SEOとは?上位表示を目指す具体的なSEO対策ポイント

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ウェブサイト(ホームページ)を運営している方なら誰もが検索エンジンを意識して、検索順位アップ・上位表示に結びつける「検索エンジン最適化=SEO」を行う必要があります。
なぜなら、ウェブサイトへの集客は依然として検索行動からの流入が多いのが現実であり、検索上位を獲得することはWebプロモーション成功の大きな鍵になっているからです。
また、検索行動によってサイト流入したユーザーは問題解決への目的を持つため、コンバージョン(成果)に繋がりやすい傾向にもあります。
SEOは正しい知識をもって行わなければなりません。
ここでは、SEOについて基本的な定義からGoogleの考え方、SEO対策の種類と具体的な上位表示のための対策方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
SEOはその考え方や対策方法も常に変化しています。
本コンテンツも2022年度以降の最新のSEO対策の傾向を含めて情報をアップデートしています。
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SEOとは
SEOとは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字を取った略称で、検索ユーザーが求める有益な価値あるコンテンツを提供し、検索エンジンに正しくページ内容を理解・評価されるよう技術的にWebページを最適化することを意味します。
ユーザーにとって価値あるコンテンツとは?
検索する目的をもったユーザーに対して、解決方法や答えなどの有益な情報を提供できるコンテンツであることがSEOを行う上での大前提となります。
コンテンツ自体が、ユーザーニーズ(検索意図)を満たすものでない限り上位表示されません。
SEOの基本は、コンテンツが検索意図に対し明確な価値を提供できるようにすることが何よりも重要です。
SEO対策とは
SEO対策とは、特定のキーワードで検索された際に上位表示を目指し、サイト流入を増やすための一つひとつの施策です。
SEO対策は大きく2つの要素に分かれ、ウェブページやサイト自体を検索エンジンに適正に理解させ評価されやすく最適化する「内部対策」と、外部サイトの被リンクを獲得しページ評価を集める「外部対策」があります。
SEOの目的
SEOの目的は、ホームページを検索上位に表示させることだけではありません。
検索エンジン対策として、上位表示させることはWeb集客のための一つの入口に過ぎず、最終的にはWebサイトの最終目標となるコンバージョン(成果)に繋がることで初めてSEOとしてのマーケティング施策が成功していると言えます。
そのため、検索から流入したユーザーがどのような目的でサイトを閲覧しているか(検索意図)を読み取り、ユーザーニーズを満たすコンテンツの作成や目的ページへ遷移しやすい構成、ナビゲーション配置など、緻密にサイトを設計する必要があります。
SEOのメリット
SEOにはメリットとデメリットがあります。それぞれ確認しておきましょう。
コストが抑えられ、コンテンツ資産が増える
広告とは異なるため、基本的に無料で施策ができます。
上位表示を獲得できると中長期的に安定した集客(検索流入)が見込めるため、コンテンツが増えることで流入につながるストック資産を増やすことに繋がります。
これは非常に大きなメリットです。
コンバージョン率が高いユーザーの流入が増える
SEOは検索行動からの集客となるため、問題解決等の目的を持ったユーザーが多く、成果(コンバージョン)に結びつきやすい傾向があります。
高いブランディング効果を得られる
現在の検索エンジンは信頼性の高い高品質なサイトを評価(E-A-Tの評価基準)するため、多くのキーワードで上位表示されることによりサイトの認知度や信頼度も高まります。
オウンドメディアを運用している場合は、サイト名やブランド名が浸透しやすくなり認知度向上に繋がります。
SEOのデメリット
SEOのデメリットは以下のものが挙げられます。
- SEO対策を行っても効果が現れるまでに時間が掛かる、即効性に欠ける
- キーワードによっては上位表示の難易度が高い場合がある
- 検索エンジン側のアップデートやアルゴリズム変更により順位が左右される場合がある
このように、SEOで順位アップが成功すると、コンテンツのストック資産が増えていき質の高いユーザーの安定したサイト流入が見込める大きなメリットがありますが、そこに到達するまでには時間的コストがかかるといったデメリットがあります。

SEOを行う上で最も重要なこと
SEOを行う上で最重要となるポイントは、
「検索ユーザーに対して良質なコンテンツを提供し、さらに検索エンジンに内容を正しく伝える」
ことです。
つまり、SEOにおいて、ユーザーファーストであり、検索エンジンフレンドリーであることが重要です。
検索行動をとるユーザーにとって満足感のあるコンテンツ(問題が解決できる、新しい情報を得られる、専門的な知識を得られる等)を提供できなければ、どのようなSEO対策を行っても上位表示は見込めません。
コンテンツの品質を上げ、さらにそこから ユーザーに対して役立つ分かりやすい文章にする(ユーザーファースト) 検索エンジンに対して認識しやすい文章・記述にする(検索エンジンフレンドリー) ということが重要です。

SEOの基本となるGoogleの考え方
検索エンジンは、日本においてはGoogleとYahoo!の2つの検索エンジンでほぼ9割のシェアを占めています。
Yahoo!JAPANはGoogleの検索アルゴリズムを利用しているため、しくみとしては事実上Googleの寡占状態と言えます。
つまり、検索エンジン最適化(SEO)=Google対策と言えます。
SEOを行うには基本となるGoogleの考え方をしっかりと理解しておかなければなりません。
Googleの検索に関する考え方は、「検索品質評価ガイドライン」で詳しく公開されています。
必ず内容を一読しておきましょう。
Googleの検索評価における概念で「E-A-T」と「YMYL」、「MFI(モバイルファーストインデックス)」を理解しておく必要があります。

それぞれ解説します。
Googleが最重要視する3つの評価基準「E-A-T」
E-A-Tとは、良質なウェブサイトを評価する最重要項目として3つの評価基準を定めており、それらの頭文字をとった造語です。
- E:Expertise(専門性)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trustworthiness(信頼性)
有益な目的を持つページについては、専門知識の量、権威性、および信頼性のレベルを満たしている必要があります。
E-A-TはSEOを行う上で欠かせない重要な考え方となっており、コンテンツやサイトを作成する上で、この3つの評価基準を満たしていくことで高品質なサイトとして評価されやすくなります。
YMYL
YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字をとった略語で、直訳すると「あなたのお金やあなたの生活」となり、健康的な生活をする上で重要な影響を与えるテーマのことを意味します。
YMYLに含まれるテーマは、以下のようなものを指します。
- 最新ニュースや国際的な時事問題、重要なトピック
- 法律や政治など市民権利に関わるトピック
- 高価な商品や高額なサービス等のコンテンツ
- 医療・医薬など健康に関わるコンテンツ
- 保険・金融など財産に関わるコンテンツ
- 人の集団(人種・宗教等)に関わるコンテンツ
もしあなたの管理しているサイトがYMYLカテゴリに属するテーマである場合は、専門性や信頼性の非常に高い基準を求められることになります。
モバイルファーストインデックス(MFI)
Googleはモバイルユーザーの増加に伴い、モバイル検索ユーザーとモバイルサイトの内容のミスマッチが起こらないよう、インデックス対象ページをPCページからモバイルページに移行する「モバイルファースインデックス(MFI)」を導入しました。
現在では、大部分のサイトでMFI導入済みとなっています。
そのため
- モバイルでの表示が使いやすいレイアウト(レスポンシブデザイン)になっているか
- モバイル表示スピードが速く、アクセスや表示にストレスがないか
といった利便性の高さ(モバイルフレンドリー)も評価要因となります
検索順位が決定される仕組み
SEOを行うには、実際にウェブページが検索結果に表示されるまでにどのようなしくみで行われているかを正しく理解しておく必要があります。
Googleの場合、検索順位の決定は以下のような流れで行われます。
- クローラー(Googlebot)がウェブページをクロールし、テキスト情報を読み取る
- クロールしたウェブページをインデックスする
- インデックスされたページの中から検索キーワードとの関連性の高いものを検索アルゴリズムに則りランキング表示する
いくら優れたコンテンツでも、Googlebotにクロールされず、また正しくインデックスされなければ検索結果に表示されることはありません。

クロール
クロールとは、クローラーと呼ばれるロボット(Googlebot)がウェブページを発見・巡回し、そのページの内容を読み込み、コンテンツや画像・ファイルなどを収集することです。
世界中で膨大なコンテンツが日公開される中、自身のコンテンツを見つけてクロールしてもらう必要があります。
インデックス
インデックスとは、Googleがウェブサイトをクロールし、ウェブページに記載されたテキスト、画像、動画ファイル等を検索エンジンが解析し、検索アルゴリズムに適した状態でデータベースに登録することです。
特に最近ではクロールはされるがインデックスがされないケースが増えてきています。
Googleはどのようなコンテンツでもインデックスするわけではなく、インデックスすべき品質のコンテンツであると判断されるページのみをインデックスの対象としており、その傾向が顕著になってきています。
検索アルゴリズムによるランキングの決定
クロールで収集しインデックスされたページ情報を、Googleが定める検索アルゴリズムに則って関連度が高く信頼性や品質が高いページがランキング表示されます。
検索エンジンのアルゴリズムは、200 以上の指標(ベイビーアルゴリズム)の集合体であり、それらの指標を元にページの価値を算出しランキングを決定しています。
検索アルゴリズムの5つの要素
- 検索クエリの意味・検索意図の把握
- コンテンツの関連性
- コンテンツの品質(E-A-T)
- ユーザービリティ・ページエクスペリエンス
- ユーザーの状況や環境の考慮
SEOではこれらの要素をしっかり理解した対策が重要です。
また検索アルゴリズムは常にアップデート・更新が繰り返され変化し続けています。
Mozの調査で、2009年に年間350〜400回程度(1日に1回程度)だったアルゴリズムの調整回数が、2018年では3,234回にもなっており、10年間で9倍近く増えています。
こうしたこれらのアルゴリズムの調整には大きなものから、ごく小さなものまで含まれますが、1日に9回近くの更新が行われているということになります。

SEO対策の種類
SEOには良質なコンテンツの作成からページ公開、その後のメンテナンスまで幅広い範囲で行うべき施策がありますが、SEO対策として以下の3つをしっかり理解し対策しましょう。

SEO対策の種類 | 対策の概要 |
---|---|
内部対策 |
|
外部対策 |
|
コンテンツSEO |
|
それでは一つずつ解説していきます。
内部対策
SEOにおける内部対策とは、Webページが検索エンジンに素早くクロールされ、正確にインデックスしてもらい、検索ランキングを高めるためにテーマ性を正しく評価させる施策です。
内部対策には非常に多くの施策があります。
クロールの最適化(クローラビリティの促進)に関する施策
クロールは何度も頻度高くクロールされることで正確にインデックスされます。
そのためクロールを促進させる施策を行う必要があります。
インデックス最適化に関する施策
検索エンジンにページ内容を正しく理解させるには、HTML構造や重複コンテンツ扱いされないように施策を行う必要があります。
- ページタイトルを最適化する
- 見出しタグの最適化する
- meta description(メタ ディスクリプション)を最適化する
- 内部リンクの構築
- W3Cのガイドラインに即した正しいコーディング
- canonicalタグによるURL正規化を行う
- 構造化データのマークアップを行う
W3C(World Wide Web Consortium)とは、Web技術の標準化を行う団体です。
W3CのValidatorで、正しいコーディングで作成されているかどうかチェックしましょう。
ページエクスペリエンスの改善に関する施策
SEOではコンテンツ以外に、ページスピードをはじめとしたユーザー体験の指標についても評価対象となります。
- Core Web Vitals(コアウェブバイタル)の指標によるページスピードの改善
- モバイルフレンドリー対応
- HTTPSによるセキュア通信
これらの非常に重要である内部対策の技術的な20項目のポイントについて、以下のコラムで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
外部対策
SEOにおける外部対策とは、テーマやトピックに関連のある他のサイトから被リンクを受け、クロールの促進や第三者からの評価(ページランク)を得るための施策です。
Googleは「多くのサイトからリンクされいてるサイトは良いサイトである」と考えており、被リンクを人工的でなく自然に獲得することがSEO対策として重要です。
被リンクだけでなく、ブランド名や製品名、サービス名などで好意的に言及されている情報が多くある場合は、サイテーションとして外部評価に繋がります。
このようなサイテーションを含めた外部対策による評価を得るためにも、SNSやプレスリリースなど活用し、情報を拡散しPRをし続けていくこともSEO外部対策として有効です。
コンテンツSEO
今までにも述べている通り、SEOではいかにユーザーの検索意図に対応し、明確に答えられているかが重要です。
このような検索ユーザーにとって有益な情報を提供するコンテンツを作成しSEO評価を高め検索上位を目指す手法を「コンテンツSEO」と言います。
SEOでは、ターゲットユーザーを想定しどのようなキーワードで検索され、必要とされる有益な情報をコンテンツ化することが最大のポイントです。
コンテンツの品質が不十分であれば、どのようなSEO対策を行っても上位表示を目指すことはできません。
コンテンツ作成のポイントについては後述します。
SEOにおいて欠かせないツール
具体的にSEOを管理していく上で欠かせないツールがあります。
Google Search Consoleと、Google Analytics、検索順位をモニタリングするための検索順位チェックツールです。
Google Search Console(Googleサーチコンソール)

日本では通称“サチコ”とも呼ばれている、SEO管理者には必須のWebサイト管理ツールです。 GoogleからWebマスター向けに無料で提供されており、WebサイトがGoogleからどのように認識されているか、とくに内部対策部分において詳細なデータを把握できます。
Google Analyitics(Googleアナリティクス)

通称”GA”と呼ばれている、こちらもGoogleが無料で提供しているウェブサイトのアクセス解析ツールです。
ウェブサイトへの流入がどのように発生したか、特にオーガニック流入をチェックし、検索エンジン経由から来たユーザーのアクセス状況、コンバージョン率などを分析します。
検索順位チェックツール

SEOでは、実際に対策するキーワードで検索順位がどの位置にあるのか、どのように変動しているのかを常にモニタリングする必要があります。
合わせて、ベンチマークすべき競合サイトの検索順位もチェックし、順位変動から検索エンジンの動向を読み取る必要もあります。
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SEO対策で上位表示を目指す具体的な対策ポイント
ここからは、具体的なSEO対策のやり方、上位表示のポイントとなる対策方法を解説します。
- 検索意図に捉えた有益なコンテンツの作成(コンテンツSEO)
- 正確にインデックスされるためのHTMLタグの最適(内部対策)
- 内部リンクによるテーマ性の強調(内部対策)
- 外部被リンク・サイテーションによる評価の獲得(外部対策)
- ユーザビリティ・ページエクスペリエンスの改善(内部対策)
- SEOにおけるマイナス要素を排除する(内部対策)
検索意図に捉えた有益なコンテンツの作成(コンテンツSEO)
SEOで上位表示に繋がる要素としてコンテンツの内容と品質が大部分を占めます。
上位表示のためのコンテンツ作成ポイントを参考にしてください。
対策キーワードを明確に選定する
キーワード選定はSEOを進める上で最初に取りかかるべき重要な作業です。
キーワードは、検索ニーズのあるワードなのか、ユーザーの検索状況や検索意図を踏まえコンテンツとマッチしたキーワードであるのかを精査してください。
検索ニーズの高いキーワードは競合性が高く上位表示が困難な場合もありますので、 競合性があまり高くなく、検索ボリュームがほどほどにあるキーワードが狙い目です。
また、より検索意図・目的が明確になるように、キーワードを細分化(2種類以上の掛け合わせ)しテールワード(ロングテールキーワード)にすることで上位表示が狙いやすくなります。
検索意図を捉える
検索ユーザーには必ず検索する目的(検索意図・インテント)があります。
上位表示を目指すには、検索キーワードから想定される検索意図を理解し、それらのトピックをしっかり押さえたコンテンツにしなければなりません。
関連トピックを網羅する
コンテンツの主題を説明するためには、かならず関連するトピックがあります。
評価されるコンテンツは、関連トピックを抜け漏れなく網羅し、十分に掘り下げて説明された専門性の高いものです。
独自データなど一次情報を含めオリジナル性を高める
寄せ集めのコンテンツでは評価されません。
Googleが重要視するE-A-Tの「Expertise(専門性)」の評価基準を満たす必要があります。
検索ユーザーに必要な情報がまとめられ、さらに独自データや独自の見解、圧倒的な情報量など、他社が真似できない要素を追加してください。
競合サイト(上位サイト)と比較して、情報が網羅されたコンテンツである必要があります。
Googleは質の高いサイトの基準として23項目のポイントを明示しています。
これらの項目を自サイトの対して、一つひとつ再確認し、品質の高いサイト作成をしてください。
コンテンツの信頼性を担保できる情報を明記する
コンテンツが優れた内容であっても、本当に信頼できる情報なのか、あるいは著者やウェブサイトの運営者は信頼できる人物や企業なのかを判断できる必要があります。
先に述べたE-A-Tにおける、「Trustworthiness(信頼性)」は年々高まっており、質の高いコンテンツでも、誰が発信しているのかが重要視されます。
著者のプロフィール情報や企業情報、実績など信頼性を担保できる情報をしっかり明記しましょう。
YMYLカテゴリに属するコンテンツの場合は、特に重要視されます。
過去記事をリライトする(最新情報へのアップデート)
検索順位が下落する要因の多くは、検索エンジンのアルゴリズム更新によるものだけでなく、検索意図や検索トレンドが変化することで、コンテンツと検索評価トピックに乖離が生じることにあります。
コンテンツ内に古くなった情報や、関連度が低くなった情報が存在すると、検索評価にネガティブに働く場合や、正しい評価を得られにくくなります。
過去記事のリライトやメンテナンスを行い、コンテンツを高品質にアップデートし続けるようにしましょう。
SEO対策において、コンテンツリライトは非常に有効であり検索順位アップにつながる即効性のある施策です。
正確にインデックスされるためのHTMLタグの最適化(内部対策)
価値の高いコンテンツを作成しても、それが正しくHTML化されていなければ検索エンジンに評価してもらえません。
Googleは、SEO対策の技術的な方法を「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」として公開していますので目を通しておきましょう。
検索エンジンにページの内容を正確に伝えるには、的確なHTMLタグを使ったコーディングを行う必要があります。
ページタイトルを30文字前後で的確に記述し、セクションごとに見出しや画像、リスト、テーブルなど、検索エンジンが正しく理解できる文書構造で記述するようにしましょう。
SEOに効果的なHTML記述ポイント
- ページタイトルを最適化し、キーワードを含ませる
- トピックごとにセクションを分ける
- 見出しタグ(hタグ)の順番は、文書構造を守って正しい階層にする
- 要点を絞って箇条書き(リスト形式)にする
- 情報のまとまりは表組み(テーブル形式)にする
- CSSは外部ファイルに記述する
- リンク<a>タグは、アンカーテキストにする
- 画像にはalt属性を記述する
- 構造化データをマークアップする
長い文章をダラダラと書くのではなく、要点を絞って箇条書きにしたり、内容を表組みに整理したりして、HTMLタグが持つそれぞれの役割を的確に活用し、ユーザーに対しても検索エンジンに対しても理解しやすいコンテンツにしてください。
内部リンクによるテーマ性の強調(内部対策)
内部リンクはページタイトル同様、SEO内部施策においてとても重要な要素です。
内部リンクを適切に設置することで以下のメリットが得られます。
- コンテンツ同士の関連性が高まることでテーマ性が強調され評価されやすくなる
- クローラーがサイトの各ページへ巡回しやすくなる
- 必要なページへ移動する手助けとなりページ滞在率・回遊率が上がる
コンテンツに関係のあるページへのリンクは、ユーザーの情報閲覧の手助けとなるばかりでなく、クローラビリティを促進する効果もあります。
さらに、SEO効果を最大限に高める内部リンクの設置方法は、コンテンツ内からのテキストリンクです。
文脈に沿って必要なページへ内部リンクを構築することで関連度の向上につながり、トピックを強化します。
外部被リンク・サイテーションによる評価の獲得(外部対策)
外部被リンクは、クローラビリティの要素だけでなく、ページランクの高まりによるSEO評価(ランキングシグナル)の改善に大きく影響します。
また,、Googleが重要視するE-A-Tの「Authoritativeness(権威性)」の向上に繋がります。
ただし、外部リンクはナチュラル(自然に貼られたリンク)なものである必要があり、自作自演や購入リンクなどの不自然なリンクは、ガイドライン違反となり不正行為とみなされ、ペナルティの対象となります。
また、外部リンクは何でも良いというわけではありません。
- テーマやトピックの関連性が高いサイトから参照されていること
- 有効なリンクタグ(aタグ)で書かれており、nofollowなどのrel属性の記述で書かれていないこと
に注意が必要です。
外部リンクを集める方法の例
前提として外部リンクを集めるには、自サイトのコンテンツが専門性のある第三者に紹介したいと思われる価値ある良質なページである必要があります。
まずはサイトの品質を高めることに専念してください。
- コンテンツをSNSやメルマガなど拡散する
- プレスリリースを活用する
SNSからの直接なリンクはnofollow属性のため被リンク対象となりませんが、多くのユーザーに情報を届けることで、第三者から紹介してもらえる可能性が高まります。
コンテンツが自社の一次情報となるような有益な情報はプレスリリースを出すことで多くのマスメディアに取り上げてもらえる可能性が高まります。
ブランド名やサービス名で言及されることでサイテーション評価につながり指名検索が増えやすくなります。 ブランド認知向上も、外部対策として重要です。
ユーザビリティ・ページエクスペリエンスの改善(内部対策)
ページエクスペリエンス(Page Experience)とは、ウェブページの見やすさ、読みやすさ、操作性や表示速度など、ユーザー体験全体を評価するシグナルです。
検索ランキングに影響を与えるシグナルとして2021年8月にすべてのサイトへ導入されています。
Googleは、関連性が同程度のページが多数存在する場合は、ページエクスペリエンスの指標が一段と重要になると言及しています。
つまり、検索上位を目指すにはページエクスペリエンスの向上は欠かせない指標となっています。
※自サイトのページエクスペリエンスは、Google Search Consoleから確認できます。
ページスピードを改善する
Googleはページの読み込み・表示速度をできるだけ速くするように推奨しており、Core Web Vitals(コア・ウェブ・バイタル)を具体的なランキング要因として評価導入しています。(2021年9月に導入完了)
表示が速いページはUX(ユーザー・エクスピリエンス/ユーザー体験)が向上するため、離脱率の低下やコンバージョン率の向上など、多くのメリットが得られます。
特にモバイルではより一層のスピードが求められます。
ページスピードを速くすることは、結果的にSEOで成果を上げることに大きくつながります。
ページスピードの改善方法の主な方法は以下となります。
画像ファイル形式は進化を続けており、最近ではAVIFなどJpegと比較して95%以上のサイズ削減が可能かものもあります。
- 画像ファイル、JavaScriptやCSSファイルを圧縮し軽量化する
- 次世代画像ファイル形式(WebP/AVIF)を活用する
- 画像読み込みを遅延させる
- imgタグには、width/heiht属性を記述する
- ブラウザキャッシュを活用する
- AMPを活用する
ページスピードのチェックはGoogleが提供している「PageSpeed Insights」を利用してください。
SEOにおけるマイナス要素を排除する(内部対策)
SEO対策は検索エンジンに評価されやすいように最適化することが重要な対策ですが、マイナス要素やネガティブ要因になる部分を排除することも大切です。
SEOにおいて除外すべきマイナス要素は以下なります。
- 重複コンテンツを作らない、量産しない
- 低品質コンテンツをインデックスから除外する
- 孤立ページやリンク切れ(デッドリンク)をつくらない
重複コンテンツを作らない、量産しない
重複コンテンツとは、サイト内(同じドメイン内)において内容が同じ、もしくは非常に似ているもの(類似コンテンツ)です。
検索エンジンは、よく似たコンテンツがある場合、どちらを評価すべきかわからなくなってしまい(評価分散)、結果として評価されなくなる場合があります。
予め重複や類似コンテンツとして判断して公開している場合は、URL正規化を行い、検索結果に表示すべき正規ページを検索エンジンに伝えておきましょう。
コンテンツを制作する場合、多くの人が好き勝手に作成すると、似たようなコンテンツが量産されてしまい、評価されないサイトになる危険性があります。
全体をディレクションする立場の人を必ず配置し、コンテンツがどのページと関連して存在しているか全体を理解しながら重複コンテンツを量産しないように気をつけて運用する必要があります。
低品質コンテンツをインデックスから除外する
低品質コンテンツとは、情報量(文字数)が少なく他のページに比べてそれほど重要ではないページ、またはユーザーに対して検索結果に表示させる必要のないページを指します。
低品質に該当しないページを作ることが基本ですが、コンテンツとして必要な情報量が少ないページも存在します。
低品質コンテンツに該当しそうなページは「noindex処理」することでインデックスから除外し、サイト全体のインデックスされたページの品質を保ちます。
孤立ページやリンク切れ(デッドリンク)をつくらない
孤立ページとは、ページがどこからもリンクされていないページです。
リンクさせない理由があれば問題ありませんが、リンクされていないことで検索エンジンから見つけられにくく、結果として重要性が低いページとみなしインデックス除外の対象となります。
検索ユーザーに対して必要なページであれば、内部リンク構築を見直しましょう。
また、ウェブサイトを運営していると、古いページを削除したり、URLを変更したりすることがあります。
その結果、気づかないうちに内部リンクがリンク切れとなり、それが放置されがちです。
リンク切れは、ユーザビリティにもクローラビリティにも悪影響を及ぼし、放置しておくことは最終的にSEO評価の毀損につながるため気をつけてください。
関連記事:内部リンクとは?内部リンクの注意点
SEO対策でやってはいけないこと
SEOは過去、検索エンジンを騙す行為(ブラックハット)で検索上位を獲得できた時期がありましたが、現在ではパンダアップデート、ペンギンアップデートにより劇的にアルゴリズムが改善されました。
Googleはウェブマスター向けガイドラインで、検索から除外されるペナルティにつながる不正行為について述べています。
ブラックハットにつながるSEOの例として以下のものが挙げられます。
- リンクプログラム(リンク購入)への参加
- 検索エンジン向けたページを表示するクローキング
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- 誘導ページ
- コピーコンテンツ
- キーワードの詰め込み
現在はこのようなガイドラインに沿わないSEO手法はペナルティとなり、検索結果に永久に表示されなくなる可能性がありますので、絶対に行わないようにしてください。
正しい知識を持って、ユーザーに最大限の価値提供できるサイトづくりに専念してください。
2022年以降の最新のSEO対策の傾向
2022年8月後半から9月にかけ、Googleのコアアルゴリズムアップデートが数回行われました。
- 2022年8月25日 Helpful Content Update(ヘルプフルコンテンツアップデート)のリリース
- 2022年9月12日 Goolgeコアアップデートのリリース
- 2022年9月20日 商品レビューに関するアップデート
Googleは常にユーザーに対する検索品質を向上させるためアルゴリズムを改良しアップデートをしています。
Helpful Content Updateは、ユーザーの役に立つ満足度の高いコンテンツを評価し、検索エンジン対策に焦点を当てたトラフィック目的のコンテンツの評価を下げるアップデートです。
これらのアップデートにより具体的に評価が下がったサイトは、独自のオリジナルトピックを持たず、公式情報を引用、転載しているようなサイト(歌詞、辞書、取扱説明書等)に多く見られています。
Googleは常に検索ユーザーに付加価値を提供する独自のコンテンツを評価しており、これらの品質がさらに重要視される傾向はこの先も変わりません。
SEOでは常に「ユーザーに役立つコンテンツとは何か、必要とされる情報は何か」を模索し、独自の見解で述べていくことが、今まで以上に重要となっていきます。
まとめ
SEOを行う上で多くのポイントを説明しましたが、常に以下の2つの視点でウェブサイトをチェックするようにしてください。
- ユーザーが求める検索意図を明確にした、関連性の高い情報を提供できているか
- そのページはユーザービリティ高く、高品質な検索体験を提供できているか
このようにGoogleの方向性に合った正しいサイト制作とユーザビリティの高いサイト設計を行っていれば自然とSEO評価を受け順位アップが見込めるようになります。
SEO(検索エンジン最適化)には即効性のある施策はありませんが、地道にコツコツ積み上げることで大きな成果をもらしてくれます。
月額500円から使える!
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