クロスドメインのサイトではこう使おう!Google Analyticsログ解析の設定のポイント

2014/06/25
  • インバウンドマーケティング

Google Analyticsでのログ解析を導入してサイトを運営されているweb担当者の方も多いかと思います。

通常の導入方法としては、Analyticsの管理画面上でトラッキングコードを取得し、それを運営しているサイトのすべてのページの<head>タグ内に埋め込むことで完了しますが、クロスドメインでサイト運営を行っている場合はこれでは不十分です。

クロスドメインというのは、ドメインが二つ以上にまたがっている状態を指します。

具体的な例ですが、例えばASPのショッピングカートを利用して、ECサイトを運営しているような場合などが挙げられます。

ASPから独自ドメインが提供されている場合はいいのですが、カートの機能の部分のみそのASPのドメイン上に展開されているような場合です。

この場合、運営しているショップのドメインが「example.com」、カート機能の部分のみ「sampleshop.com」だったりします。会員登録・メルマガ登録・問合せフォームなどを別ドメインのASPに持っている場合も同じパターンです。

もしくは、実際には一体となったサイトとして運営はしているものの、製品紹介ページではその製品に合わせたドメインになっていたり、対象となる国ごと・言語ごとなどにドメインを分けていたりする場合も考えられます。

いずれにしても、共通するのは、実質的に同じサイトでありながら、場所によってドメインが分かれているサイト、というのが、ここで言うクロスドメインサイトの定義となります。

通常のAnalyticsの設定では、一つのAnalyticsのIDに対して一つのドメインとなりますが、これではクロスドメインサイトの場合、exapmple.comのページからランディングして、sampleshop.comのショッピングカートで決済を終えたユーザーの場合など、途中でドメイン(AnalyticsのID)が別のものに切り替わってしまうため、コンバージョンの計測が正しく行えません。
そのため、Google Analyticsの導入に際しては、正しくクロスドメインの設定を行う必要があります。

クロスドメインの設定Step 1:トラッキングコードの取得

まず、Google Analyticsのプロファイルを作成し、トラッキングコードを取得します。ここに関しては、クロスドメインであろうとなかろうと同じです。

ドメインは複数になりますが、User-IDは統一しないと正しくログ解析ができないので、プロパティは必ず一つのものを使用します。

クロスドメインで解析しつつも、ドメインごとの集計も必要な場合は、プロパティではなくビューを分ける方法を使います。

Google Analyticsのトラッキングコードは以前ではga.jsというものが使われていて、任意でUniversal Analytics(analytics.js)を選べるようになっていましたが、今ではすべての新規プロファイルがUniversal Analyticsで作成されます。

今回ご紹介するクロスドメインの設定方法はUniversal Analyticsを使った場合ですので、従来のga.jsもしくはdc.js(ディスプレイ広告向け機能が使えるトラッキングコード)を使っている場合の手順は異なります。

以前のUniversal Analyticsですとディスプレイ広告向け機能が使えなかったため、dc.jsを使っていた場合はUniversal Analyticsへの移行を見合わせるべき理由があったのですが、現在ではディスプレイ広告向け機能もUniversal Analyticsで提供されていますので、クロスドメイン対応を行う場合はUniversal Analyticsへのアップグレードを推奨します。

アップグレード自体はAnalytics管理画面のプロパティ設定にある「ユニバーサルアナリティクスアップグレード」から申請を行い、数日待つ必要があります。アップグレード完了後、従来のga.js、dc.jsのトラッキングコードをanalytics.jsトラッキングコードに差し替える必要があるので、アップグレードを待っている間にトラッキングコードの準備を済ませましょう。

さて、UAのトラッキングコードは、Analytics管理画面のプロパティ→トラッキング情報→トラッキングコードから取得できます。
以下はGyro-nサイトの場合ですが、このようなトラッキングコードになっていると思われます。
※必ず、Google Analyticsで発行されたトラッキングコードを利用してください。

<script>
 (function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){
 (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
 })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga');

ga('create', 'トラッキング ID', 'ubicast.com');
 ga('send', 'pageview');

</script>

クロスドメインの設定Step 1:トラッキングコードの修正

管理画面から取得したトラッキングコードのままでは、ドメインが一つしか指定されておらず、ユーザがドメインをまたいで画面遷移したとたんに別のアクセスとして認識されてしまうため、ドメインをまたいだ際に同一のアクセスであると判別できるよう、cookieを受け渡す指定を加える必要があります。

変更を加える場所は</script>タグの2行前のこの部分、

 ga('create', 'トラッキング ID', 'ubicast.com');
 ga('send', 'pageview');

ここを、以下のように変更します(ubicast.comで取得したUser-IDをubicastshop.comとクロスドメインで使う場合)。

ga('create', 'トラッキング ID', 'auto', {
'allowLinker': true
});
ga('send', 'pageview');
ga('require', 'linker');
ga('linker:autoLink', [' ubicastshop.com']);

これで、ubicast.comからubicastshop.comにユーザが遷移した場合に、ubicastshop.comに同一のアクセスであることが伝わります。
もちろん、逆の動きも想定されますのでubicastshop.comに埋め込むトラッキングコードは以下のようにします。

ga('create', 'トラッキング ID', 'auto', {
'allowLinker': true
});
ga('send', 'pageview');
ga('require', 'linker');
ga('linker:autoLink', ['ubicast.com']);

こうして編集したトラッキングコードを、それぞれのサイトの<head>タグ内に埋め込めばサイト側の設定は終わりです。
※「トラッキング ID」の部分は、ご自身のサイトのIDを使ってください。

クロスドメインの設定Step 3:除外設定

ここまでの設定で、正しくログ解析は行えるようになりましたが、解析結果を見やすくするために以下の設定をしておくこともお勧めします。

参照の除外

トラッキングとしては一つのアクセスと計測されるようになりましたが、このままですと、ubicast.comからubicastshop.comに遷移した場合、「参照トラフィック」のレポートにubicast.comが表示されてしまいます。もちろん逆の場合もそうなります。

ですのでここは、設定している両方のドメインを「参照元除外リスト」に追加しておきます。
参照元除外リストはプロパティ設定の「トラッキング情報」→「参照元除外リスト」に入り、「参照の除外を追加」ボタンから追加できます。

タグマネージャのすすめ

以上、長々とクロスドメインの設定について書いてきましたが、使用しているASPやCMSによってはここまで柔軟にトラッキングコードを設定できない場合もあろうかと思います。

そんな場合は、Googleタグマネージャの利用を勧めます。

タグマネージャでは、前項までに書いたような諸々の設定を簡単に行える上に、サイトへの実装はタグマネージャで生成されるタグをそのまますべてのページに張り付けるだけですので非常に簡単です。

タグマネージャでの設定方法はまた別のコラムで説明します。

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