CSSの圧縮ツールCSS Compressor/JavaScriptの圧縮ツールJS Minifier)
7.基本的なSEO対策2:きちんとインデックスさせる
SEO対策のやり方で正しくインデックスさせるための基礎的なポイントとなる3つの方法を解説します。
SEOを行うにはまず、検索エンジンのしくみをしっかり理解しておかなければなりません。
Googleの場合、検索順位の決定は以下のような流れで行われます。
- クローラー(Googlebot)がウェブページをクロールし、テキスト情報を読み取る
- クロールしたウェブページをインデックスする
- インデックスしたページの中から検索キーワードとの関連性が高く、評価の高いものを検索結果に表示する
いくらコンテンツをしっかり作り込んでいても、それがGooglebotにクロールされず、また正しくインデックスされなければ検索結果に表示されることはありません。
検索順位・ランキングを決定するまでの検索エンジンの動き
7-1 インデックスとは?
インデックスとは、Googleがウェブサイトをクロールし、サイト情報をデータベースに保存することを言います。
インデックスは一度されればすべての情報が正確に保存されるわけではなく、何度もインデックスを繰り返すことで正確に評価されるようになっていきます。
つまり、何度もクロールされる、クロール頻度を高くするということも重要です(クロールについては後述)。
インデックス数が多いサイトはそれだけウェブサイトのポテンシャルが大きいと判断されますが、ただ単にインデックスされたページ数が多いだけでは全く意味がありません。
コンテンツの重複がなく、しっかりと作りこまれた良質なページが全て正しくインデックスされることでSEO評価が上がります。
競合サイトとのランキングに差がある場合はインデックス数を比較し、大きく開きがある場合は少しずつ近づけていく必要があります。
対策ポイント14
- 自社サイトと競合サイトとのインデックス数を比較し、大きな差がある場合は、豊富な情報量を持つサイトにするためにもコンテンツを増やしていく必要があります
インデックス数とは?競合サイトのインデックス数の増減をチェック
7-2 低品質コンテンツをインデックスから除外する
低品質コンテンツとは、情報量(文字数)が少なく他のページに比べてそれほど重要ではないページ、またはユーザーに対してあえて検索結果に表示させる必要のないページを指します。
低品質に該当しないページを作ることが基本ですが、サイトのコンテンツとしては必要な、情報量が少ないページも存在します。
それら低品質コンテンツに該当しそうなページは「noindex処理」することでインデックスから除外し、サイト全体のインデックスされたページの品質を保ちます。
低品質に該当しそうなページはnoindex処理をする
対策ポイント15
- 低品質ページをインデックスから除外することでサイト全体の評価を上げます
低品質に該当しやすいページの例
- 申し込みフォームなどコンテンツとして成立しないページ、また確認ページや送信完了ページなど
- 文字量が300文字にも満たない短いコンテンツ
- サイトマップなどリンクテキストのみで構成されているページ(誘導ページ)
- タグやカテゴリーでまとめられたページ(誘導ページ)
- 他のページと完全に似通ってしまっているページ(重複コンテンツ)
- ユーザーにとって検索結果に表示する必要のないページ
Googleが明記する低品質コンテンツ
- 自動生成されたコンテンツ
- 内容の薄いアフィリエイト ページ
- 他のソースからのコンテンツ(例: 無断複製されたコンテンツなど)
- 誘導ページ
記述例
以下の要素をheadタグ内に記述します。
<meta name=”robots” content=”noindex”>
※noindexの記述をしたページは、再度クロールされることで検索エンジンに認識されます。(Google Search ConsoleのURL検査ツール(後述)はクロール制御したページへのリクエストはできません。)
7-3 URL正規化でインデックスページの重複をなくす
GoogleはURLが異なるページは同一のコンテンツでも別ページと判断します。
異なるURLで同一コンテンツがインデックスされてしまうと、ページの評価が分散し順位に影響が出てしまいます。
検索エンジンに別ページとみなされるURLの例
このようなURLの記述違いによる重複インデックスを避けるため、検索エンジンが優先的にインデックスするべきURLをcanonical属性タグを利用して統一させておく必要があります。
この対策を「URLの正規化」と言います。
対策ポイント16
- 各ページにlinkタグのcanonicalを記述し、URLの正規化処理を行う
記述例
以下の要素をheadタグ内に記述します。(※URLを自サイトのものに変更し、絶対パスで記述してください)
<link rel="canonical" href="URL">
この処理により、canonical指定したURLをインデックスするように検索エンジンに伝えるため、URLの表記違いが発生してもインデックスへの影響は回避できます。
canonicalのURLに記述ミスがあるとインデックスされるページは誤ったURLとなってしまうため、検索結果に重大な影響が出ます。
手動でcanonicalを記述するときは、必ずミスがないか十分にチェックをしましょう。
8.基本的なSEO対策3:サイトへクロールしてもらいやすくする
SEO対策のやり方で、クロールを促進するための方法を解説します。
クローラビリティの促進は、ページのインデックスをより早く、より正確にするために重要であり、よくクロールされるサイトほどGoogleはそのサイトを重要であると判断しています。
クロール頻度の高いページは重要なページと判断される
8-1 クローラビリティを促進する(クロール頻度を上げる)ポイント
対策ポイント17
- sitemap.xmlを設置する
sitemap.xmlはGoogleにウェブサイト全体のページ構成を伝えるために重要です。
まだ作成していない場合は必ず作成し、Google Search Consoleからサイトマップ情報を送信しましょう。
Google Search Consoleのサイトマップからインデックス状況を確認する
注意点
サイトマップは最新情報である必要があります。
コンテンツを新規ページで追加した場合はsitemap.xmlにも追加してください。
また、削除したページやnoindex処理したページはsitemap.xmlから外すようにします。
sitemap.xmlのメンテナンスは、手作業ではURLの記述ミスや追加ページ・削除ページの更新漏れが発生しやすく、インデックスの効率が悪くなります。
Webサイトの運用はできればCMS(コンテンツマネジメントシステム)などを利用し、自動でsitemap.xmlの作成やリアルタイムでの更新ができるようにすることで、SEO管理の手間も軽減できます。
対策ポイント18
- URL検査ツールを利用する(旧Fetch as Google)
新規コンテンツの追加やページの修正を行った際には、URL検査ツールで最新のページ情報をすぐにクロールリクエストすることで、インデックスされるまでの待機時間を大きく節約することができます。
※noindex処理をしているページはURL検査ツールでインデックス登録リクエストできません。自然にクロールされるまで待つ必要があります。
Google Search Console の「URL検査ツール」から直接URLのインデックスを促す
インデックス登録リクエストの注意点
旧Fecth as Googleでは、リンク先のクロールが依頼できる「このURLと直接リンクをクロールする」の選択が可能でしたが、仕様の変更により、この選択項目はありません。
URL検査ツールでは、1ヶ月間のリクエスト制限数はありませんが、インデックス登録リクエストを何度繰り返しても、クロールの優先順位は変わりません。過度なリクエストをしないようにしましょう。
対策ポイント19
- 頻繁にクロールされるページにリンクを貼る
TOPページなど、頻繁にクロールされるページにリンクを設置することでクロールされやすくなります。
- TOPページやカテゴリトップページからリンクを貼る
- 検索順位で上位表示されているページからリンクを貼る
※あくまでも関連性があり、適切な量とバランスで行ってください。
対策ポイント20
- noindex処理したページへの内部リンクはnofollowを設定する
クロールさせる必要のないページに向けたリンクにはnofollowを入れることで、Googlebotに無駄なクロールをさせず、他の重要なページをクロールさせる手助けとなります。
nofollowとは?
「nofollow」は、リンク先にページ評価を受け渡さない、このリンクをたどらない、といった指示を検索エンジンに伝えます。
記述例
リンクを行うaタグに対し、rel=”nofollow”を追記します。
<a href=” クロールさせないリンク先URL” rel=”nofollow”>アンカーテキスト</a>
便利ツール
Chromeなら、Webページのリンクがnofollowリンクかどうかをチェックできるプラグイン「NoFollow」が便利です。
nofollow属性が指定されているリンクには赤い点線枠が表示され、一目で確認することができます。
対策ポイント21
- 動的なパーツを設置する
「新しく追加されたコンテンツ」などの動的パーツを用意し、
ページが公開されると自動的にリンクされるようなしくみを使うと効果的です。
Gyro-nサイトでもページが新しく公開されると、自動的に最新コンテンツとしてナビゲーションに追加されるしくみやパーツを利用しています。
対策ポイント22
- robots.txtを利用する
ウェブサイト上のクロールする必要のないページやディレクトリはrobots.txtでクロールをブロックし、Googleのクロールリソースを有効に使いましょう。
ブロックするページの例
- 会員専用画面など認証の必要なページ
- 検索結果に表示する必要のないページ
注意点
robots.txtもcanonical同様、記述を間違えるとインデックスやクロールに重大な影響がでます。
robots.txtを記述する場合は、Google Search Consoleの「クロール - robot.txtのテスター」を使って、記載したURLが適切にブロックされているかを必ず確認しましょう。
対策ポイント23
- サーバー環境を整え、HTML構造を正しくする
クロールがスムーズに行われるように、適切なHTML構造と論理的な文書構造にします。
また、しっかりしたサーバー環境を用意することも大切です。
Google Search Consoleの「クロール - クロールの統計情報」から、クローラーのアクセス頻度やページのダウンロード時間が確認できます。
ページのダウンロードに時間がかかっている場合はサーバー環境のスペックに問題がある可能性があります。
対策ポイント24
- ソーシャルネットワークの利用(OGPの設定)
FacebookやTwitterなどでシェアやツイート、ブックマークされることで、外部リンク(ナチュラルリンク)の獲得機会が増え、結果的にクロール促進にも繋がります。
新しい記事やコンテンツを追加したらSNSへ公開しましょう。
OGP(Open Graph Protocol)の設定を行っておくことで、SNSでページが共有された際に、適切な情報や画像を表示させることができ、より拡散されやすくなります。
9.まとめ
検索エンジンのアルゴリズムは、200を超える指標を基にページの価値を算出しランキングを決定しており、ある対策を行ったから順位が上がるというものではありません。
しかし、ここで紹介したSEO対策のポイントはGyro-nサイトで日々実践しているもので、どれも効果的で重要な対策項目です。
このような、Googleの方向性に合った正しいサイト制作と運営を行っていれば自然とSEO評価を受け順位アップが見込めるようになるでしょう。
SEOには即効性のある施策はありませんが、地道にコツコツ積み上げることで大きな成果をもらしてくれます。