URLの正規化・canonical属性とは? <link rel=”canonical”>タグの仕組みと使い方

2016/06/17
  • SEO

SEO内部対策のひとつ「インデックス最適化」の基本となるcanonical属性タグを利用した「URLの正規化」を行う必要があります。

このURLの正規化処理をしていない場合、せっかく良いコンテンツを作成しても、複数の異なるURLで同一のページを閲覧できる状態となり、場合によっては重複コンテンツとみなされてマイナスの評価を受ける可能性があります。

検索エンジンにウェブページを正しくインデックスさせなければ、せっかく時間をかけて作り上げたコンテンツもSEO評価が受けられず、検索順位が上がらないといった残念な結果となってしまいます。

ここでは、URL正規化の仕組みと、canonical属性タグの使い方と注意点を解説します。

1.URLの正規化とは?

検索エンジンはURL単位でページを認識しています。
そのため、全く同じコンテンツであっても、URLが少しでも異なれば別ページとして扱われます。

例えば、Gyro-n SEOページのURLはこちらですが、

https://www.gyro-n.com/seo/

下記のような異なるURLでも同じページを表示できるようになっています。

http://www.gyro-n.com/seo/
https://gyro-n.com/seo/
https://www.gyro-n.com/seo/index.html
https://www.gyro-n.com/seo/?ref=ad

異なるURLでも同じページを表示

URLの表記違いでも表示されるページは同じ

サイト運営者からすれば、httpsかhttpか、wwwが付くか付かないか、index.htmlを省略するかしないか、などは単なる記述の違いであって一つのウェブページを指すものですし、コンテンツに影響のないクエリなども特に意識するものではありません。

ですが、検索エンジンは全てのパターンのURLを別のページとして認識し、インデックスします。

検索エンジンに別ページとみなされるURLの例

検索エンジンに別ページとみなされるURLの例

検索エンジンは、それぞれ異なるURL(=別ページ)なのに内容が同じ場合は、重複コンテンツやミラーコンテンツであると判断し、このページに大きなマイナス評価を与えます。

またそれぞれ異なったURLに被リンク(外部リンク)が貼られた場合も、リンク評価がそれぞれに分散してしまい、せっかく被リンクを獲得したコンテンツの評価が統一されないため、検索順位アップは見込ません。

合計3つの被リンクを受けても、各ページ1つの被リンクとして個別に評価されるイメージ図

異なる表記のURLにそれぞれ被リンクを受けても、個別に評価されるため評価が分散してしまう

このため、同一のコンテンツが複数のURLで閲覧できる状態になっている場合、検索エンジンがインデックスするべきURLを統一させておく必要があります。
この施策を「URLの正規化」と呼びます。

オリジナルページに3つの被リンクが集約され評価されるイメージ図

URLの正規化をしておくと、個別に異なるURLの被リンクも統一したURLに集約され評価される

2.canonical属性タグを使ったURL正規化

canonical(カノニカル)属性とは、Google、Yahoo!、MSNなどの大手検索エンジンがサポートするURLを正規化するためのタグです。
linkタグのcanonical属性<link rel=”canonical”>を、ウェブページのheadタグ内に記述します。

記述例
<link rel="canonical" href="正規ページURL">

この記述により、canonical指定をしたURLを正規ページとしてインデックスするように検索エンジンに伝えることができます。
URLの表記違いが発生しても、インデックスへの悪影響、SEO評価の分散は回避できます。

3.canonical属性タグを記述する場合の注意点

<link rel=”canonical>タグは間違った利用をすると検索順位に多大が影響がでます。よく理解して記述してください。

3-1.URLの記述を間違えない。人為的ミスをなくす

誤ったURLをcanonicalに記述してしまうと、その誤ったURLが正規ページとしてインデックスされ、検索結果に重大な影響がでてしまいます。

特にそのURLがエラーページや404、ソフト404ページであると一切のコンテンツがインデックスされなくなってしまうばかりか、サイト全体の評価にも悪影響が出ることもあり得ます。
記述を間違えていないか入念に確認しましょう。

特にページ数が膨大なウェブサイトの場合は、手動での記述は避け、できるだけCMSなどの管理ツールで自動的に記述させることが望ましいです。

3-2.URLの記述は絶対パスを利用する

URLの記述は必ず、絶対パス(フルパス)を使用しましょう。

相対パスの記述もcanonicalのレギュレーション上は可能ですが、httpとhttpsとの区別ができないなどの問題もあり、正確な正規化には問題もあるので絶対パスを使用するようにしましょう。

3-3.body要素に記述しない

<link rel=”canonical">はhead要素内に記述します。
body要素内に記述しても検索エンジンに処理されませんので注意してください。

4.301リダイレクトを利用したURLの正規化

<link rel=”canonical">で、検索エンジンに対してインデックスされるURLは統一されますが、

  • index.htmlのあり・なし
  • wwwのあり・なし
  • URL末尾のスラッシュのあり・なし

などの、同一ページのURLのバリエーションは、
できれば「301リダイレクト」を利用して正規化しておくことを推奨します。

Gyro-nサイトの以下のURLをクリックしてお試しください。

それぞれの表記が異なるURLでページを表示しても、ブラウザのURL欄には正規URLが表示されると思います。

いずれのリンクをクリックしても、ブラウザのアドレスには、「https://www.gyro-n.com/」と表示されます。

これは、301リダイレクト(恒久的な転送)で、統一したURLへリダイレクトさせることで正規化を行っています。

こうすることで、ブラウザのアドレスには統一したURLが表示されるため、他サイトから被リンクを張ってもらえる際にも正規URLが使われることになり、より間違いのないURL統一が図れます。

具体的な301リダイレクトの設定方法は、.htaccessを使うなどいくつかの方法がありますがここでは割愛します。
ご利用のWebサーバーなどの環境によっては利用できない場合もあります。

301Redirectを使ったURLの正規化のイメージ図

301Redirectを使ったURLの正規化

5.wwwのあり・なしの正規化

wwwのあり・なしの正規化は、前述のcanonicalや301リダイレクトでも可能ですが、Google Search Consoleから簡易に正規化することができます。

wwwのありとなし、どちらを選択するのかは、サイトのブランディングにより異なります。
どちらが良いということはありません。

Google Search Consoleの「サイト設定」、「使用するドメイン」から「wwwあり・なし」、どちらのドメインを利用するか設定します。

検索結果プレビュー画面

Google Search Consoleの「サイト設定」、「使用するドメイン」から設定します

6.スマートフォンサイトのURL正規化

GoogleはWebサイトがモバイルフレンドリーかどうかを評価指標に入れると発表しており、スマートフォンサイトは、レスポンシブデザインを推奨しています。

レスポンシブデザインは、同じURL・同じHTMLソースを使い、表示だけを画面の幅に合わせてを切り替えるため、Googleにとってはクロールのリソースを無駄に消費せずに済むというメリットも存在します。

とはいえ、全てのサイトをレスポンシブデザインにしなければならないわけではありません。

SEOを意識することも重要ではありますが、同様に、あるいはそれ以上にサイトユーザーに提供するUXやサービス、コンテンツも重要です。
サイトのサービス内容やユーザーのペルソナによってはレスポンシブデザインでない方が適切な場合もあります。

実際、PCサイトとスマートフォンサイトを異なるURLで運用しているサイトも多くあります。

その場合は、alternate属性を利用し、それぞれに対応するPCサイトのページとスマートフォンサイトのページとの関係性をGoogleに伝えるアノテーションの処理が必要です。

PCサイトとスマートフォンサイトで異なるURLを持つ場合の例

PCサイトとスマートフォンサイトで異なるURLを持つ場合の例

記述例

それぞれのURL
PCサイト: https://www.gyro-n.com/sample/xxxx.html
スマートフォンサイト:https://m.gyro-n.com/sample/xxxx.html

PCサイト側の記述

<link rel="canonical" href="https://www.gyro-n.com/sample/xxxx.html">
<link rel="alternate" media="only screen and (max-width: 640px)" href="http://m.gyro-n.com/sample/xxxx.html">
※max-widthの数値は、スマートフォンサイトを見せる対象となる画面の最大幅を指定します。

スマートフォンサイト側の記述

<link rel="canonical" href="https://www.gyro-n.com/sample/xxxx.html">

※アノテーション処理は必ずページごとに個別に対応するコンテンツが存在するページを指定してください。
PCサイトの各ページから一律でスマートフォンサイトのトップページを指定するなど、特定のページに集約させない。

すでにPCサイト、スマートフォンサイトを別々に運営している場合はこのようなアノテーション処理での対応が現実的です。

しかし、新たにウェブサイトを構築する、もしくは大がかりなリニューアルをする際は、レスポンシブデザインやUA(ユーザーエージェント)による切り分けなど、スマートフォンサイトを別URLで表示する必要がないように設計しておくことで、URLの構成もシンプルになり、アノテーション処理といったURLの正規化対応は必要なくなります。

7.Gyro-n SEOでcanonical属性タグをチェックする

インハウスSEO担当者向けSEOツールのGyro-n SEOでは、ページ分析機能からcanonical属性、アノテーション処理を利用している場合はalternate属性のチェックが可能です。

筆者は過去に、canonical指定したURLの記述ミスがあり、SEO順位が上がらないという大きな失敗の経験があります。
このようなことがないよう、手動対応している場合はしっかり確認するようにしてください。

Gyro-n SEOのページ分析機能でcanonical属性をチェック

Gyro-n SEOのページ分析では、head要素内の記述に関する情報を確認することができます

8.canonical属性タグの効果的な使い方

canonicalを使うべきシーンについて解説します。

8-1.ABテスト(スプリットテスト)を行う場合

ABテストでは、ほぼ同じページ内容で、見出しのキャッチフレーズや画像、その他一部だけを変更している場合がほとんどです。

検索エンジンはこうしたテスト用に作成したページも別ページとして構わずインデックスしてしまうため、オリジナルページのURLに正規化しておく必要があります。
※テストページをnoindexにする処理でも重複コンテンツ化は避けられます。

8-2.広告用ランディングページを利用する場合

ウェブサイトはあるが、広告用に1枚ランデングページ(LP)を別途作成しマーケティングを行う場合があります。

広告用LPのコンテンツがウェブサイト本体とほぼ同じだと、重複コンテンツとみなされる可能性があります。
この場合もcanonicalによる正規化、またはnoindex処理をしておくと良いでしょう。
※外部から被リンクを受けている場合は、noindexではなくcanonicalによる正規化をしておくことが良いでしょう。

8-3.重複ページ・類似コンテンツが存在する場合

ECサイトなどによくあるパターンですが、同じ商品の色違いやバリエーションごとにそれぞれ別ページを用意しているが写真など一部の細かいコンテンツが異なるだけで、ページの内容はどれもほとんど同じ、というケースがあります。

これも、そのままでは重複ページとみなされてしまうため、canonical属性を使って一つのページにURLを正規化しておく必要があります。

重複ページ・類似コンテンツが存在する場合

カラーやバリエーションの異なるだけの重複コンテンツには、1つのページに正規化しておく

SEOの内部対策は検索エンジンに対して

  • Webサイトへクロールしてもらいやすくする
  • きちんとインデックスさせる
  • コンテンツを適切に評価してもらう

ことが重要です。

canonicalによるURL正規化は、Webページを正確にインデックスさせるためのSEO内部対策の基本となります。

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