評価分散シグナルの使い方とポイント
検索順位をチェックしていて、なかなか順位が安定しない?
順位変動はしているが、上がったり下がったりを繰り返し一向に順位アップしない!
と思うことがよくあります。
検索順位が上昇しない要因はさまざまで、SEOに明確な答えはありませんが、 ランキングが伸びない状況やパターンはいくつか考えられます。
今回はその一つ「評価分散シグナル」について説明します。
評価分散シグナルとは?
評価分散シグナルとは、Gyro-n SEOで表現している言葉であり、一般に使われている定義された言葉、SEO用語でもありませんのでご注意ください。
キーワードに対する検索結果は、一般的に一つのドメインから1ページの検索結果を表示する傾向にあります。
この検索結果ページ数を「ランクインページ数」と呼んでいます。
特にGoogleでは、検索結果において多くのウェブサイト(ドメイン)を表示し、検索結果が一つのウェブサイトで占有されてしまう、偏ってしまうことで、ユーザーの検索体験を損ねないようにされています
しかし、キーワードによっては、ランキングページが複数(2~3ページ程度)検索結果に表示される場合があります。
ランクインページが複数表示されるということは、検索エンジンがそのキーワードに対してユーザーに提供する価値のある情報と判断した結果、複数表示となっている場合が多いのですが、 中には、検索エンジンがそのドメイン内のページのどちらを検索結果としてユーザーに提供すべきか、評価が定まっていない可能性もあります。
複数ページが表示されていても、上位にランキング(1ページ目)されている場合にはそれほど問題がありませんが、検索結果の2ページ目や3ページ目(10~30位程度)あたりで複数ページランキングしている場合は、少し注意が必要です。
この場合、どちらのページもキーワードに対するコンテンツ内容が似ており、重複コンテンツと認識されてしまっている可能性があります。
この場合の特徴として、検索結果ページが、交互に入れ替わる場合があります。
この、検索結果ページの順位が入れ替わる状況を、「評価分散シグナル」として、Gyro-n SEOではチェックできる仕組みになっています。
評価分散シグナルが発生すると?
検索順位の入れ替わりが発生すると、以下のようにキーワード詳細エリア内のグラフに 縦の点線が表示され、マウスオーバーすると、どのページが入れ替わったのかページタイトルを確認することができます。
※このシグナルが発生すると、Gyro-n SEOのアラート通知メールで送信されます。
上記の図では12/13にランキングの入れ替わりが発生し、その前後にも入れ替わりが発生しております。
検索順位は安定せず伸びておりません。
12/13の検索結果(SERPs)プレビューを同時にチェックすると、
図のように、ランクインページが2ページあります。
(右側にランキングしているウェブサイトの順位が表示されており、12位と13位にGyro-nサイトが2ページあります。)
さらに前日の12/12の検索結果プレビューも確認すると 、
このように、2つのページの検索順位が交互に入れ替わっていることが確認できます。
(前日と順位が逆になっています)
この場合の考えられるポイントとしては、このキーワードに対して、どちらのページをユーザーに提供するべきか検索エンジンの評価が定まっていない。
または、どちらのページも評価が同じくらい(均等)と考えられ、重複ページとは言わないまでも、キーワードテーマやコンテンツ内容が似ていると判断されている。
つまり、評価が分散している可能性があります。
この場合の対処としては、 キーワードに対するテーマ・コンテンツが似ていると考えられるので、このキーワードに対して、
検索結果に表示したいページのキーワードに対するテーマ性を強め、表示したくないページのキーワードテーマを弱める
というように、テーマバランス(キーワードの配置バランスや内部リンクなど)を調整し、検索エンジンがテーマを区別しやすいようにチューニングする必要があります。
※キーワードの配置バランス(出現率)など、Gyro-n SEOのテキスト分析機能でチェックすることが可能です。
コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングにおいて、コンテンツを追加、拡大していく仮定で、似通ったウェブページが出来てしまうことは避けられません。
このように、Gyro-n SEOの検索順位チェック機能を利用することで、検索エンジンの評価シグナルをチェックしながら、コンテンツのチューニングを繰り返し、ユーザーに対しても、検索エンジンに対しても認識・区別しやすいコンテンツにしていくことが、検索順位アップの施策に欠かせません。