検索ボリュームをチェックするには? キーワード分析のポイント

SEOを行うフローの中で最初のポイントはキーワード選定です。
しかし、ターゲットキーワードを選定する場合、そのキーワードはニーズが高く人気のキーワードでなければ、上位表示に成功したとしてもサイトへの流入(トラフィック)が見込めません。
キーワードの選定にはまず、そのキーワードがどれくらい検索されているか(検索ニーズが高く、人気があるか)を調べる必要があります。
ここでは、キーワード分析を行う場合の検索ボリュームの調べ方、Gyro-nを活用した分析の方法と考え方について解説します。
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1.キーワード検索ボリュームとは?
検索ボリュームとは、あるキーワードが検索エンジンから月間、どのくらい検索されているか平均検索回数の値です。
検索ボリュームが大きいほど、ニーズが高く人気のキーワードであり、上位表示に成功するとアクセスが安定的に見込め、流入パフォーマンスが期待できます。
ただし、人気のあるキーワードは、SEOの上位表示の難易度が高くなり傾向があります。
2.検索ボリュームの調べ方1:キーワードプランナー
検索ボリュームを調べる方法は、無料から有料のものまで多くありすが、一般的にはGoogleが提供しているキーワードプランナーを利用します。
キーワードプランナーは、Google広告を出稿する場合に参考となるツールとなります。
そのため、広告用アカウントを登録する必要があります。
無料アカウントでも利用は可能ですが、現在、無料では検索ボリュームが大まか数値として表示されあまり参考にできない数値となります。
以下のコラムで、キーワードプランナーでの検索ボリュームチェック方法を解説しています。
3.検索ボリュームの調べ方2:Gyro-n SEOの検索ボリューム機能
Gyro-n SEOでは、登録したキーワードの検索順位を取得しますが、合わせて検索ボリュームや年間のトレンドなど幅広いデータを取得します。
表示するには、「順位チェック」画面の「検索ボリューム」タブをクリックします。
登録したキーワードのGoogle検索順位と、検索ボリューム関連項目が表示されます。
※MEO機能では、地域ごとの検索ボリュームの数値も取得できます。
Gyro-n SEOの検索ボリューム機能
4.Gyro-n SEOで取得できる検索ボリュームのデータ
Gyro-nで取得できる検索ボリュームのデータは、以下の4つの項目です。
- 月間検索数(検索ボリューム)
- 年間トレンド
- 広告クリック単価
- 競合性
それぞれの項目の内容を以下に説明します。
4-1.月間検索数(検索ボリューム)
登録したキーワードの月間検索数(平均)を表示します。 この数値は、日本で検索された数値となります。グローバル検索ではありません。
※数値があまりにも少ない場合は、ハイフン表示(−)となります。
4-2.年間トレンド
月間検索数が、1年間でどのくらい増えたか、もしくは減ったか、増減率を表示します。 トレンドがプラスのキーワードは検索ニーズが増えているキーワードとなります。
逆にマイナス表示のキーワードは、人気度が減少している可能性があります。
4-3.広告クリック単価
Google広告で出稿した場合のクリック単価(CPC)です。日本円で表示しています。
こちらも数値は、日本で広告を出稿する場合の単価となります。
単価が高いほど人気のキーワードとなります。
4-4.競合性
Google広告で出稿した場合の広告主の多さなど、そのキーワードを狙う競合の強さを相対的に算出した数値です。
数値が高いほど、競合が多く人気のキーワードであり、SEO対策の難易度も高いと言えます。
5.検索ボリュームデータの見方、考察のポイント
検索ボリュームのデータと検索順位をあわせて確認することで、キーワードの持つ潜在的なパフォーマンスに対して、自社のSEO対策の現状が読み取れます。
パフォーマンスの最大化につなげるために、優先度の高いキーワード、ニーズが減少しているキーワードを分析し、SEO対策を行うべき優先キーワードを洗い出します。
5-1.検索ボリュームから順位状況をチェック
検索ボリュームを降順にソートすることで、登録したキーワードの人気度が高い順に表示されます。
それらのキーワードでどのくらい順位アップができているか、上位表示に成功しているか確認してください。
検索ボリュームから順位状況をチェック
例えば、キーワード「デジタルマーケティング」は、検索ボリュームが高く人気ワードと言えますし、年間トレンドも49%と比較的ニーズの高まりのあるキーワードです。
キーワードとしてはビッグキーワードの部類になるため上位表示の難易度は高くなりますが、関連トピックを増やすことでランキングを狙うべきでしょう。
次に、「Googleアップデート」や、「YMYL」といったキーワードは、ミドルキーワードの部類となり、ある程度のボリュームとトレンドもあります。
競合性も低いため、上位表示の難易度はそれほど高くないと言えるため対策することで一定の流入アクセスの見込みがあるといえるでしょう。
そのため、自社コンテンツにそれらのトピックがない場合は、作成し流入へ結びつけていくことが新しい流入アクセスとなり、流入パフォーマンスの拡大に繋がります。
5-2.年間トレンドから順位状況をチェック
年間トレンドを降順にソートすることで、登録したキーワードの高いニーズ順に表示されます。
それらのキーワードで、検索ボリュームが一定数あるキーワードの順位状況をチェックしてください。
検索ボリュームの年間トレンドから順位状況をチェック
例えば、「Googleマイビジネス」や「MEO」などのキーワードはトレンドが高く、ニーズがとても高まっているキーワードカテゴリと言えます。
反対に、「Criteo」「データフィードツール」といったカテゴリは、検索ニーズが減少していると言えます。
その分野のニーズや勢力図に変化が現れていると言えます。
6.ローカルSEO/MEOに役立つ検索ボリュームのチェック方法
通常、検索ボリュームは、日本国内での相対的な人気度、ニーズを表す数値として判断しますが、Gyro-nのMEO機能では、特定の地域(市区郡レベル)での検索ボリュームをチェックできます。
特にローカルSEO施策をする上で、検索キーワードがその店舗の商圏内でどれくらいニーズがあるのか?
商圏内でも特に検索ニーズの高いエリアはどこなのか?
といった、ターゲット地域における検索ボリュームを調査し、MEO施策に役立てることができます。
例えば、同じラーメンというキーワードでも、東京都の各エリアで調査すると、新宿区や港区が圧倒的に検索ボリュームが高く、豊島区や品川区と比較しても、約2倍の検索ニーズがあります。
たとえ、自店舗がそのエリアでなくても、いかに検索ニーズの高いエリアで次店舗のプロモーションや、認知度アップなど、オンライン・オフライン問わず、ローカルマーケティング施策を戦略として行う必要があります。
検索ボリュームのデータ更新
Gyro-nで表示されている検索ボリュームの各項目の値は、約1ヶ月で更新されます。
※医療・医薬・ヘルスケアのカテゴリに関するキーワードは一部データが取得できないものがあります。